先日の「ゲームWave」では、レトロゲーのゲーム当てクイズを放送していました。少ない音数で奏でられる賑やかなBGMを聴いた途端に「グラディウスの４面、言うなれば逆火山ステージ」などというコトバが出てくるПсиは、もうダメなのでしょうか。
　ともあれ、優秀なゲームには秀逸な音楽がつきもの。時には音は良いのにゲームはアレなこともありますが、そこはそれ。昨今のコンシューマ機は大概がCD-ROMですので、ちょっと高めの音楽CDを買ったのだと脳内変換をしましょう。
　え？最近はDVDが主流？何を寝言を言っていますか？

　さて、ゲームが糧だった子供たちにとって、レトロゲーのBGMはまさに至福とトラウマを同時に呼び覚ますラッパの音。ドラクエIIIの「不死鳥カーミラ」に乗っている時のBGMを聴くだけで涙が止まらないという方や、アーバンチャンピオンのBGMを聴くだけで花瓶を窓から落としたくなる方、クルクルランドのBGMを聴くだけで洗濯機の渦が自分を吸い込んでいく錯覚を覚える方など、ゲーマーにとってのBGMは、精神状態を左右する環境音楽。アルファ波なんて必要ないですね。
　先に出したドラゴンクエストを始め、それらゲームミュージックを交響楽団が演奏する試みは、結構前からありました。FinalFantasyもその流れを汲んでいますね。おそらく、ゲームが単純作業の快楽から妄想ツールへと進化していった流れの端的な例だと思うのですが、長くなるのでそんなことは置いておきます。
　そんな中、大乱闘スマッシュブラザーズＤＸオーケストラコンサートが開催される模様です。大乱闘スマッシュブラザーズといえば、任天堂の歴代キャラクターが一堂に会するパーティ格闘ゲーム。初代のN64版では「メトロイド」のサムスや「ゼルダの伝説」のリンクを始め、カービィやマリオ、果てはヨッシーまでもがハンマーや爆弾で吹っ飛ばしあう様はまさに爽快。
　GameCubeで登場した続編「DX」では、キャラクターにファイヤーエンブレムのマルスやロイ(GBA版)、シーカー(ゼルダに変身可能)、キャプテンファルコン、「MOTHER」の主人公ネスといったとんでもないキャラクター陣。新旧ファンともに楽しめる作品に違いありません(ПсиはGameCubeを持っていないので、まだプレイしたことがないです)。

　実際、「大乱闘スマッシュブラザーズDX」はゲーム業界の異端。「300万台のハードがあって、ようやく100万本売れるソフトが登場する」という定説があるそうで、実際PS2のソフトで最初に100万本を突破したソフトは、ハード発売から1年後の「鬼武者」でした。
　しかし、「大乱闘スマッシュブラザーズDX」・・・タイトル長いです・・・は、わずか三ヶ月程度で100万本を突破。しかも、その時点でのハードの売り上げ台数は130万台。実にハードを持っているユーザの7割が、このソフトを買ったことになります。京都企業の底力を感じますね。
　おそらくこの人気は、N64で出た前作が大変人気があったことと並んで、前出のマニアックを通り越して涙が出てくるキャラクターが多数登場する点にあると思います。GameCubeが気にはなるけど、ルイージマンションでは買う気にならないと先送りしていたヘヴィーユーザーのココロを、がっちりキャッチしたのではないかと目されます。

　ゲーム的にも話題としても大変素敵なこのゲームの演奏会ですから、期待しない筈がありません。任天堂のオールドゲームのBGMといえば、ゲーム中全く邪魔にならない軽快さに定評があります。反面、思い出そうとしてもなかなか思い出せないという欠点もありますが、プレイしたヒトであれば曲が流れれば即座に反応できるポテンシャルも秘めています。
　先の演奏会は、曲目は未定ながら、ゼルダのメインテーマやMOTHERのメロディ、ファイヤーエンブレムのテーマに混じってアイスクライマーのBGMやメトロイドのタイトルの変な曲などが演奏されるのかと思うと正直眠れません。書いていて思いましたが、アイスクライマーのBGMの交響曲アレンジが全く想像できません。
　演奏会自体は8月なので、怪しげなイヴェントに引っかからない限り行ってみたいと思います。もっとも、メインの怪しげなイヴェントは8月の9・10・11日。日取り的には、滅多なことでは影響が無さそうです。

　昨日はおつとめもおやすみだというのに、更新の時間が全くなかったПсиです。昨日できたことといえば、話を広げすぎて混沌としすぎた一昨日のニュースを整形することだけでいっぱいいっぱい。Псиも修行が足りません。
　気晴らしに楠本まきさんの「悲劇的/その他卵に関する小編」を買ってこようとしたはずなのに、結局買ってきたのは冬目景さんの「イエスタデイをうたって」だった罠が潜んでいたりと、なんだかぼろぼろでした。

　そんな時には、Псиも美容室へ行ってリフレッシュしたいところですが、おつとめをしているПсиにはそんな暇はありません。髪型を整えるだけでも大変なのに、ネイルケアなんて夢のまた夢。そもそも、馬鹿に価格が高い上に、一々予約を取らなくてはいけないのが面倒です。
　かつて、安物の黒いマニキュアを何も考えずにつけていたせいで爪がぼろぼろになっていた時期がありましたが、現在は一応気を使っているため、そんなこともありません。もっとも、それはあくまでПси自身の主観で、客観的に見たらやっぱりぼろぼろ。高いお金を払っても、ネイルサロンに定期的に行きたい、と思うのが正直な所です。
　導入と話題がうまく繋がったのは、初めてかもしれません。そんなわけで、今日はネイルサロンのお話です。

　みなさんは、日ごろどの様なネイルケアをしているでしょうか。・・・と、そういえば、先日ファッション誌FRaUを取り上げた時、「普段ファッション誌なんか読まねーよ」という声をローカルやヒト経由で幾つか頂きました(特に男性からです)。Псиは天使時代、「日本人は性別を問わずおしゃれに気を使っている国民で、収入の1/5を身だしなみに費やしている」という話を聴いたのですが・・・やっぱりПсиは騙されていますか。
　研究目的でファッション誌を読まれているBlackAshさんの様に、ファッション誌を読む理由はそれぞれで構いません。ファッションの参考にするのみではなく、ピンナップが異常にキレイだから、BENETONのアジテートな広告が見たいから、好きな年齢層のモデルさんの写真がたくさんあるから、特集がアレな意味で面白そうだからといった理由も当然ありでしょう。とりあえず、ファッション誌を買ったからといって、お気に入りのバンダナスタイルを手放す必要はありません。視野を広げる意味でも、是非ご覧になった方が良いかと思われます。メガストアか電撃姫の捨て号を買わなければ充分手が届く価格ですし。
　もっとも、汗だくの手でnon-noなどを立ち読みすると、おそらく白い目ビームは必死。自分の容姿を「好き好き大好き！」の主人公ばりに悪い様にしか捉えていない方は、深夜のコンビニでお求めになるのが良いでしょう。

　話がすっかり逸れました。Trendersのネイルケアについてのレポートを見てみると、ネイルサロンに行ったことがある方とない方でほぼ半々。そして、不満な点として「料金が高い」ことを、実に73.3%の方が挙げている様です。
　実際、ネイルサロンの一時間の料金は平均して7,000円程度。Псиが知っている場所では8,000円のところが幾つかありますが、それでも安い方。10,000円から20,000円という結構な価格設定をしているサロンも少なくありません。その上、大体予約が必要ですし、予約をしたところで時間に行っても待つことがありますし、鬱陶しいことこの上ありません。
　これらのニーズに答える様に、出張サーヴィスを安価で行う「Every Nail」の様な試みもありますが、「ネイルサロン＝高い・面倒」というイメージが払拭されるまでには、もう少し時間がかかりそうです。

　ちなみに、Every Nailの「サービス案内」のページには、「福利厚生でネイル」などの不思議な見出しが踊っているほか、

秋葉原のあるパソコンショップで、ネイルブースを設置したら、会社帰りのOLさんなど、お客様が倍増したそうです！女性客を増やしたいとお悩みの方にピッタリのサービスです。

　といった事例も掲載されています。・・・大丈夫でしょうか。

　さて、ネイルケアの本場アメリカでは、年齢や性別に関係なくネイルサロンへ行くそうです。ネイルサロンでネイルケア・フットケア・マニキュアやペディキュアのペイント等のサーヴィスを、美容院に行く感覚で受けるのは日常的なこと・・・なんだか、Псиも多少アメリカに惹かれます。
　しかし、そうも簡単に言っていられません。nature BioNewsによると、ネイルサロンのフットバスで細菌に感染する例が増えているそうです。この細菌はMycobacterium fortuitumという名前で、普通は河川などに生息しているもの。感染は予防接種時か手術の時くらいしか起こらないのだそうですが、フットバスの水が水道水をそのまま引っ張ってきたものであること、足の毛を剃ったヒトが主に感染していることなどが原因で感染していると見られている模様です。
　アメリカでは、この事故が発生したカリフォルニア州をはじめ、幾つかの州が衛生関係の法を適用しましたが、ヨーロッパでは問題はありそうだけど微々たるものだ、と放置している状態。美味しいところだけを持っていって、問題は露出してから考える日本では、そもそもそんなことを考えているのかどうか、大変気になるところです。

　感染すると、二〜三週間くらいで「じくじくした腫れ物」ができるそうです。・・・ちょっと想像したくないですね。また、普通の抗生物質が効かないことからも、治癒は結構難しそうです。
　気が利いたネイルサロンへ行けば、フットケアとペディキュアのサーヴィスも当然あります。日本でこの感染症がそのまま起こるかどうかは分かりませんが、類似した感染症が起こる可能性はあるでしょう。その時に、そういった可能性を「知らなかった」では済みません。いえ、済ませたければそれでも結構ですが、壊れた肌を修復するには、ちょっとした手間がかかる筈です。

　Псиは、綺麗になろうと前向きな努力するヒトに祝福を送ります。

　というわけで、昨日はBuck-Tickのライヴ「WARP DAYS」に行ってきたため、ニュースはお休みでした。シングル「極東より愛を込めて」が演奏された時の素晴らしさと言ったらありませんでしたが、そこを含めた諸々は日記に書こうと思います。

　というわけで、CD価格の内訳について調べてみました。おおよそ次の様に分けられるみたいです。

　・・・病床の金持ちが貧乏な親戚に次々とむしられていく様子を見ているみたいです。
　個人的には、Псиがアルバムを買う度に小売り店に900円近くの売り上げがあることに驚きです。まあ、CDは本と違ってショップの買い取りが基本(返品が全く無いわけではないですが、長くなるので省略します)。これくらいの収益性が無いとやってられないのは事実でしょう。
　Псиとしては、CDを買うことによって少しでもミュージシャンに潤ってほしいですが、実際Псиがアルバム1枚を買ってミュージシャンに発生する利益はわずか90円程度。ほとんどは原盤を持っている事務所やCDを発売したレコード会社に持って行かれることになります。
　ちなみに、ライヴはどんなにヒトが入ってもほとんどが赤字のケースばかりで、パンフレットなどのグッズが売れないと黒字にはならないそうです。というわけで、ミュージシャンに潤って欲しいヒトはグッズをばりばり買いましょう。ただし、もちろんこれらグッズの売り上げも事務所が殆ど持って行きますが。

　さて、RIAJ(日本レコード協会)は、新品CDが売れなくなっている原因として「ファイル交換」を挙げていました。高い圧縮率と高い再現性からPCで扱うのに適したMP3と、WinMXをはじめとした個人対個人のオンライン交換のシナジィは、確かにRIAJにとって面白くない話だったことでしょう。
　しかしWinMXで逮捕者が出たりとファイル交換周りも忙しくなってきた昨今、今度は矛先を「コピーCD」と「中古店」に変更した模様です。RIAJは常にトレンドの先端を追いかけてますね。
　以下、RIAJ会長のコトバです。

中古CD販売店は，全国に約7600店ある。普通のCD販売店が約8000店だということを考えると，これは非常に恐ろしい数字だ。そもそも，中古CD販売店というビジネスが成立するはずがない。本は1回読んだら，映画は1回観たらもう用済で中古に売るのは理解できる。だが，音楽は何回も繰り返し聴くものである。それなのに，中古が出回るということは，パーフェクトクローンを手元に残し，オリジナルを売っているからだ

　恰好良くてしびれます。Псиは名前に騙されて買った取るに足らないドラマCDを数枚所有していますが、もう内容は痛い程分かったので用済み。中古ショップに売ったとしても文句ないですね？本に比べて複製が簡単、ということが言いたいのだとしても、もうちょっと言い方があると思うのですが・・・。
　ともかくも、RIAJは「中古CD販売の禁止、または権利者が中古販売営業から正当な利益の保証を受けられるような制度を法的に整備すること」「コピーコントロールCDを技術回避するノウハウを流布することを違法として、刑事罰を伴う法整備を行うこと」といったことを主張したいのだそうです。

　Псиにとって、シングルもアルバムも価格が安いとは言えません。とはいえ、高いとも言い切れません。正直、とても半端な価格だと思います。ただ、少なくとも、衝動買いやジャケット買いが頻繁に起こる価格ではないと思います。ハズレのCDを買った時のダメージは、聞いた時の精神的なショックに留まらず、月末の決算にも確実に響いてきます。
　そのCDの価格も、殆どミュージシャンが持って行っているのだとしたら、奴隷体質なПсиとしては文句はありません。が、アルバム1枚でミュージシャンには90円の利益だとしたら、それはだいぶ話が違います。
　最近、微妙に価格を低く設定したり、ポイント制を取っているCDショップが増えています。これは小売り店の取り分30%を削って、ショップ、或いは商品に客を引き寄せる努力の表われであり、消費者としても大変有難いことです。それで、レコード会社は何かをしているのでしょうか？

　Псиは、大好きなミュージシャンのCDや、好きになりそうな予感のあるCDは新品で買い、多少気になるとか、ちょっと様子見という時は中古CDショップで買ったり、誰かから借りたりします。でも、聴いてみて「面白そうだ」と感じた時は、新品で改めて買い直すことが殆ど。その時にCDに初回版があったりすると、おまけ好きのПсиとしてはやっぱり中古ショップに流れてしまうのですが、それはまた別の話です。
　とにかく、規制は売る努力の後にして欲しいです。ヒトが変わり行くものである以上、不要になるCDも確実に出て来ます(上記の会長の発言などを見ると、恐らくこの部分を深く考えていませんね)。そして、たとえ不要になったCDとはいえ、コースターにしたり烏除けにしたりフリスビーにしたりするのはちょっと考えたくありません。中古CDショップは多すぎるのには多少アレな問題がある気もしますが、それでも絶対に存在してほしいと思います。必要悪という意味で、看板が時代遅れなどこかの党と同じでしょうか。

　Псиは、ミュージシャンを愛しつつもお金がないからCDが買えない、でも新品で買いたいと葛藤をするヒトに祝福を送ります。その葛藤の末に中古CDに手を伸ばしても、Псиとしてはもちろん咎無しです。
　むしろ、そこで葛藤をしない誰かとか、選択肢を失くして結局購入の機会を失わせる誰かを、Псиはいつもより強めに呪います。

　おつとめ先で更新をしようと思ったら、昨日日記をアップし忘れていたらしいという痛恨の一撃(自業自得風味)を受けたПсиです、こんばんは。というか、おつとめ先でそんなことをしている辺り、Псиはおつとめ先の歯車として全く機能していないオーラを如何なく発揮。おつとめ先では昼寝か更新というПсиはまさに、おつとめ先の負ってしまったお荷物です。
　ですが、いつ見ても怪しげなページを見ているПсиが一番(現時点では)研究発表の資料作りは速そうです。遊んでいるのに仕事が進むヒト(Псиはおつとめ先ではヒトを装っています)というのは、同じ立場のヒトから見れば妬ましさの対象。Псиがハブられるのも、仕方がないことかもしれません。
　というか、Пси程度の進捗状況や知識では甘々な筈なのですが・・・。

　さて、今日は電車ですっかり眠ってしまったため、家に帰ってからはあまり眠くありませんでした。そこで、「月曜JUNK　伊集院光　深夜の馬鹿力」をリアルタイムで聴き始めました。放送時間は深夜の1:00から3:00。明日のおつとめのことなんて微塵も考えていない模様です。
　今までこのニュースでは番組メインのストーリー部分についてヲチしてきましたが、今回はそんなところを取り上げている場合ではありませんので、「前回までのあらすじ」と「次回予告」を載せるだけにして、ドラマとドラマの間に挟まるトーク部分を見ていくことにします。

　まずは、今回のヲチにはあってもなくても意味がない、前回までのあらすじです。

前回までのあらすじ 　マモルのクラスに突然やってきた転校生「マゾ美」のうるんだ瞳に、東海大学高輪台高校は大騒ぎ。そんなマモルの気持ちを知ってか知らずか、巨大隕石は刻一刻と接近しつつあった。 −−−エメラルド星に。 地球から三万光年離れたエメラルド星最期の日、地球では今日も今日とて記憶喪失の中尊耳博士は、記憶探しの努力を続けていた。催眠状態の中尊耳博士の口から、「三宅裕二」「次はこのバンドだい！」「スイマーズ」というキーワードが語られる。 　それらをYahoo!で検索した結果、「イカすバンド天国」通称「イカ天」出場バンドリストの中に、「ドクター・チュウとダイナマイト・ボディ」なる名前を見つけたのだが・・・

　というわけで、「O・EDOが二人を抱いたまま」の巻ですが、マゾ美話は「アトラク＝ナクア」スタート時もびっくりの陵辱18kな展開なのも、今回あまりストーリーを取りあげたくない理由のひとつです。中尊耳博士は相変わらずどうでも良いですし。

　さて、トーク部分の最初の話題は大槻ケンヂさんの話題。かつて、筋肉少女帯のミニアルバム「猫のテブクロ」に収録の「これでいいのだ」という曲で、伊集院さんが声録りに参加した、という話が出ました。
　「猫のテブクロ」発表時はメンバー変更の過渡期。インディーズ時代のメインだった、オルタナ系(といえば聞こえは良いですが)やひたすら延々と語りな曲がうまい具合に進化し、激しくて聴きやすい「その後の筋少」の基盤となったミニアルバムです。キーボードの三柴さんが抜け、橘高さんが加入する境の作品であることからも、サウンドの劇的な変化が感じられる作品になっています。
　「これでいいのだ」という曲は、その「猫のテブクロ」の一曲めにして、悲劇的な詩の世界、えらく重厚なサウンド、畳み掛けるような展開、ライヴで掛け合いがやり易いといった様々な理由から、ファンの間で圧倒的な人気を誇っている曲です。
　この曲の一番最初は、「これで　いいのだ〜」という男性の声で始まるのですが、この声の主は実は伊集院光さん。どうやら、第一部が大槻ケンヂさん、第二部が伊集院光さんという伝説のオールナイト・ニッポンの同曜日前後繋がりで交流があったことから、お声が掛かったそうです。
　そんなわけで、一曲めは「これでいいのだ」。久しぶりに聴いたせいで、Псиは深夜なのにハイテンション。ますます眠れません。

　伊集院光さんが参加した楽曲といえば、もっと知られているのがTMNの名盤EXPOに収録された「Crazy for you」です。先の「これでいいのだ」が台詞参加(実はコーラス参加もしていたそうですが、なかったことにされた模様)でしたが、この「Crazy for you」では笑い声での参加。最初だけだった「これでいいのだ」と違って、全編に渡ってちょくちょく出てくるので目立つとは言えますが、所詮10秒程度のサンプリング変換した音声の使いまわしでしょうから、どっちもどっちです。
　「Crazy for you」はTMNファンの間でも賛否両論が巻き起こる曲。TM NETWORK時代からのファンにはそんなに否定派がおらず、いても苦笑いを浮かべる程度で済んだのですが、新しいファンやV2から入ったファンにはいい笑い種の様です。
　この曲の歌詞は、「wow wow wow... Crazy for you...」だけです。なのに、演奏時間は7分30秒を超えるくらいの長めのレンジ。・・・一体どの様な曲なのでしょうか。最初、件の笑い声で曲が始まり、曲が少し進んでから唐突に声が入ります。

男性：あ、もしもし。僕 女性：おそい〜！ 男性：今さ、青山通りなんだ。あと、んー・・・5分で着くから 女性：11時に来るって言ったよ？ 男性：アンコール、鳴り止まなくてさ 女性：・・・もういいよ 男性：なんで？ 女性：こ・な・く・て・い・い・よ。他の人来てるし 男性：そっか、じゃあUターンするよ 女性：嘘だよ 男性：知ってる

　・・・この調子で延々と繰り広げられる謎ドラマです(台詞を全部知りたい方)。もちろん男性はヴォーカルの宇都宮隆さん、作詞・・・もとい脚本は坂本裕二さん。「東京ラブストーリー」や「同・級・生」など当時のトレンディードラマの脚本をいくつも手がけたことで知られています。・・・このサイトをご覧の方的には、あの「風のリグレット」の脚本を担当された方としてお馴染みかもしれません。コミックIKKIに連載されている「藍調-Blue Note-」の原作・・・はマイナーですね、たぶん。
　なんだか、参加した曲を追っかけただけでそれぞれが充分ニュースになりそうな文量になっていますが、どうしてこんなに濃い曲ばかりに呼ばれるのでしょう。本人に非が無いのはもちろんですが・・・類友というやつでしょうか。

　さて、話題はイカ天に。「マルコシアス・バンプ」や「KUSU KUSU」などの懐かしいバンド名が飛びだします。イカ天といえば・・・と解説するとカルキの降臨が始まるくらいの時間がかかると予想される上、Псиとしては割と封印したい記憶であるため、詳しくはこちらのページをご参照下さい。
　それにしても、ノーマ・ジーンについて「Princess Princessを全員不細工にしたようなバンド」というのは・・・ええと・・・すみません、ノーコメントです。

　さて、番組半ば、なんと氏神一番さんからFAXが。氏神一番さんは、10周年ライブで再結成した後、2001年に正式に復活した「カブキ・ロックス」のヴォーカルで、番組中の電話を聴く限りでは相変わらず木村先生の奥さん並みにいいヒトそうです。ライヴ告知のあとに、本人のリクエストで「虹の都」。アニメ「ドラゴンクエスト」土曜日夜時代の後期エンディング曲です(前期は徳永英明さんの「夢を信じて」でした)。
　Псиは懐かしさで卒倒しそうな上に、シングル「千両役者」のカップリング曲「桜 April Love」をちょっとだけ期待した自分を激しく嫌いになりました。

　バンド関係ではないですが、さらにショッカーO野さんからのFAXも届いた模様。なんだか今日の放送は、知らないヒトを置いてけぼりにしつつ、マニアなヒトには本当にたまらない内容でした。
　HALOについての楽しいお話やコーナーの細かい内容については割愛です。いずれドラマ部分がCD化された時、枝葉にすぎない視聴者コーナーはどうせすっぱり削られます。つまり、この部分はリアルタイムで聴いたヒトの特権。悔しいヒトは、来週から120分テープを用意して、ラヂヲの前で正座して聴きましょう。そうすると、不思議な副音声も聴けて一石二鳥。
　さあ、来週からあなたもれっつ・ダメ人間。もちろん、Псиは適用外です。

次々と炎を吹き上げる火山。倒れるビル。泣き叫ぶ子供たち。 　しかし、それは三万光年の彼方での出来事。 　地球では、エメラルド星を救うことはおろか、そんなことが起こっていることすら知らない。 　そんな日の夕方、マモルは近所のバッティングセンターで、デッドボールに興じるマゾ美を見かけた。 　120km/hのボールを耳たぶにかすらせてはスイートな声を上げるマゾ美に、声をかけることもできないマモル。 　そんな二人を遠くから見つめる仮面の男。さらに、そんな三人をビルの屋上からみつめるマントの男。そして、すべてをスパイ衛生でキャッチする国防長官。 その時、どこからともなく聞こえてきたメロディが、８０年代後半小さなブームになったアマチュアバンドのオリジナル曲「パンク　ルビーの指輪」だったのだが・・・。 次回、伊集院光　深夜の馬鹿力「くもりガラスの向こう側は風の町」 ご期待下さい。

　やっていたことがあまりにも懐かしかったので、番組と同じくだらだらと書き流しました。もしも長いだけでつまらないという方は、火曜日のニュースはハズレだと思って下さい(今回は例外的に月曜日にヲチを行いましたが)。
　Псиは、微妙に嫌われ者かもしれない伊集院光さんに祝福を送ります。

　コトバの定義について誰ともなしに小一時間問い詰めたくなる問題をぐねぐねと考え続けてしまったПсиです、こんばんは。
　論点は、「一度通った道は通ってはいけない」は「通った道と交差してはいけない」と読み替えられるか、という辺り。交差ができるならそこそこ簡単・・・というか、交差が許されなければ解けません。壁を通るのは嘘の方向で。
　２問目に関しては、>>122さんの解答が秀逸。確かに直進だけですし、何より斬新です。
　こんな風にパズルに逃げつつ、BlackAshさんの90万ヒットをお祝いし忘れていたことを忘却の彼方に埋めようという試み。今更ながらにこっそりと、BlackAshさん、おめでとうございます。Palmに切り出していつも拝見挿せて頂いております。これからも優しくて鋭い素敵な文体で綴られるニュース、楽しみにしています。

　さてさて、今日のニュースです。椎名林檎さんが１月に離婚されていたそうです。・・・はっきり言って、Псиにとってはそんなことはどうだって良いことで、結婚や離婚といった、ヒトの一生において重要そうな経験によって椎名林檎さんの曲が素敵なものになるのならば、何も言うことはありません。
　それでもニュースとして取りあげた手前、多少コメントすると、記事に「結婚生活は約１年２か月で破たんしたが、２人はまだ同居しているとの情報もある」などと書いている辺り、どうも眉唾な気もします。少なくとも、マスコミに知れた次の日に自分から離婚を認めた小室哲哉大先生の場合と違って、当分マスコミは混乱することになりそうです。このニュースを後追いする物好きな報道社があれば、の話ですが。

　さて、どうしてこんな話を取りあげたのかというと、この件に関する2chのスレッドの>>34さんのアスキーアートに感動したからでした。
　もしかしたら、林檎板ではしょっちゅう出てくるアスキーアートなのかもしれませんが、Псиはそんなに2chを見るわけではないのでちょっと分かりません。というわけで、勝手にコピペです。

. : .: .::::: : ::::::_::;＿,,､-; 〉 　　　　　　　　　　　　　　　 . : .:.::::::;;;,､‐'~￣､~−`‐､/ 　　　　　　　 　 　 　　 . : .:.:::::::::,､-""　　,､‐"',、‐-､ `ヽ、　　　　　 　 　　　　　　　　　　 . : .:.:::::::::,､‐"／　 　 / / / 人=‐-､、ヽ、 ＼　　　　　　　 . : .:.:::::::::／　／　　 　/　//　 //;､-‐-､､ ;i,　　　　 　 ＼　　　　. : . :.:.:.:::;:イ　／　 ,／　;/ / / 　 //／;>ｰ､ヾ ; ｉ 　　ゞ＼　 . : .:.::::::.／/　　／／　　 /　/　　//;;ｒ'"´　　'ヾ; ;:i,　　　　 　,;彡　 ＼. : :.::,-"//　　／ 　　　,/　/　　 ;:/,/　　　　　 ﾘ,　i　　　 　'ﾘ　人　;;`ｰ;"/　　　／　　　 ノ/; ;/ ; ,:,:　 ;/　 　　　　 ,;'i|　|　　　　　 　从' ﾉ,　　　　　 ii_　　　　　　　/　/;　;　　,/　　　 　 ,､'",ﾉ;i, i 　 ﾉ ''ﾘi　,、从ヾ〈i!ヽ,　　ノ ,､‐ｲi　/　;　://;'`"'`'‐　　∠ﾃ､|;. i 　 ノ' i! | 人, ミｊ　'i! .:;;ゞ,､,_彡";ﾘ /　// /;'｡;ﾃ'ゝ　　　:.``゛i'; ﾉ 　　 ﾉ! ﾘi､‐从ゞ　ﾉ;、　;" ;!; 　;;i /　 / //'```゛　　　　::.　iﾘ从 　　,､‐' ii!'' ｊノﾘイ　!O‐c-ﾍ;　ﾉ!;;　///' 　 　 　 　 　 　 ｙﾘ! -'｀　 　',､‐' ;i i!'`　　ヽヽ,..::ヽ. ﾘﾉ　/'" 　 　 　　 　-､ _/ 　　　　　　　ノ;　;､　　`; ヽ,.:::ヽ、i!ﾘ　　　　　　　　 _,､ﾗ 　　　　　　　　　　`;､　　　ヽ::::::`‐､　 　 　 　 ‐=二:ｼ’ 　　　　　　　　　　/ '!, 　 　 ヽ; . :.:..＞‐､_　　　　　/ 　　　　　　　　　 /.:::.ヽ、　　　ヽ／;;;1　　 ゛' ‐-‐'"　　 　　　　　　　　　 i;::、　;＼　　　 `ｰﾝ'　　 　　　　　　 　 　.i;::::ヽ, ;::...ヽ、..:.:／　 　　　 　 　 　　 i.:.:　.::;;i:::::...　￣1 　　　　　　　　 i.:.: ...: ;;;;i:::..:.:.:... ﾉ

　MS UI Gothicなんか指定している辺り、ПсиはMicrosoftの下僕かもしれないです。加えて、Palmで見ている方、上のアスキーアートは意味不明の文字の羅列にしか見えていないと思います。ごめんなさい。

　Псиは、ヒトの惚れた腫れたを無意味に騒ぎ立てるヒトたちに呪いを送るとともに、日夜努力を怠らない＆既に鍛錬がいらないくらいに熟練してしまったAA職人さんたちに祝福を送ります。
　・・・無意味に騒ぎ立てるって点では、今日のПсиのニュースは思いっきり該当です。でも、Псиはヒトじゃありませんし。
　椎名林檎さんが私生活ではどんなヒトかをПсиはよく知りませんし、知りたいとも思いません。でも、椎名林檎さんの歌は大好きで、CDは殆ど持っています。Псиは椎名林檎さんの歌と、素敵な歌を作る椎名林檎さんに祝福を送ります。

　というわけで、18kゲームのノベライズ「好き好き大好き」を読んでいたら案の定更新ができなかったПсиです、こんばんは。最後が詰まり過ぎていた感じがしたのが、ちょっぴり残念でした。もうちょっと蒲乃菜と主人公のどうしようもない間の詰め合いがあれば、全く言うことはなかったと思います。
　まあ、なんにせよとんでもない小説でした。もしもゲームが後半にもうちょっと尺を取ってあるのなら、ゲームでプレイしてみたいかもしれません。
　・・・はっきり言って、好みは分かれますし、広く一般にお薦めは出来ませんが、ちょっとでもアブノーマルな属性を自覚しているヒトにはこっそりお薦めです。

　さて、今日のネタとして渡された雑誌はコロコロコミック。ラジコン、ミニ四駆、ファミコン、ポケモンと様々なブームを再現不可能な技が満載のコミックと実写の達人の合わせ技で、小学生に新たなブームを強要する、資本主義の申し子。最近はライバル誌の「ボンボン」の十八番だった筈の「ロックマン」を引っ張り込んで、ますますポテンシャルも上昇。他にもベイブレード・M:tG・ポケモン・サルゲッチュ・金剛くん(ex.筋肉番付)と抱えた上に、ドラえもんの後釜の野球コミック「ドラベース」まで装備。節操が無い気もしますが、とにかく「アレサ」のバグモンスター並みに強そうであることだけは確かです。
　さて、コロコロにはTCGをネタにしたコミック「デュエル・マスターズ」がありますが、最近まではM:tGでデュエルをするお話でした。ПсиはコロコロでM:tGはやりすぎだと思いますが、そんな思惑は余所に、コミックが始まった頃から小学生デュエリストが一気に増加。カードショップのM:tGコーナーに小さなお子様が大氾濫を起こしたのでした。
　M:tGを取りあげるのが終わったかと思ったら、今度は小学館とWizards of the Coastとタカラが手を組み、似非遊戯王「デュエル・マスターズTCG」を展開することにしたようです。コミックの方は既にいくつか話数を重ねていますが、TCGの方は５月３０日にやっと発売。また、小学生の大氾濫が見られるのかもしれません。

　今月のコミックのお話は、みしゅら13歳さんの５月１７日のニュースで大変分かり易く解説されていますし、そういえば小学館の発行物は、あらすじを書いただけでNGなことを思い出しましたので、割愛させて頂きます。「デュエル・マスターズTCG」(鬱陶しいので以下DM)は見所がいっぱい。まず、DMにはレアリティが五種類存在します。

• コモン
• アンコモン
• レア
• スーパーレア
• ベリーレア

　・・・ベリーレア・・・。加えて、どうやらコストの概念とライフの概念が無い様です。ライフの方は、ライブラリトップのカードを５枚、「シールド」として場に置き、これがなくなった状態でプレイヤーがダメージを受けたらデュエルに敗北、というシステムの様です。また、クリーチャーの持つ数値はHPだけ。単純にこれを比較することで、勝負を決めるらしいです。
　早々にアニメも予定されている上、イヴェントでしか入手できないカードの話も既に出ています。一体、どんな遊戯王になるのでしょうか。

　M:tGの素晴らしかった点は、リソースについて常に考えなくてはいけないことでした。リソースは「時間(タイミング)」「ライフ」「マナ」「手札」と色々にありますが、それぞれ全てをその時点で考え得る最高の状態に保持していなければ、基本的にM:tGでは勝てません。
　このリソースの種類が多ければ多い程、プレイヤーの思考は深いものになりますし、カードデザインも取捨選択に葛藤を起こす程のきめ細かい分化ができると思います。同時に、そのリソースの整合性、さらに相互作用の明確性が進んでいれば、誰にとっても遊び易く、同時に深いゲームになると思うのですが。
　リソースの分類で間違えると、パワーカードを３ターンで出してゲームが終わる遊戯王の様なことになってしまいます。その点で、M:tGは大変素敵なゲームだと思います。小学生がプレイするべきではないとも思いますが。

　さて、遊戯王最大の欠点である、コストがないことに加え、DMにはライフもない上に攻撃力と防御力を分けることすらしていません。遊戯王の様に、運と引きと宿命で全てが決まるゲームになっているのでしょうか。それとも、簡単は簡単なりに、しっかり遊べる奥の深いゲームになっているのでしょうか。
　まあ、ライフがないとはいえ、この「シールド」というルールは上手く考えると面白そうですが・・・。

　Псиは、「願い」というどこまでも腐ったカードシリーズを内包してしまったM:tGのエキスパンション「JUDGEMENT」にただただ哀悼を捧げるとともに、DMをとりあえず見守ります。発売日にスターターくらいは買ってしまうかもしれませんが(えー)。
　でも、連載雑誌が連載雑誌だけに、もしもシステムがちょっとアレだった時、「デュエルマスターズごっこ」はできないと思うと買って良いのかどきどきです。なんせ、選ばれたデュエリスト同士が闘うと、負けた方は死ぬそうですし・・・。

　今日はおつとめもお休み。こんな時こそ棲み家でのんびりと12時間睡眠を堪能です。しかし、のろのろと起き上がり、最近仕入れたCD-ROMのバックアップを取ろうとブランクCD-Rをチェックしていたらびっくりしました。ブランクCD-Rの残りがほとんどありません。
　仕方がないので、2倍速CD-Rがのろのろと書き込んでいる間にちょっとお出かけして、ブランクCD-Rを買いに行くことにしました。目標は立川。家からちょっぴり遠いですが、大概のものは手に入ります。
　立川のビックカメラで10枚330円という価格設定について小一時間問い詰めたくなる半端な値段のブランクCD-Rを買い、とぼとぼと駅まで戻りました。駅ビルでブランド服などを見たいところですが、まかり間違って買ってしまったら大変なので、まっすぐ帰ります。
　すると、ここ一ヶ月弱は姿を消していた「120円で雑誌売ります」な駅前の方が復活しているのを発見。てっきり削除されたのかと思っていましたが、元気そうでなにより。しかし、以前に比べて売り場スペースは確実に小さくなっている辺りが失踪の後遺症なのかと邪推してみた次第です。

　さて、みなさんは日頃どの様なファッション誌を読んでいらっしゃるでしょうか。Псиはnon-noを好みませんし、同様にviviもELLEも読みません。Псиはヴィジュ系属性ですが、だからといってKERAも読みません。というか、売っていても手に取ろうと思ったことがありません。GOTHIC&LOLITAバイブルも同様です。
　Псиのよく読むファッション誌といえば、CREAと・・・よくよく考えてみると、現在は一誌だけです。適度に硬派で内容も面白く、素敵な写真満載な雑誌はだんだん減って来ました。強力なファッション誌が相次いで凋落していった20世紀末を振り返ってみると、男女間のごたごたを総力特集すると、一気に誌面が下世話になるような気がします。Псиは朝日新聞社が出していたファッション誌「uno!」が大好きでしたが、困ったことに人気はさっぱり。uno!が得た栄誉といえば、西原理恵子さんの連載雑誌廃刊記録を伸ばしたくらいのことでした。

　読んでいるファッション誌が一冊だけ、という不思議な事態は、もうひとつ要因があります。これは本当にファッション誌に分類して良いのか、どう考えてもわからない雑誌が数冊ある為です。今日は、そんなカテゴリ不明な雑誌の中でもいろんな意味で一際有名な雑誌、「FRaU」の今月号を紹介したいと思います。・・・冒頭で駅前で120円雑誌販売を営んでいる方の話を引き合いに出したのは今日のニュースと全く関係がありません。変な深読みをするヒトには、「そういうこと言うヒト、嫌いです・・・」というコトバとともに、容赦なく呪いLv5を送信です。

　さて、呪いはさて置き「FRaU」です。通常、「FRaU」のカテゴリはファッション誌。「愛される髪型と肌の理由」とか「ファンタジスタ・メイクブック」といった特集を毎号組んでいるのであれば、Псиもカテゴリで悩んだりしません。
　しかし、FRaU編集長のインタビューにもある通り、FRaUの特集は他誌と違い、一冊ほとんどをその特集につぎ込みます。加えて、3-4ヵ月に1回くらいの割合で占い特集が組まれます。つまり、FRaUはファッション誌でありながら、度々謎の大人用占い雑誌に豹変してしまうのです。
　上半期と下半期の年2回のペースならともかく、ちょくちょく占いを特集として取りあげているせいもあって、Псиはカテゴリ分けに悩むわけです。

　具体例として、今月のFRaUを見てみましょう。表紙には大きな文字でこうあります。

天真爛漫な女の勝ち　私の星座と運命 幸福が乱れ咲く!フラウの厳選10大占い

　厳選10大占いという下りが大変気になるところですが、気になろうが気にならなかろうが構わず飛び込んでくる大きさの文字で、その10種類が同じ表紙に列挙されています。その内容は・・・

鏡リュウジ・2002年後半・弾ける「西洋占星術」 水晶玉子・オリエンタル占星術　パワーアップ100日カレンダー 女のじょうずな危機管理運命から「まさか」をなくす 「運景」相性篇・流星運が教える素敵な「出会い」とは？ 誰からも垂涎の的「人呼んで美人」占い 究極の男選びワールドカップ「美男子」占い デートの時は要注意「カー・ナビ」心理恋愛運命術 マダム・ミハエルニックネーム霊感占術 プレステージ夢分析で運命の小手調べ 「フル・ボディ」快感探検占術で私、再発見

　「人呼んで美人占い」や「美男子占い」「フル・ボディ」快感探検占術など、父親の書斎に女の子と一緒に潜り込んだ時、息抜きで読むえっちそうな本を選択する時並みに、本当に本を開けて良いのか躊躇すること受け合いです。それでも構わず表紙をめくると、一番最初の記事「2002年後半・弾ける「西洋占星術」」はこんなコトバで始まっています。

天と地との間にある不思議な照応関係にもとづいて、過去を振り返り現在を分析し、そして未来を見据えるアート・・・それが占星術であることは、「フラウ」の読者の方にはことあるごとにお話をしてきたと思う。

　確かにことあるごとに書いてありましたが、占い特集に惹かれて初めてFRaUを読んだヒトには敷居が高すぎると思います。
　占い自体は、12星座の占いに誕生曜日を付け加えただけの、占い雑誌にしてはシンプルな手法。Marcin Branskiさんの相変わらず感受性溢れるイラストが添えられ、素敵さと相まってそこはかとない怖さまで漂います。いえ、占い特集のイラストは基本的にファンタジックなものであることは分かっていますが、射手座に笑顔で部屋内のミサイルに搭載される女性のイラストを描いていたり、魚座にタイプライタから延々と紙を出し続ける緑色の肌の女性のイラストをあしらうのは、いろんな意味でどうかと思うのですが・・・。

　他にもいくつも占いがありますが、全てを掲載していたらハノイの塔の石板がすべて移動してしまいそうなので、是非書店でお求め下さい。そして、「人呼んで美人占い」で頑張って萌美人を目指して下さい。「最新のIT機器を利用すれば、運も前進させ、かつ萌美人特有のスローテンポも解消」とあるので、このページをご覧のヒトにはぴったりの美人タイプです。・・・でも、萌美人の芸能人が米倉涼子さんというのがちょっと気になりますが。

　さて、最後に「「カー・ナビ」深層心理　愛と葛藤の運命術」を見ることにします。これはPart1から3までの3種類の占いがあり、それぞれがYes/Noのチャート式。1ではお付き合いしている男性を車に模した時のタイプ、2が占ったヒトに合った車、そして3が「愛欲迷路から抜け出す正しい道しるべ」・・・飛躍しすぎです。
　それでは、Part1を見てみましょう。「こんな時代だから、商社より銀行よりITより、やっぱり公務員の男がいちばんだ」・・・「ITより」とはどういう意味でしょうか。とりあえず、職種を気にしていたら天使は恋ができませんので、ここは「いいえ」を選択です。
　「クルマのドアをサッと開けてくれる男は？　赤面モノのバカ／・・・けっこう好き」「・・・」はなんでしょうか。基本的に、レストランのドアやおつとめ先のドアなどは、Псиが先に歩いていたらまずドアを開けたままにしておき、後の方が入るのを待ちます。開けたドアを考え無しに離すと、次のヒトが迷惑なのは目に見えていますので、Псиはそうしていますし、同じことをした方には笑顔で応えます。まあ、車は乗る場所が違うからちょっと特殊ですが、何かの場合で助手席に来た場合は開けて待機をしますし、されることもあります。よって不本意ながら「・・・けっこう好き」を選択。
　「キザだが脆いイタリア車タイプ」終わりですか。全部で16問くらいある気がするのですが、気のせいでしょうか・・・。なんでも、Псиには「恋にどっぷりと酔わせてくれる男とクルマが必須条件」だそうです。・・・はあ、そうですか。

　普通、一誌の中で様々な占いを掲載すると、「これとこれで結果が違う」「私の本当の人格はどれ?」などといういらない混乱が起こるのは自明の理。そこをあえていくつも占いを掲載し、都合の良い結果をチョイスできるFRaUの占い特集の姿勢はまさに世の女性心理を分かっているといえます。ただ、先の「「カー・ナビ」深層心理」の様に全然占いじゃなさそうなものも含まれているので、注意が必要です。
　来月号のFRaUの特集は「超特撰・美人のディテール　25歳は「キレイ」の分かれ道」このギャップが最高です。ヴィジュ系だけど25-ans(ヴァンサンカン)がなぜか愛読書という方は、是非来月号からチェックしてみて下さい。もしも今月号を読む場合は、ヴィジュ系には勘違いで痛い名前が多いと喧嘩腰な上に「杉ゾー」とよく分からない表記が満載の「マダム・ミハエルニックネーム霊感占術」は避けた方が無難です。というかこのコーナー、世にあるニックネームを適当に分類してケチをつけてるだけな気もします。

　Псиは、CREAマガジンに祝福を送ります。Псиは天使なので、実は占いが禁じられていますし。まあ、知ったことではありませんが。

　そんなわけで、昨日は更新ができませんでした。別にNightWalkerをプレイしていたから、とかラグナロクを始めたから、といった派手な理由があったからではなく、Geocitiesのサーバの調子がおかしいというあまりにも地味な理由からでした。
　FTPクライアントが何度も弾かれるのを眺める間、Псиは昨日のニュースについていろいろと考えましたが、やっぱりどうしようもありませんでした。そんなわけで、昨日のニュース部分をばっさり削除。さらに、今日はクッションの意味で全然昨日の話題とは関係ない上にニュースでもない技術情報です。

　そもそも、DTPといえばMacintoshの独壇場でした。しかし、シェアの大きいMicrosoftWindowsのGUIがそこそこ機能すること、そしてDTPやDTMといった方面の固有の職人を切り捨てるハードの進化を推進したAppleの方向転換から、DTPの市場はオープンになったかに見えました。実際、Adobe社は早くからWindows用のアプリケーションを発表していましたし、DTP三種の神器のひとつ、QuarkXPressもWindows版が出るこのご時世。そんな話になってもおかしくはありません。
　しかし、いくらアプリケーションで互換性を保てていても、もっと重要な問題があります。それはフォント。Macintoshユーザは「サービスビューロにデータ入稿する際には、フォントはPostScriptフォントが当前。だからTrueTypeフォントはアウトライン化して持って行かなくちゃ。そうそう、ファイル形式は当然EPSだからね」という鉄則が何故か本能に染み込んでいます。これは、Macの雑誌の大多数にDTP関連の特集・連載がある為、知らずにインプリンティングされている結果だと思われますが。
　一方、Windowsユーザはフォントのことなどおかまいなし。平気でTrueTypeフォントを(テキストオブジェクトのまま)使用したIllustrator7.0ファイルを持ち込み、「お客様、これはちょっと・・・」というと店員を小一時間問い詰める、現にそんなお客様は多かったです。そんな経験をしたのも、もう昔の話ですが。

　現在では、大手のサービスビューロには大概Windowsマシンが入っていますし、中にはRIPサーバを普通に立てているのでどんなWindowsアプリケーションでも大丈夫、という豪気なところもあります。しかし、町の印刷所は大概Macintosh。Windowsのファイルを受け取っても、Macintoshで読み込んだ後に出力しているところは未だに多いです。
　また、そうしたサービスビューロでは「最新ヴァージョンよりも安定性」を指向しているところが多いため、使えるヴァージョン・データ形式を念頭に置いて持ち込まないといらない加工料を取られる可能性があります。

　いくらWindowsとMacintoshの互換性が高まったとはいえ、フォントを見る限りではまだまだ不完全。TrueTypeフォントとPostScriptフォントの境目を無くし、さらにUnicodeにまで対応したOpenTypeがもっと普及すれば、こんなことも問題にならなくなるのかもしれませんが、それはもっと先の話でしょう。既に、AppleはOpenTypeに独自の拡張を施している為、Adobeの純正OpenTypeとおかしなところで衝突するかもしれないリスクがありますし。
　WindowsのTrueTypeフォントは、解像度制限もアウトライン化の制限もありません。画面描画をATMフォント、印刷をPostScriptフォントと分別しているMacintoshとは大違いです(Macintoshでも、普通の画面表示はTrueTypeフォントです。サービスビューロに持ち込む時様なドキュメントを作る時は話が別ですが)。そのせいか、Windows用のPostScriptフォントというものももちろん存在しますが、全く普及していません。高価なPostScriptフォントではなく、安価なTrueTypeフォントでも質の高いドキュメントが作れるのですから、普及が進まないのも無理はないと思います。
　Macintoshユーザは、サービスビューロに持ち込む様な質の高いドキュメントを作るまでに、越えるべき障壁がたくさんあることを知っています。加えて、先程も話が出ましたが、雑誌や書籍等ではサービスビューロに持ち込む際のタブーがしょっちゅう掲載されています。それに比べて、生粋のWindowsユーザはあまりそういう学習をする機会が無かった方が多いのでしょう。最新ヴァージョンのアプリケーションで作成したドキュメントをEPSにも変換しないで持ち込みますし、アウトラインを取らない上に、だからといって一緒にフォントを持って来ないこともしばしばです。

　サービスビューロに持ち込む際に、OCFフォントとCIDフォントの違いとか、データをAcrobat形式で持って行ったがどうして製本してくれなかったのかとか、表紙／裏表紙を素のPhotoshopドキュメントで持って行ったら嫌な顔をされたが何故かとか、そんなことは常識ですがハイレヴェルなので、とりあえず知らなくても良いです。
　でも、せめてサービスビューロのWebページや紙面の案内にある「データ入稿についての注意」といったドキュメントは必ず読みましょう。加えて、「あの店は大丈夫だったのに、どうしてこの店は」なんてコトバは厳禁です。
　データ入稿だと料金が安いことから、なにがなんでもデータ入稿という方がいらっしゃいます。が、データ入稿にはレイアウト崩れと変色が付き物。それらのチェックはセッタに出してみないとチェックができない為、試し刷りを見て変更を加えたら、それだけで料金は原稿で入稿した時と変わらないか、下手をするともっと高くつきます。
　はっきり言って、データ入稿は面倒です。絵なんかほとんど無い文章主体のドキュメント、なんて場合は話が別ですが、色で困ったりしたくない場合は、できるだけ紙原稿で入稿するのが良いでしょう。

　今日は面白そうなニュースがいくつかありました。しかし、由宇19歳さんの20,000ヒット記念で同人ネタ→入稿の話だと役に立つかも、という早く言えば祝福にかこつけた便乗がひとつ、友人から「今日はPowerPointのスライド43枚を印刷した後に「どうしてこんなに色がくすんでいるんだ」というクレームを処理後、畳み掛ける様に来たどう見てもおかしな持ち込みデータのせいでひどく疲れた」という電話を受けたことから、こんな与太噺でした。
　Псиは、素敵な同人ライフとコミュニケーションを取りつつ良い仕事をしようと頑張るサービスビューロの方々に祝福を送るとともに、自分の無知を棚に上げて、一方的にサービスビューロを責めたてるヒトに呪いを送ります。
　・・・今日は、フォントの話をメインにしようと思った筈ですが・・・。

　いつもの様な前ぶれもなく、全然旬じゃない話題を振ってみたらどうだろう、という管理者以外楽しくない試みを昨日振ってしまったПсиです、こんにちは。いえ、来年のエイプリル・フール用のネタを今から考えておこうと思ったのですが、考えてみたらまだ5月の中旬。嘘RFCなんて面白いものがあるのに、ネタを1年も放置できるわけがないということで、即日提供してしまった次第です。
　ぼおっと他のサイトを見ていると、蓮さんと瑠璃子さんのところで電波の修行をしていた北川さんが、今度はアルクェイドさんのところに送られた模様です。電波講習はПсиの１８番なのですが・・・とか呟いたところで、Псиは葉住人でも鍵住人でもないので最初から蚊帳の外。横の繋がりっていいなあ・・・などと思いながら、VNIの天界でПсиはひとりぼっちです。いえ、何人も天使さんや堕天使さんがいらっしゃっても、それはそれで困るのですが。
　アカシック・レコードが直に書き換えられるくらいのアルティメットな災害が起き、もしも北川さんがこの場所に来るとしたら・・・まずは発酵茶茶漬けでおもてなし。その後、場所を変えて公開処刑対談の模様を収録です。収録場所は新宿のChristian Cafeとかでしょうか。もちろん諸々の費用は北川さん払いです。

　さてさて、今日は諸般の事情から、今日取りあげるべきネタを破棄しました。一日置いた結果がこれかと思うと、Псиもお腹が痛くて仕方がありませんが。・・・あ、由宇19歳さんが20,000ヒットを突破した模様です。本当におめでとうございます。由宇19歳さんの影響で、こみっくパーティが今更ながらに気になって仕方ありません。入手の目処が立ちそうなので、プレイすることにします。・・・ただ、バグが異常に多いことを覚悟の上でプレイする、というのも不思議な感覚です。
　あと、さち１０ＫＢさんにリンクを張られていた模様です。いつの間にばれたのでしょうか。

　ПсиはgeocitiesへのFTPログインを邪魔するものすべてを呪います。全然更新ができない上に、ネタを書いて良いかどうか躊躇してしまう間というものの恐怖を知りました。ぐう。
　このままでは、火曜日は永久に欠番なんじゃないかと、Псиは密かに恐怖しています。

　みなさんは、西暦２０００年問題を覚えているでしょうか。２０００年問題によって「銀行のシステムが動かなくなる」「核兵器が誤作動」「飛行機が墜落」などと大騒ぎされましたが、ノストラダムスの予言と同様、マスコミは騒いではいるけど本気にしていないように見えました。
　結局、起こったことといえば、Псиの友人のヴィデオデッキが全く動かなくなったことくらい。「俺のヴィデオが壊れてさー、２０００年問題に引っかかっちまったよ」という台詞を聞いた時は、この友人は笑いをとろうとしているのだと信じて疑わなかったものです。
　もうちょっとパブリックな事例だと、ニューヨークのレンタルヴィデオ店で１月１日にヴィデオを返却した男性が、９万１２５０ドルのレンタル料金を請求された(記事)り、サイバーキャッシュのシステムが不具合を起こしてカードの二重決済が起こったりなどの微々たるニュースばかり。飛行機が墜落したとか核ミサイルを誤射といったニュースは、幸運にも聞かずに済みました。
　前宣伝の割には影響が少なかった為、「これだけ予防策を張ったから救われたんだ、よかったよかった」ではなく、「こんなに予防に金をかけたが、はたして意味があったのか？」という議論が一頃持ち上がりました。びば、ネガティヴシンキングですね。

　さて、「２０００年問題はまだ終わっていない」と戯言を吐いている方々は置いたとして、コンピュータの世界には新たな脅威が続々と待ち受けています。２０００年問題の２つめの脅威「うるう年問題」や、「２００１年問題」・・・もとい「２００１年９月９日問題」などもありましたし、これから先には「２０３８年問題」が控えています。
　プログラムを組んだことがなければ分かり辛い話かもしれませんが、コンピュータは数や文字を扱う為に、「変数」と呼ばれる器を用意する必要があります。いくらハードウェアに近い部分でも、器が必要なことは変わりません。無限の空間をコンピュータは認識することができませんし、無限に数え続けることは、やはりコンピュータにはできないのです。
　つまり、プログラマは、用意した器が満たされる頃には改善された環境が使われている、という前提の元、途方も無いけど有限の受け皿を用意します。かつて、４２憶通りのIPアドレスが枯渇すると思ったヒトはいませんでしたし、２０００年になってまでCobolで構築したデータベースシステムが動きつづけることを、誰も想定していませんでした。
　しかし、なんでもかんでもIPを振ろうとする昨今の情勢と、一部のIPの抱え込みのおかげでIPアドレスの枯渇が叫ばれていたり、警察などでは未だにPC-9801+MS-DOSという旧態依然とした端末が使われているのが現状。一度構築したシステムを新しいものに乗り換えるには、お金も時間も、そして教育の手間もかかります。既にちゃんと動いているものを新しく変える、そんな大冒険で大英断はなかなかできることではありません。かくして、ムーアの法則に従ってCPUのクロックは上がり、犬の様な生活時間の速さを体感しつつも、環境はなかなか変わらないのが世の常です。

　２０００年問題はソフトウェアの問題でした。２桁の年号を４桁にすることで、なんとかその場しのぎを行いました。しかし、これはある破綻の種を自ら作ってしまったと言えます。そう、１００００年問題です。
　年号が４桁であれば、どう足掻いても９９９９年までしか表現することができません。よって、１００００年にはまた大騒ぎが予想されるのです。その時、エンジニアたちは４桁で年号を書いた古代のエンジニアを恨むでしょう。しかも、今回は前例が無かったわけではなく、たかだか８０００年を甘く見たことによる楽観的な先送りで、未来の誰かが苦労を強いられることになるのです。
　・・・今の科学技術では、ヒトには生存は不可能な年数かもしれませんが、Псиは楽々生きています。ですから、遠い将来に似た様な馬鹿騒ぎをまた見る羽目になることでしょう。

　でも、無責任なヒトばかりではありませんでした。ちゃんとこの問題を重要なことだと考え、１００００年と言わず、何年であろうとカウントできる西暦表現の標準化を唱え、RFCにした方々がいました。
　この文書(RFC2550-Y10K and Beyond)では、まず２０００年問題を４桁の年号で回避するという心無い方法を反省し、正しくソートができること、年号の表記として成立することなどの条件を踏まえた表記法が書かれています。
　４桁を越えると途端に表記が難しくなりますが、その頃のPCの処理技術を持ってすれば、この程度の演算は簡単でしょう。むしろ、４桁から５桁へ移る際にスムーズに移行できる様、今からこの表記を実装すべきです。どうせ、西暦が４桁の間は西暦５桁以上を書くことが滅多に無い筈なので、実際に演算することは皆無でしょう。となれば、西暦演算がリソースに余計な負荷をかける、というのは面倒くさがりさんのいいわけに過ぎません。

　いつの世も、予期しないことは起こりますし、ヒトの作った「果て」はいつか果てます。これまで、ヒトは「無限に思える程巨大」なことを「無限」だと勘違いしてきました。ですが、それがいくら巨大であっても、所詮は「有限」。強かなヒトは、到達なんて不可能だと思われていた「果て」にいつか追いついてしまいます。
　有限が有限であることを認識した上で、遥か先まで見通した受け皿を用意してあげることこそ、ヒトのできる最高の善行だと思います。願わくば、あなたが先の時代のヒト達を少しでも慈しんでくれる存在だと信じて、ПсиはRFC 2550を推奨します。

　・・・エイプリル・フールでの猫の被り方がやっと分かった気がします。なんだかんだ言っても、ヒトは欲望に流されるものですし、欲望が理性と相反しあう様なことがあれば、それこそがまさしく良心の現れ。できれば理性の方に転んで欲しいですが、そんなことまでПсиがとやかく言えることではありません。

　Псиは、ネタを本気で作り上げるヒトたちに祝福を送ります。Y10Kですか?まあ、あと８０００年ありますし。

　今日は休日なのにおつとめでした。でも、回線が不安定で低容量な棲み家と違って、会社のネット環境は高速で安定。通勤時間が長いことを除けば、そんなに苦ではありません。
　今日もシフトがふたりだったので、あまり寂しくありませんでした。・・・まあ、Псиはここぞとばかりにサイトの至るところを更新していたため、PCの使える部屋でひとりきり。寂しさを感じている暇もありませんでしたが。どんどん自分が駄目になっていく予感がします。

　さて、無事におつとめを終えて、帰りの電車に乗り込んだ時のことでした。山手線のつり革に、デッサンと髪の色がおかしいキャラクターが点々と描かれています。どことなく藤崎詩織と呼ばれた誰かに似ている気がします。・・・こちらには館林美晴と呼ばれた誰かに似た絵が。こうして、Псиは唖然としながらも、虹野と呼ばれた誰かに似た絵から生えた吊り輪を握って帰路に着いたのでした。

　これはPC用のゲームソフトとして４月２５日に発売された「ときめきメモリアルタイピング」のキャンペーン。もう３まで出ている現実を忘れるかの様に、登場キャラクターは１のキャラクターばかり。いくら３の売り上げが驚異的にひどい昨今、１のキャラクターを引っ張り出せばユーザはお金を出すとでも考えたのでしょうか。だとしたら、それは大きな間違いです。
　ときめきメモリアルは、Wizardryでした。簡単に死にませんし、主人公は貧弱じゃありませんし、手練れになろうとすぐに首を跳ねられることもありませんが、それでもときめきメモリアルはWizardryでした。Wizardryは妄想ゲーの王者。ゲーム自体はプレイヤーに必要最低限の情報しか与えない為、語られない部分・・・キャラクターの名前や職業、生い立ちに纏わる諸々など・・・は勝手に妄想することが可能です。Wizardryをプレイした後にFinalFantasyをプレイすれば、いかにFFが喋り過ぎるかを体感することが出来る筈です。
　そんなわけでWizardryの後継者足り得たときめきメモリアルは、しかしシステムではなくキャラ路線を走ったその後の公式展開によって、見るも無惨に散って行きます。ミニゲームを強要されて不思議なストーリィを読まされるドラマシリーズ、キャラクターを立てたら話が痛くなったときメモ2、どう見ても絵が退化している上にいらないアニメーションまでついたときメモ3と、その後のときメモはキャラクターとストーリィを拡充する方向で進んで行きました。ときメモを真先に支持したヒトにとって、最悪のシナリオです。
　社会的にも、いわゆる「ギャルゲー」の象徴として、今でもシンボリックな存在です。先日、TOKIOが出演しているTBSのバラエティ番組「ガチンコ」で、国分メンバーが「モテないヒトの条件」として「ときメモの1・2全部やってる奴」＝「ゲームが恋人、みたいな奴」という発言をし、2chが沸き上がったことがありました。TBSテレビで放映される番組の中には、およそゲームをプレイするヒトやネットの住人にとって、素人でも許されない様なコンテンツを提供することがままありますが、その話はテーマを改めてお話することにします。

　ときメモのシステムをそのまま乗っ取り、グラフィックに由貴香織里先生を起用、主人公を女性に変えた上に横恋慕システムを搭載した「マイネリーベ〜耽美幻想」は、主にその筋の方にカルト的な人気がありました。ハードがGBAだったこともあって、いろいろと不満があるのですが、それでもПсиにとって、KONAMIのゲームの中では久しぶりに面白いと思えるゲームだったことは確かです。
　マイネリーベは世界観を上手に構築した上、男性キャラと女性キャラの差別化、そして基本的になんでもありのシステムと、思想的な制限と保証されるべき自由度のバランスが大体均衡していたのが優れた点だったと思います。・・・大体、というのがポイントですが。
　亜流の「マイネリーベ」が頑張ったのは、別に絵だけの問題ではありません。ましてや、ZARDの主題歌で釣るのは大間違いです。

　ずいぶん混沌とした内容になってきたので、強引にまとめます。ときメモは死にました。ときメモファンドに投資した方、地獄への旅路、お気をつけて。
　Псиは、幻想水滸伝と悪魔城シリーズを腐らせるヒトに呪いを送ります。

　・・・忘れてました。ときめきときめき。

　特に葉鍵系と呼ばれるVNIの間では、どうやらネットゲームが大人気の様です。Псиの大好きな由宇１９歳さんをはじめ、様々な方がはまっており、何人かは更新を忘れてネットの彼方へ旅立たれている模様です。
　Псиはネットゲームにあまり興味を持っていないですし、そもそもプレイする暇もありません。それでも更新は滞ります。
　ネットゲームが更新を滞らせる原因ならば、何かしらのネタになるのでしょうけれど、棲み家の回線不調では何のネタの足しにもなりません。困ったことです。

　いきなり鬱な話から入ってしまいました。今週は、伊集院光さんのラヂヲ番組から始まって発酵茶に落ち着くという全然わからない取り合わせだった為、週の最後の今日は余計に混乱するニュースを取りあげようと思います。

　産経新聞のページを見ていたところ、「ドラキュラ王国？独立を宣言」という記事がありました。普段見ているのは朝日新聞のページばかりだったのですが、たまに違う新聞社のページを見てみると、おかしなニュースに遭遇できる様です。
　どうやら、ドラキュラのモデルになったブラド・ツェペシュ公の末裔、オトマル・ロドルフェ・ブラド・ドラキュラ・プリンツ・クレツレスコ氏が、町村合併を促進するブランデンブルク州の政策に反発した町村と協力、「ドラキュラ王国」の独立を宣言したそうです。

　もともと、ブラド・ツェペシュ公は「串刺し公」などと呼ばれる程の虐殺好き。父のドラクルが「悪魔公」、長男のツェペルスが「小串刺し公」で次男のミフネヤが「悪党公」という俗称がついています。・・・なんだかあんまりです。ちなみに「ドラキュラ」というのは、「悪魔の子」「龍の子」を意味する「ドラクラ」から来ているとか。一字間違えればどこかの大作RPGになりそうな名前で、あまり緊迫感がありません。
　そんなブラド・ツェペシュ公は、東のトルコと西のローマ帝国に常に脅かされる、発展途上国家ワラキア公国の領主。国の存続のために敵国に身を預けられたりと、幼少期に様々なトラウマを溜め込んだツェペシュくんは、領主になると暗黒マインドを大暴発。早速、お城の落成パーティで呼びつけた貴族５００人を串刺しに。以後、様々に残虐性を見せつけるブラド・ツェペシュ公は、ワラキアを狙う国家にとっての脅威となったのでした。

　もっとも、ブラド・ツェペシュ公が無駄に血を好んでいたわけではありません。快楽虐殺の側面は否定できませんが、それでもブラド・ツェペシュ公の行動には一応の理由があります。現に、ブラド･ツェペシュ公は主従関係を恐怖によって徹底させ(野望の王国みたいですね)、強力な軍隊を作り上げてトルコ軍を圧倒。おまけに捕虜二万人を串刺しにして、敵軍の士気を下げたといいます。
　このことから、諸外国からは「串刺し公」と恐れられ、国内では英雄として称えられます。じゃあ、先ほどの「貴族５００人をパーティで串刺し」はなんだったのかというと、実はブラドの父と兄はこの貴族たちに生き埋めにされており、その復讐として生きながら串刺しにしたそうです。まあ、理由を後からつけるなんてことは簡単ですが、それでも虐殺の面目を保てる程の理由がブラド・ツェペシュ公にはあったということでしょうか。どう考えてもやりすぎですが。

　ブラド・ツェペシュの残虐な側面と吸血鬼伝説が手を組んで、小説「ドラキュラ」が世に出てから、ヒトはますます怪奇小説を好むようになりました。吸血鬼は世界四大モンスターの一体に数えられるようになり、日本でも左手に人面疽が張り付いたハンターのお話やどう贔屓目に見ても自分より圧倒的に強い従者を従えた吸血少女のお話、史実が二転三転し、一家最初のハンターが女性になったり鞭使いじゃなくなったりと忙しいゲームなど、「吸血鬼もの」として広く普及するに至りました。
　こうしたお話に魅了されたヒトにとっては、「ドラキュラ王国」誕生のニュースは大変素敵に見えるかもしれません。たとえ、領地が16ヘクタールでも、副村長さんがドラキュラ王国首相でも、所詮は村ベースの話で州としては軽く無視であっても、です。実際、州政府は「独立は違憲」とした上で、「相手がドラキュラならこっちはニンニクを投げ付けてやるさ」と余裕です。
　でも、吸血鬼のファンは世界に存在しますし、そうなるとその祖(のモデル)であるブラド・ツェペシュ公の根城、といったら観光収入だけでもとんでもない気がするのですが・・・。州としては完全に無視できるほど、微々たるものなのでしょうか。

　Псиは、ドラキュラ王国の独立に頑張るヒトたちに祝福を送るとともに、こんなムービーを見て、消えていくPSOに感動したりしています。このムーヴメントに一緒に乗りたかったよお、と駄々っ子の様に思います。
　DreamCast、購入を決めるのがちょっと遅かったのかも・・・(遅すぎです)。

　今日はおつとめもお休み。お休みくらいゆったりまったりしようと、棲み家ですやすやと眠りこけました。それはそれで素敵なホリデイでしたが、Псиはある問題をひとつ棚上げしたままでした。
　昨日、Пси板で黒竜王Ｖさんにレスを返してからニュースをアップしようとしたら、突然ネット接続が切断されました。もっとも、Псиの環境では切断なんて日常茶飯事。ISDNなのにどうして、と思いながらも再接続を試みると・・・接続できません。なにをどう頑張っても接続できません。うんともすんとも言わないマシンを前に、Псиは惚けていたのでした。
　つまり、Псиがひたすら眠りこけていたのは、休息というよりもふて寝。「コレハ夢ナノダカラ、夢デ眠レバ現実ニ戻レルニ違ヒ無ヒ」と大正時代の観念小説の様なことを思って寝ては起きを繰り返したのですが、Псиは一向に夢から覚めることができません。
　どなたか、Псиを夢から引き上げて下さい。このままでは、Псиは溺れてしまいそうです。

　・・・という似非文学は日記で書くとして、復旧を待っているПсиには、当面しなくてはいけないことがあります。ニュースを書くこと。そして、書いたニュースを推敲すること。これです。Псиは日本語を扱い始めて間もない為、Псиの書く日本語は時に意味不明です。文法的な意味不明くらいは直そうと、推敲には大変な時間をかけるのですが・・・推敲をすると余計に謎になるПсиのテキストを見る限り、まだまだ精進が足りない様です。

　さて、今日の話題です。然る方の協力により、ようやくニュースとして取りあげることができます。先日旅にでかけた際に見付けた、「発酵茶」が今日の主役。まずは写真を見てみましょう。

　・・・サントリーの烏龍茶の色違いキャラというのが第一印象です。
　さて、そもそも「発酵茶」とありますが、お茶を発酵してあるということはどういうことなのでしょうか。みなさんは「緑茶も紅茶も同じ茶葉」という話を聞いたことがあると思います。緑茶だろうが紅茶だろうが烏龍茶だろうが、基本となる茶葉は同じもの。もちろん、茶葉にはいくつもの種類があり、どれがどのお茶に向いた風味だ、というのはありますが、茶葉によってはどのお茶ができないということはありません。
　でも、烏龍茶と緑茶はどう見ても別物です。それでは、一体何が違うのでしょうか。実は、収穫後にどの程度発酵させるかによって、お茶の種類は大きく変わるのです。加熱処理を施して酸化酵素を不活性化、発酵が起こらない状態にし、その後乾燥させたものが「緑茶」。日本では加熱処理として蒸しますが、最近流行にさせられている中国緑茶は炒っているのが大きな違いです。
　一方、そのような加熱処理を行わず、酸化酵素によって茶葉を酸化させた後に乾燥したものを「発酵茶」と呼びます。代表格は烏龍茶や紅茶で、香りも味もクセのあるお茶になります。
　さらに、加熱処理により、茶葉本来の酸化酵素のはたらきを止めた後、カビやバクテリアなどの微生物によって発酵させる「後発酵茶」もあります。発酵茶よりももっと強烈な個性があり、黒茶やプアール茶などは、この製法によります。こう見てわかる通り、お茶の分類で言われる「発酵」というのは、実は「酸化」。酸化させるのか、させないのか、酸化させずに発酵させるのかによって、大きく種類が分かれることになりそうです。

　では、件の商品「発酵茶」は、茶葉本来の酸化酵素による酸化を進め、それを乾燥して作った「発酵茶」というカテゴリの流れを組むものなのでしょうか。テキストで書くべき情報も画像にしてしまっている発酵茶を販売している長崎飲料のWebページから、その辺の情報を拾ってみましょう。

発酵茶は緑茶・紅茶・烏龍茶を乳酸菌等で更に発酵させた世界初新製法茶です！ 　微生物増産製法即ちバイオテクノロジーの世界です。

　意味不明です。「更に」ということは、緑茶・紅茶・烏龍茶はすべて一度は発酵してあるということになりますが、緑茶は発酵していません。もっとちゃんと意味を取ると、ここでいう「発酵」は、お茶の世界で見受けられる「発酵→酸化」ということではなく、純粋な意味での「発酵」でしょう。そうするとこの中で発酵してあるお茶はひとつもありません。そんなこと、

発酵茶はどんなお茶なんですか？ 　発酵茶は新しい発酵技術から生まれた後発酵茶です。 （・紅茶＝完全発酵茶・ウーロン茶＝半発酵茶・緑茶＝不発酵茶）

　と自分でラベルに書いている時点で分かっている筈なのですが。

　裏面を見ると、

　発酵茶を使った料理法の数々が書かれています。発酵茶を使った冷製トマトサラダラーメンやガスパーチョ風野菜スープなどの作り方が紹介されている他、お酒を発酵茶で割る時の割合まで書いてあります。「日本茶７＋発酵茶３＝日本酒が割れるとは驚き。」「お酢４＋発酵茶６＝毎日飲んで健康生活に。(酢の他にもどうぞ)」・・・わかりません。なんと言って良いのかさっぱりわかりませんが、とりあえず「日本酒が割れるとは驚き」というコメントに驚きです。

　さて、肝心の味ですが。匂いが発酵しています。茶化しているわけでもなんでもなく、それしかコメントの仕様がないのです。一口飲んでみます。発酵したお茶の味がします。・・・しつこいようですが、本当にそれ以上にコトバがありません。美味しいかどうかの前に、「発酵している」で商品説明はおしまい。他には何の感想も存在しません。
　Псиはこれを単体で飲みたくありません。実際、500mlのペットボトルも三口飲んだだけで放置です。健康には良さそうですが、その為にこれを飲むのかと思うとうんざり。それに、健康に良さげな幻想を与えてくれる、もっと美味しいものは世界にごまんと存在します。非常にクセが強く、好き嫌いがはっきり分かれる味のため、一概には言えませんが・・・Псиにはやっぱりお薦めできません。
　とりあえず、料理法に書いてある

●冷たい発酵茶茶漬け 　ご飯に冷たい発酵茶をたっぷりと注いでお召し上がり下さい。

　というのは、ただのいじめだと思います。

　そんな発酵茶は楽天市場の長崎飲料ページで大キャンペーン中。新規開店記念ということで、価格を２０%OFFで御提供です。購入はケース(２４本)単位、１ケース３７００円のところを２９６０円で販売中。一ヶ月だけの限定価格らしいので、平日昼はみのもんた教の信者な方や、「人生是ネタである」と信じ込んでいるテキストサイトの管理者さんや蓮さんと瑠璃子さんはお試しになってみてはいかがでしょうか。・・・蓮さんと瑠璃子さんに関しては、ケースではなく一本だけの単独購入を強くお薦めしますが。というか、いつも応援していますが、こと変食シリーズに関してはご自愛下さいませ。

　Псиは単体で飲んだらただの不思議飲料である「発酵茶」を世に出してしまった長崎飲料に祝福を送ります。
　・・・買ってから一週間近く経つのに、まだ半分近く残っています。どうしましょう。

　結局、「黒テント」を買いました。おつとめ先の近くのショップにあることは知っていたのですが、このショップでアイテムを購入するのは、ちょっと抵抗があったのです。先日La'crymaChristiのアルバムを購入した際、スタンプカードの類いをくれませんでした。
　CDは大概が1枚3,000円。なんだかんだ言って、実は結構高いです。衝動買い可能領域でありながら、出費として月末にじわじわとボディブローの如くぶり返す、そんな絶妙な嫌がらせ価格といえます。それなら、「1,000円でスタンプ1つ、スタンプ30個で2,000円割引」などの割引サービスを享受した方が、よほど先につながる気もします。また、「ああ、欲しいCDの発売日だけど、スタンプのためにあのお店で買わなくちゃ」とぷち隷属モードを実装可能。少なくともПсиは満足です。

　そんなわけで、そのお店を「スタンプカードがない」という理由で敬遠していたのですが、日記などで先日から書いている通り、「黒テント」は妙に稀少です。そもそもPlastic+Treeのアイテム自体が置かれていない上、年末にはイヴェントを一緒に仕掛けていた筈の新星堂でも発見できない不思議な事態。仕方がないので、そのお店で購入を決意したのでした。
　ところが。「黒テント」DVDをもってレジへ行くと、「スタンプカードはおつくりいたしますか?」・・・はい?・・・こうして、このCDショップはПси御用達ショップに任命されました。だだでさえヴィジュ系アイテムが豊富な上、謎の限定ものアニメDVDも異常に多いこのショップのこと、Псиを破産させる日は近そうです。

　すっかり前置きが長くなってしまいました。そんなわけで、今日はPlastic+TreeのDVD「黒テント」のレビューです。黒テントといえば、Псиがすぐに思いつくのは「劇団黒テント」。「ピンポン」などの漫画で知られる松本大洋先生の作品度々を上演していることなどで知られていますが、元々「黒テント」といえば小劇場ブームの先駆けといえる劇団(最初から黒テントという名前ではありませんでしたが)。えらそうに言いながら、残念なことに劇団黒テントの公演を見たことはまだありませんが、とにかくPlastic+Treeの閉塞的で中毒性の高そうな雰囲気に根拠不明なままうまくマッチした名前であることは確かです。
　DVD「黒テント」は、1999年から2001年までのPlastic+Treeライヴ映像集。クリップ集は「二次元ヲルゴール」という名前で今までに2度程出ていますが、Plastic+Tree単体のライヴヴィデオが出るのはおそらく初めて。Plastic+Treeのライヴといえば気付けば異常な燃え上がり方をしていることでお馴染みですし、ヴォーカルである竜太朗くんのMPが減少しそうな不思議な煽りや跳躍力を堪能できるのもライヴならでは。そんな魅力がつまったDVDであることを期待して、Псиは棲み家につくまでの2時間、ライナーノートを見ながらへらへらしていました。発売は０３月２５日で既に一ヶ月以上経過しているというのに、Псиの思考は今日も平和です。

　さて、DVDソフトといえば、まず考えられるのが凝りに凝ったメニュー。先日拝見した最初の頃はポップで聴き易かったのに、突然前衛的になってしまわれた川本真琴さんのクリップ集は地下鉄を模したメニュー。情報量が多すぎるのが難ですが、そこに目をつぶれば随分綺麗に作られているといえました。メニューだけの話です。
　他にも、意味不明な動画がMPを減らすSEX MACHINGUNSのクリップ集や、曲数の多さにうんざりさせないJUDY AND MARYのクリップ集など、メニューに凝るのはひとつのポイント。「凝れる所は凝っておけ」とばかりに、メニューの使いやすさとインタラクティヴ性は、そんなわけで恰好の標的になっているわけです。
　さて、そこはPlastic+Treeのこと、メニューは異常に凝っているに違いない・・・Псиはそう踏んだのですが、思い切り裏切られました。普通です。メニュー画面には、「散リユク僕ラ」時の４人の写真とボタンのみ。曲名を選択しても、そこから先はやはりボタンだけ。ボタンを押しても声が出たり無駄に光ったり回ったりしませんし、変な案内人が音声無しでパフォーマンス、といったこともありません。これにはちょっとびっくりしました。
　いえ、そんなのは所詮アッペンデックスですから、要はちゃんと操作さえできればそれで良いのですけれど。・・・「二次元ヲルゴール・２」はヴィデオで購入したのですが、DVD版はどうなっているのでしょうか。ちょっと気になります。

　ライヴパートは、「Mind Pool」「Overflow」「SLEEP WALK」「from dusk till dawn」の4ライヴから曲を集めています。「Mind Pool」だけが2曲、他はみんな4曲で、ライヴの演目が変わる毎に、ライヴ前の模様がインサートされる構成。それは良いのですが、それぞれのライヴの頭の曲(「割れた窓」「トランスオレンジ」「エーテル」「痛い青」)は、曲だけ見たくても強制的にそれらの映像を見なければならない仕様です。・・・こういう映像は、曲とセパレートしてくれると嬉しいのですけれど・・・。
　肝心の曲についてですが、最近ファンになったПсиには、正直最初の数曲は辛かったです。もっと違う言い方をすれば、「黒テント」は撮影技術や音響技術のステップアップの歴史とも言えます。「Mind Pool」2曲の大変不思議なカメラワークは「over flow」以降は一気に改善されますし、竜太朗くんの声が埋もれ気味なのも徐々に改善され、「from dusk till dawn」で一気に弾けます。これらは照明を含めたステージングがどうこうとか、竜太朗くんのヴォーカルスタイルがどうこういう話ではなく、純粋に撮影技術や録音技術に起因していると思われます。
　そんなわけなので、Псиには嫌な煽り方(をしたカメラワーク)が満載の「痛い青」「クリーム」、そしてその直後の「トランスオレンジ」を見た時は、失敗だと本気で思った程です。しかし、「Sink」から状況は改善。「ツメタイヒカリ」に繋いだ後の「サイコガーデン」から爆発。その後は全くネガティヴなコトバも浮かばず、ただただディスプレイに魅入ってしまいました。
　もしかしたら、ПсиはPlastic+Tree初期の曲・・・というより演奏やアレンジについての経験値が極端に少ない為にこう感じるのかもしれません。「Mind Pool」は行った、懐かしいという方はお求め頂いて間違いないかと思われます。

　そしてライヴ映像と並ぶ柱、「散リユク僕ラ」のPVですが、立ち絵と演奏映像がメインでありながら、妙な孤独感を感じる素敵な映像。平気でやっていそうで今まで殆どやってこなかった、サブリミナル的な映像もちらっと入っていたり、見所も満載です。微妙に笑えて、撮影とは大変なんだと他人事の様に思えるメイキングも見られるのでなお素敵です。
　わがままを言えば、シングル曲のあと2曲もクリップが見たい・・・などと思いましたが、ただでさえ腰痛が辛そうな明くんが余計に泣きを見るのは目に見えていますので、寝言は寝ている時に留めることにします。
　ところで、ПсиはPCでDVDを見ているのですが、ATiのDVD再生ソフトはMC集を選択すると黒い画面のまま動きません。竜太朗くんのMCの静かなぶっとび方を一応知っているПсиにとって、MC集はとても楽しみだったのですが。いじめですか?

　そんなわけで、Псиは「スライド．」を見ながら悦に入ってます。選曲としてはいわゆる「Plastic+Treeらしい」遅めの曲が幾つもありますし、その中にはシングルになった「プラネタリウム」「ツメタイヒカリ」の様な万人にも一見さんが存在し得るバラードと違い、「トランスオレンジ」「痛い青」などの非常に淡々とした曲が何曲か収録されている為、アルバムを全く聴いたことがない、Plastic+Treeといえば金田一少年の事件簿の主題歌の「Sink」しか知らない、という方にはあまりお薦めできません。
　逆に、選曲が選曲(「May Day」があるのに「リセット」がない、など)だけに躊躇している海月さんには大変お薦めなアイテムです。ちなみに、DVD版の初回特典はトレーディングカード(全部で五種類)が２枚。Псиが引いたのはBとEでした。・・・全部集める為にDVDを3枚買えってことですか?いえ、コンプリートをするつもりは毛頭ありませんのでどうでも良いですが。

　ПсиはPlastic+Treeに祝福を送るとともに、未だにMC集を見せてくれないATi DVDプレイヤーに呪いを送ります。

　Псиが棲み家に帰る時間は、だいたい夜の９：００過ぎ。月９のドラマは途中から見ると悔しいだけですし、ただでさえ野球中継で時間が変動するこの時期、ヴィデオ録画に全てを頼るなんて真似はできません。そんなわけで、最近はMXテレビの妙に濃いけどターゲットがまるで分からない番組を見て自分を慰めています。
　さて、朝は「ニュース・モーニング・サテライト」がある様に、夜は「ワールド・ビジネス・サテライト」という番組があります。テレビ東京で夜１１：００から放送、日経が提供のこの番組は、タイトルとスポンサーの名前が示す通りの非常に硬派なニュース番組。とはいっても、NHKのニュースのように味気ないわけではなく、民放のニュース番組としての演出や表現を守った上で、ネタが濃いのです。最近になって表示される様になった、画面左隅のリアルタイム円相場を見れば、大体雰囲気は分かって頂けるかと思います。
　さて、今日のワールド・ビジネス・サテライトでは、PCの小型化とネットワーク化についての小特集が組まれていました。話題としては、アメリカのベンチャー企業「OQO」が開発したウルトラパーソナルコンピュータとSONYの極小ノートPC「VAIO U1」、そしてMicrosoft社が開発中の「タブレットPC」をちゃんと映像で紹介し、画面を付けたままとんでもなく小型化したこれらのPCは、どれもネットワークを主眼に置いた結果であるという話でした。

　これらのPCと従来のPDA、特にPocketPCとの違いは、WindowsCEやPalmOSではなく、デスクトップ向けのWindowsをそのまま持ち歩けるということ。つまり、自宅にあるWindows用ソフトウェアをそのまま運搬、出先で使うことができます。また、曲がりなりにもWindowsがそのまま走っているわけで、設定周りに余計な知識をつけなくても大丈夫そうです。
　現在のPocketPCもそうなのかは分かりませんが、PalmもPocketPCも単体ではアプリケーションをインストールできません。標準では、Windowsマシンと繋いだ上で、PCからソフトウェアやドキュメントをインストールする、という手順を踏みます。また、ソフトウェアはWindows用のものがそのまま動くことはありません。エミュレータでも積めば話は別でしょうが、Microsoft OfficeなどのWindowsには普通に入っていそうな製品であっても、そのPDAのOS用のソフトウェアを別途購入しなければいけません。

　確かに、これら小型PCは、ソフトウェア資産やデータ資産をそのまま利用することができます。OQOの社長は「このデバイスには無限の可能性がある」と言っていました。確かに、このデヴァイスはなんでもできそうです。月姫を苦労無くして携帯できると思っただけで涙腺を刺激されるヒトもいるのかもしれません。
　でも、月姫を携帯したいヒトは、ウルトラパーソナルコンピュータの小さな画面でプレイしたいでしょうか。それならば、多少値が張って重くなっても、画面が大きくて増設が好き勝手にできるノートパソコンを買うでしょう。そもそも、このウルトラパーソナルコンピュータで何をするのか、ちょっと想像がつきません。通信端末としては利便性が高そうですから、コンビニのPOS端末とかヤクルトおばさんとか、そんな場所で使われそうです。・・・でも、そういった場所では、既にオーバーパワーの端末が揃えられているのが普通。更に言えば、これらは企業の利用方法であって、個人の利用方法ではありません。普通のヒトがこのウルトラパーソナルコンピュータを買って、一体何に使うのでしょうか。

　Palmの優れた点は、文字入力を最低限に抑え、閲覧に特化したことです。次のPalmOS5からはマルチメディア方面にも手を伸ばす様ですが、ともかくも出先でばりばりデータを入力・・・という用途には向きません。
　一方、PocketPCは移動中・出先でデータを修正するツールです。これも、主となるデータは企業や個人宅に置いておき、前もってそれらをPocketPCにダウンロードしておいて移動中に編集、通信のできる場所または帰ってきた時に元データに上書き、というのが標準的な使い方。こちらはPalmと逆に、テキストやWebを閲覧するにはあまり向きません。
　このように従来のPDAは、小型化するに当たり、ある種類の機能を特化することで独自性を保っていました。昔、ウェアラブルPCなんてコトバがちょっとだけ流行った頃、腕時計PCなんて不思議なものもありましたが、いまでは存在すら忘れられています。何に使うのか分からない携帯端末は、どんなに画期的でも、どんなにすごい技術を使っていても、すぐに市場から消え去るのです。ときメモの2とか3が良い例ですか。

　先に紹介された3種類の中では、普通のノートパソコンながら画面がCLIE NR-60の様に回転、画面だけモードになる「タブレットPC」が一番使いやすそうです。番組中のデモでは、日本語の手書き認識にも普通に対応していた模様。「（ネットワークが充実すれば）場所もキーボードの上手さも選ばない」と意味不明の発言ながら、デヴァイスとしてはソツがありません。不安なのはMicrosoft謹製という点ですが、Xboxなんかよりは期待です。
　また、週間アスキーにも取り上げられていた「VAIO U1」は、小さいノートパソコンとして普通に使えそうです。あまり小さすぎるとキーボードが使い辛いでしょうし、いくら電車の中でもПсиは立ったままPCを操作しないと思いますので、これは現物を見てから野次を飛ばすことにします。
　とりあえず、「タブレットPC」は大きさとしては普通のノートパソコンらしいですし、「VAIO U1」も小さいことについてはПси何のメリットも見出していません。

　なんでも小さければ良いというものではありません。その点で、Псиは凸版印刷などが頑張っている「電子ペーパー」に期待しています。いえ、「電子ペーパー」はただの薄いディスプレイのことなので、それを使った閲覧ツールに期待しています。
　すっかり長くなってしまいましたが、Псиはウルトラパーソナルコンピュータを温かい目で見守ろうと思うとともに、ウルトラパーソナルコンピュータという安易なネーミングにくらくらです。

　Псиには、毎週見ているテレビ番組がありません。見たい番組はたくさんあります。ですが、おつとめに行くのに片道2時間の生活では、起床も就寝も必然的に早くなってしまいます。こうなると、Псиのお友達はおつとめ前に見る「めざましテレビ」と「モーニングビジネスサテライト」。ニュース番組のある種軟派と硬派を同時に見る様なその生活は、Псиをどんどんとコドモのココロから遠ざけていきます。714年も生きておいて何を抜かしてやがるとおっしゃる方もいらっしゃるでしょうが、Псиも一応は天使ですから、オトナの包容力とコドモのココロを持ち合わせていたいのですがだめですかだめですかそうですか(疑問確認消沈)。
　さて、そんなПсиの本当のお友達は、いつしかテレビからラヂヲに移行していきました。おやすみ前の深夜帯、テレビを付けながら寝るのは不経済ですし、そもそもПсиのベッド周りにテレビはありません。その点、ラヂヲはテレビと違い、一緒にベッドに潜りこむことができます。ディープなネタに微笑みながら、気付けばもう夢の中。最高です。そういったわけで、Псиはよくラヂヲを聴く様になったのでした。

　その中でも、TBSの深夜帯「ジャンク」の25:00から2時間枠は粒ぞろいです。春の改変で鴻上尚史さんが抜けたのが残念ですが、その穴に「さまぁ〜ず」が入り込んでお笑い枠を強化。元々強力な伊集院光さんやコサキンに混じって、また深夜が一段と濃くなりそうです。
　さて、Псиは伊集院光さんの「深夜の馬鹿力」が大好きです。今期に入ってから毎週テープに録音し、毎日のおつとめに行く電車内で聴いているという言ってしまえば中毒。そんなПсиが一日遅れの「深夜の馬鹿力ヲチ」を企んだ所で、誰に咎めることができるでしょうか。

　まず、前回までのあらすじです。

魔法の杖をなくしてしまったピリカちゃんは、いつまでたっても教頭先生の姿のまま。このままでは、魔界の女王様どころか、一生このまま地球で暮らすハメに。 　一方、記憶喪失の中尊耳(ちゅうそんじ)博士は、大脳の刺激のためにフルチンを思い立ちガストに出かけるが、店員に誤解され、心無い警官に連行されてしまう。 　とにもかくにも、いつでも前向きがモットーのピリカちゃんは、万が一に備えて校長昇格試験の猛勉強を始めるのだが・・・

　というわけで、今回は「妄想に取り憑かれた教頭」の巻です。相変わらずあんまりなまとめ方ですね。

　もう少し詳しくあらすじをさらいながら、今回の話を見て見ましょう。新展開に入ったところで、千万単位の大殺戮モードから一転、魔法少女ものを思わせる雰囲気に激変しました。具体的に言うと、北斗の拳の、無意味に高いシンセホーンが鳴り響くBGMから、ひみつのアッコちゃんのキラキラ音とポヨポヨ音が飛び交うBGMへの変貌です。
　魔法少女ものは変身シーンこそが作品の肝。スタッフもそこを心得ているのか、ピリカちゃんの変身シーンはコマ数を問い正したくなる程のとんでもない動きです。ところが、欠点としては長すぎ。ただでさえ短い放送時間の、半分近くを変身に費やすのはやりすぎです。

　ともあれ、お披露目を兼ねた変身を見せた後、いつの間にか変身を解いたピリカちゃんの学園生活のひとコマを追いかけ始めます。給食の後、お昼の掃除の時間。最初は人見知りをして話し辛かった生徒たちも、一ヶ月もすればもう友達。掃除をする女子を尻目に、男子は掃除をさぼって教室中を駆け回ります。
　既に悪い予感がしている中、グループの先頭の男子が床に置いてあるちりとりに足を引っかけ、そのまま教卓へロケットダイブ。先生が大切にしていた花瓶を割ってしまいます。
　シーンと静まり返る教室。重過ぎる沈黙を破ったのは、さっき教卓にダイブをかけた男子でした。

　「オレ、しらねーよ」

　そう言い残すと、教室から走って逃げてしまいました。それをきっかけに、「オレも」「ぼくも」と次々と走り去って行く男子に混じり、いつの間にか女子もみんな無言で逃げてしまい、気が付けば教室にはピリカちゃんただ一人。そこへ、掃除の様子を見にやって来た、先生の気配が。

　「しかたがないわ、こうなったら！」

　また変身です。技術はすごいけど拷問の様に長いアニメーションで、変身後の姿がバーコード頭の教頭先生なのですから、視聴者としてはたまったものではありません。まあ、そんなズボラな所が大好きなのですが。
　ともあれ、教室のドアの小さな窓から見える先生の影。わざとらしく割れた花瓶を見遣る教頭先生(に変身したピリカちゃん)。ついに、先生が教室のドアを開け−−−

　唐突に場面が変わりました。青空の下、のどかな公園。ベンチに座って惚けているのは、教頭先生、三人目の哲也、そして相変わらず記憶の無い中尊耳博士。手にはそれぞれ「葉の茶」「お〜いお茶」「発酵茶」のペットボトルらしきものを持ちながら、上を向いたまま話し合っています。

「若かった・・・」
「そんなコトバじゃ、何も変わりはしねえ」
「しかし、若かった・・・」
「私には、懐かしむべき記憶が存在しないんですよ」
「ならば・・・君たちは、たった今、若人だ」

　教頭先生は酔っ払いでしょうか。とにかく、三人目の哲也が「指令」により持って来たバスケットを開けると、中から出てきたのは薄汚い黒猫。その黒が毛の色なのか汚れているのかすら定かではない、そんな猫に哲也と中尊耳博士はけげんな顔。しかし、教頭先生の瞳はらんらんと輝きます。

「ジョルジュ！」

　黒猫を腕に抱く教頭先生。ジョルジュと叫びながら、よく見ると涙まで浮かべています。薄汚れた黒猫を抱く、バーコード頭で灰色の背広を着ている教頭先生。何度も「ジョルジュ、ジョルジュ」と口にします。
　はっきり言ってあぶないおやぢです。もちろん、忘れ去られた二人もそんな目で、一人と一匹を見つめるのでした。

　ジョルジュとのアイコンタクトの結果、教頭先生・・・に変身したピリカちゃんは、こんなことが分かった様です。
　コドモが悪巧みをするのは、実は悪魔の仕業です。悪魔は魔女と対立する種族。片方が人間を堕落させようと、また片方が人間を悪の手から守ろうと、必死になって戦っています。
　教頭先生は、実は魔女でした。魔女の中でもある意味最強の魔女っ子、ピリカちゃんでした。しかし、悪魔の罠にはまり、大事なステッキを奪われてしまったのです。ステッキがないとピリカちゃんは元の姿に戻れないばかりか、考えも仕種もみんな教頭先生になってしまうのです。必死になってステッキを探しましたが、どこを探しても見つかりません。悪魔はものを隠すのが上手なのです。結果、ピリカちゃん・・・いえ、教頭先生は自分が何を探していたのかすら忘れてしまい、「何か大事なことを忘れている」とココロに傷を負いながら、今まで生きてきたのです。

　「ジョルジュ、ごめんね。昇格試験の勉強なんかしている場合じゃなかったよ。私、やっと目が覚めたんだ！」

　そこそこに感動的なシーンの筈ですが、夕陽に向かって上のセリフを吐く灰色スーツ＆バーコード頭。少年サッカー帰りのお腹を空かせたコドモたちには、何があっても見せてはいけない光景です。
　気がつくと、隣にいた筈の二人はいません。哲也は次の指令を受け取りに、そして博士は・・・記憶を取り戻す為に相変わらず馬鹿をして、それぞれの道を歩んでいました。誰も教頭先生が浸っているのを呼び覚ます命知らずなヒトはいません。
　教頭先生の涙が薄汚れた黒猫にふりかかると、黒猫は途端に姿を変えました。そう、家元です。そして、又の名を「カサンドラ」。魔女界の権威、伝説の魔女です。家元は先の戦いで死にかけたところを、なんとか黒猫に姿を変えて逃げ延びたんだそうです。代償があまりにも大き過ぎた気もしますが、ともかく家元・・・もとい、カサンドラは教頭先生に魔法をかけたのでした。それは・・・。

魔女カサンドラの思し召しにより、三時間だけ元の姿に戻ることができたピリカちゃん。 　さっそく本格的に杖を探しに女子更衣室にでかけたが、事情を知らない警備員につかまってしまう。 　翌日の新聞に踊る、「ハレンチ女装教頭、更衣室で御用」の見出し。その左隅に掲載された「コボちゃん」に隠された、植田まさし先生の予言とは！？ 　次回、伊集院光の深夜の馬鹿力、「ヘアピンカーブの出口はHELL!」の巻。 　ご期待下さい。

　Псиは博士シナリオがちょっと苦手なので、どうしても枝葉の方に目が行ってしまいます。とりあえず、今回のストーリーでは明らかに「ピリカちゃん＝教頭先生の妄想」でしたが、あながちそうとは言い切れないんじゃないかとにらんでいます。
　これから毎回出てくる様なキャラになるかは分かりませんが、とりあえず長すぎる変身シーンはなんとかしてほしいです。あと、声の出演が間道夫さんなのはリアルすぎて似合っていないので、やめて下さい。

　おそらく、いずれは博士シナリオの方を解説される方も登場するのではないかと思いますが。Псиは来週の放送を楽しみに待っていようと思います。
　Псиは、こんな素敵な番組を聴かせて下さる伊集院光さんに祝福を送るとともに、ヲチは意外と疲れることに今更気づいた次第です。たぶん、火曜日のニュースは毎回この調子です。

　そうそう。実は、今回は丁度「前回までのあらすじ」だけがテープに録音できなかったのですが、然る方の御協力により、その部分をテキストに起こすことができました。
　一体どこの組織の方なのか、詳細は明日か明後日辺りに明らかにしたいと思います。

　おかげさまで、旅からは無事に帰って来ました。ただ、スケジュールのいろいろとかがあって、考えていたよりも更新が上手く行っていません。昨日は旅の途中でしたし、今日は棲み家にいられない事情があった為、まんが喫茶からアップです。
　明日からはおつとめですが、かえっておつとめの方が気が楽です。時間があっても更新も他のこともできない状況は、あまり精神衛生上良いものではありませんから。
　さて、今日までにネタになりそうな商品を2つ程見付けたのですが、大きな問題があります。Псиは未だにデジカメを持っていません。ですから、また「写真版を後日アップ」という話になり、Псиとしても、閲覧をすることを考えても、大変鬱陶しいことになります。
　そんなわけで、今日は新しいネタを探さなくてはいけません。しかし、旅とおやすみで惚けきったПсиに、いきなりネタがあろう筈もありません。困ったПсиは、2chへ逃避。ニュース速報板などを見ながら、面白そうな話を探します。

　数々の板を歩く内、「イスラム教徒と妹が結婚！」というスレッドを見付けました。普通のサイトの掲示板であれば、文化や宗教の問題などについて色々と感じる疑問を、参加者全員で支え合い助け合う美しい展開になるところでしょうが、そこは2chのこと、端からイスラム教徒を罵倒。1さんの妹がお付き合いしている男性が「イスラム教徒で、中古エアコンとかテレフォンカードとか売ってます」という辺りも、結構な罵倒ポイントです。

　さて、こうした「〜だけどどうすれば良いか」形式の書き込みの場合、事例に即したWebサイトなどが紹介されるのが2chの常です。この書き込みでも、イスラム教徒と結婚したことによる苦労を綴った2chのスレや個人サイトのアドレスが幾つも登場します。
　その中で、「離婚物語」というサイトが紹介されていました。メインコンテンツに「離婚物語」というコーナーがあり、外国人の配偶者を持ってしまった為に大変な苦労をし、遂には離婚、しかし一筋縄では行かず・・・といった過程が事細かにレポートされています。

　Псиは天使です。何教の天使か、などと訊いてはいけません。Псиにとってお仕えする主の存在は唯一であり、Псиのお仕えする神は「xxxx」というコトバはそれ自体が矛盾しています。それに、主なるものの存在がどうとか教義がどうとか、そんなことをこのサイトをご覧のヒトに押しつけるつもりもありません。
　話が逸れました。宗教の違いに起因する生活文化の違いは、国際結婚においての大きな障害のひとつ。「アイがあればなんだって乗り越えられる」と低年齢向け少女漫画のセリフの様な強がりも、実生活のリアルな弊害の前には無益です。
　また、文化が違えば、常識とするところももちろん違います。運良く宗教が絡まなかったとしても、家に土足で上がることから始まって、国を越えたふたりの間には様々な常識の相違があります。目新しくて無害な内は「新しい発見」で済みますが、その内確実にどちらかが妥協しなくてはならない、しかし「了承」ではなく「妥協」である、という苦しい事柄が訪れます。最近、Псиは某国の方と二週間程一緒に勉強などをする経験がありましたが、異常なほどのアグレッシヴさと、食後に突然踊り始める習慣にどうにも辟易していました。

　あなたが向かい合った異国のヒト・・・恋人だろうと友人だろうと・・・そのヒトを長いスパンで見た上、相応のお付き合いをしなければ、後々ひどいことになるのは目に見えています。そして、「異国のヒト」というだけで妙なフィルタが介在する為、そのヒトの観察も思う様には行かないでしょう。
　その先に、実りある交流と経験があることを、Псиは祈っています。Псиは配偶者が毎晩酔いつぶれて帰ってくる上、なんだか警察のヒトと顔なじみになってしまったらしい、異国の配偶者をパートナーとして選んでしまった友人に祝福を送ります。

　Псиはいろんな幻想を持っています。天使だろうと妄想は自由。電波だって、勝手に発信さえしなければ罪には問われません。Псиは他の天使との交信手段として、普通に電波を使っていました。
　堕天が決定してから、元はよく交信していた天使たちも、あまり電波に応じてくれなくなってしまいました。かといって、暇だからヒトに向けて電波を発信をするのも、なかなか大変な話です。そもそもチャンネルが上手く合いませんし、運良く電波が通じるヒトがいたとしても、なぜか精神をお病みになられた方が多いのです。ですから、最近はあまり発信しません。受信も滅多にしませんが、たまに首を吊りたくなるほど辛い時などにちょっとそこらの電波を受信してみると、簡単にトリップできて良い感じです。

　いきなり話が逸れました。Псиは、大手のテキストサイトの管理者さんについて、こんな幻想を持っています。「あれだけのアクセス数があるのだから、毎日毎日山程のメールが来ているに違いない」・・・いえ、所詮は幻想だと分かっているということは、最初におことわりした通りです。
　メールがたくさん来ることが良いとか悪いとかの話ではありません。なんと言えば良いのでしょうか・・・そう、芸能人はみんな田園調布で富豪生活とか野球選手はみんなベンツに乗っているというのと同じ様な、あくまでイメージのお話です。
　つまり、「アクセス数が高い」＋「メールがたくさん来る」＝「大手テキストサイト」という謎の等式を抱いているわけです。他にも管理者が滅多に掲示板に出て来ないなどのオプションはありますが、それらは都合が悪いので無視することにします。

　ところで、先日の「一流ラジオ」の中で、ゴトウさんは「アクセス数の割にはメールが少ないというだけで、なんだかんだ言ってもメール自体はそこそこもらっているんじゃないか、と思っているかもしれませんが、それは間違いです」という様なコメントをなさっておりました(記憶内補完モードなので、正確ではない可能性大。意図だけ汲んで頂ければ幸いです)。
　・・・やっぱりただの幻想なんですね。

　さて、Псиがこのサイトに正式に居座ってから、大体半月くらいが経過しました。居座る前に存在したお葬式サイトと違って、いろいろな方がこのサイトに訪れ、その中でも多くの方がそのまま通り過ぎて行かれました。
　Псиのメールアドレスは、ちょっとした事情からある方と共用だったのですが、サイトを管理する様になってから数日後、専用のメールアドレスを取得しました。来るべきメールの洪水にそなえて、受け入れ準備を調えたわけです。・・・幻想といえども、ここまで来るとやりすぎです。
　案の定、そんなことは全くの杞憂であり、アクセス数も減少中の最中、Пси宛てのメールの数は至って平和。アドレスを取得してから今までのメール数は４通。しかも、２通が件名「RE:」、１通が件名「無題」で、どれも本文が一切無く、あやしい添付ファイル付きです。
　最後の１通は、今日受け取ったもの。今度はどんなウイルスかと思って見ていたところ、件名が「Worm Klez.E immunity」。Klez.Eといえば、今年初頭から米国を始め世界各地で猛威をふるっているワーム。OutlookExpressでHTMLメールを見られる設定にしておくと、プレビューをしただけで感染してしまう最近ではありふれた手法のワームのひとつ。感染したとたんに、OutlookExpressのアドレス帳やICQのデータベースファイル、ローカルにあるHTMLファイルなどからメールアドレスを抜き取り、それらのアドレスに無差別に送信。また、そうしてランダムで決定したアドレスを、送信先だけではなく送信元にも使用する場合がある為、メールの送信元が原因とは一概には言えないという難しさがあります。
　一番の予防策はOutlookExpressなんか使わないことですが、そうもいえない事情がある方もいらっしゃるでしょう。現に、Псиのおつとめ先も、MicroSoft ExchangeServer+Outlookという、便利だけど大変危険なペアを使用していますし、どうやらメールに関しては他の環境にするなんて予定は全く皆無。Псиはちょっとどきどきです。そうした場合は、OutlookExpressでHTMLメールを表示する機能を外しましょう。

　ウイルス自体の説明が、思ったより長引いてしまいました。そうしたわけで、「Worm Klez.E immunity」という件名のメールを受け取りました。本文をそのまま載せちゃいます。Псиのメーラーはメールをテキストベースで表示しているので、タグもそのまま表示されます。ちなみに、メールアドレスを晒すのはあんまりなので、xで伏せました。

<HTML><HEAD></HEAD><BODY> <FONT>Klez.E is the most common world-wide spreading worm.It's very dangerous by corrupting your files.<br> Because of its very smart stealth and anti-anti-virus technic,most common AV software can't detect or clean it.<br> We developed this free immunity tool to defeat the malicious virus.<br> You only need to run this tool once,and then Klez will never come into your PC.<br> NOTE: Because this tool acts as a fake Klez to fool the real worm,some AV monitor maybe cry when you run it.<br> If so,Ignore the warning,and select 'continue'.<br> If you have any question,please <a href=3Dmailto:xxxxxxx@jcom.home.ne.jp>mail to me</a>.</FONT></BODY></HTML>

　アトリビュートなしで<FONT>を使うとか、3Dmailtoとは何かなど、経験値の低いПсиには意味不明なタグが満載です。意訳すると「Klez.Eはとんでもなく強力なワームで、世界中で猛威を奮っている。そこで、私達はフリーのツールを用意したので、是非使ってみてほしい」というものでした。
　疑問点はいくつかあります。どうしてこのヒトは日本語でメールを送らないのか、どうして知らないヒトにそんなことを言われなくてはならないのか、ウイルス駆除ツールを自作する様なヒトがどうしてHTMLメールを送るのか、exeファイルの名前はpicacu.exeだけどどういう意味か・・・キリがありません。おまけに、「何か問題があったら、このアドレスに質問を送ってくれ」という文の中のメールアドレスで検索をかけてみたところ、ヒットしたのは兄弟で仲良く営んでいるらしい、スーパーロボット大戦関連のページ。こんなツールを作成し、英語で送りつけるヒトにはちょっと思えません。

　結局、あまりの不自然さから、これもウイルスメールであると判断したПсиは、あっさりと捨ててしまいました。困ったことに、Псиのファンはワームしかいない模様です。

　そうそう、NimdaやKlezなどのワームは、一度感染するとPCに常駐し続け、閲覧したHTMLのメールアドレス部分を拾って送りつける、という真似をします。これらはPCを使っているヒトが知らない内に行っていることなので、ウイルスに感染した意識が無いままメールを大量にばらまいたヒトとして、かなり肩身の狭い思いをする可能性があります。
　自分は大丈夫、感染などしていないというヒトから率先してウイルスチェッカを導入しましょう。

　・・・BlackAshさんのコンテンツ「テキストサイト界近況」の中で紹介されている「テキストサイト１００の法則」で、「開設当初は、必ず、「メール来ない」をネタにしているの法則」という項目があったので、Псиも踏襲することにしました。
　Псиは、流通してなんらかの被害を起こしたウイルス・ワームの作者すべてに呪いを送るとともに、先日メールを開けたらWindowsMediaPlayerが起動して泣きながらシステムをシステムをシャットダウンさせた経緯から、Псиのマシンは感染していないか不安です。

　困りました。ただ邦楽ネタで書くのではなく、買ったCDやDVDのレビューという形にしようと思って始めた邦楽モードでしたが、今日はおつとめだったせいで何も買えませんでした。
　Псиの棲み家の最寄り駅に到着したのが01:00頃。深夜まで営業しているTSUTAYAさんへも行ってみましたが、残念ながら既に閉店。真暗なTSUTAYAさんを見て、田舎は駄目だとココロから思いました。今日はPlastic+TreeのDVD「黒テント」を買うつもりでしたが、仕方がないので後日に回します。

　さて、今日は先程も話に出た様に、休日だというのにおつとめでした。ただ、いつもの休日のおつとめと違い、今日はひとりぼっちではありません。同じ時期におつとめを始めた女性が一緒にシフトに入っています。
　オフィスにいるのがひとりだろうとふたりだろうと、Псиがおつとめ先ですることは更新以外にありえませんが、さすがに5時間もじっとしているわけにはいきません。16:00から23:00という変則的なシフトなので、当然夕食をどうするかというお話が出たりします。Псиは、(今となっては)食物がないと生きることができない軟弱な(元)天使。ふたりであれが食べたいこれが食べたいと適当なことを言う内、結局コンビニで適当に買ってくるという話になりました。
　おつとめ先を無人にすると色々と問題があるので、Псиがひとりでコンビニへ。食事やお菓子をカゴに放り込んでいると、不思議なものを見付けました。KABAYAの出している「彩色済みフィギュアコレクション〜世界の神話　第一集」です。このページを見ると地方限定発売だと書いてありますが、Псиの今日のおつとめ先は東京のオフィス街。どうやら限定解除をされた模様です。

　パッケージを見てみると、正面にはペガサスの大写し。開け口の方を見てみるとアテナやポセイドン、ミノタウロスなど予想通りギリシャ神話に登場する人物・動物・神ばかりがフィギュアの写真と名前付きで小さく載っています。ありがちだなあと思って口の反対側の側面を見てみると、キマイラやドラゴン、ワイバーンと雲行きが怪しくなってきました。そこで、ひっくり返して裏面を見ると・・・。
　Псиは、今日ほどデジカメを所有していないことを後悔したことはありません。ПсиのPHSのキャリアはDoCoMoなので、カメラなんて付いていません。棲み家のスキャナは不調です。
　裏面には、次の様な神話上のキャラクターが登場します。

• フェニックス
• ガルダ
• オーディン
• 風神
• 雷神
• 日本武尊(ヤマトタケルノミコト)

　・・・確かに商品名は「世界の神話」ですが、これは節操がなさすぎです。第一集はギリシャ編、とかにしておけばよかったのでは・・・と、いらない心配が胸を駆け巡ります。

　期待に胸を膨らませて購入し、おつとめ先で開封してみると、巨大な袋が入っています。その中にフィギュアが入っているのですが、その袋だけで箱の1/2を占拠。その下のお菓子の入った袋があまりにも小さく見えるのは、きっと気のせいではありません。
　肝心のフィギュアですが・・・本当に、デジカメがないことが悔やまれます。袋にはフィギュアとカードが封入されているのですが、パッケージに「彩色済み」と書いてあり、しっかり彩色されたフィギュアの写真が掲載されているにも関らず、いまПсиの目の前にあるフィギュアはシルバー一色です。その後でパッケージをよく見ると、「玩具はノーマル彩色版かシルバー彩色版のいずれか１セットが入っています」と大変小さく書いてあります。彩色版と一色版を分けるのは結構ですが、このジャンルでその分け方を喜ぶヒトはいるのでしょうか？「俺はキマイラをこんな風に塗ったぜ」「負けないぞ!俺のメデューサはこうだ!」といったプラモ狂四郎ばりの熱い彩色合戦を見越してのことなのでしょうか。
　しかも、無理矢理「組み立て式」にしようとでもしたのか、山羊の頭とそれ以外という全２パーツの構成。そしてカードに小さく掲載されている図入りの「くみたて方」。Псиの脱力といったら、例え様もありません。

　全１９種＋α、色分けを考えると３８種類以上のこの商品は、Псиの「無意味な物収集癖」をしっかりとキャッチしてしまいました。１８０円という親切な価格も手伝って、Псиはこれを集めるのに違いありません。しかし、昔のビックリマンシールなどと違って、ダブっても行き場がなさそうです。寂しいのは嫌なので、これを読んだヒトは是非買って下さい。

　Псиは、KABAYAさんに祝福を送るとともに、デジカメが真剣に欲しいです。今日のニュースは、後日デジカメを持っている友人か写メール搭載の携帯を持っている友人の助力を得て、早い内に写真をつけようと思います。

　０５月０６日補足：写真付きのヴァージョンをアップしました。撮影の際の諸々は、０５月０４日の日記をご覧ください。

　Псиのおつとめ先はいろいろな所で常識が欠けていますが、おつとめ終了の時間は常識的で、18:00と決まっています。さっさと棲み家に戻って更新をしよう、今日は邦楽ネタの二回目だ、帰り支度をしながら、Псиはそんなことを考えていました。すると、一緒におつとめをされている方が背後から物音を立てずにやってきて、Псиの肩に手を置いてこう言いました。「今日の飲み会、来るよね?」
　初耳です。おつとめ先では、ちょっと偏った趣味の話は出さず、PCについては「おつとめを始めるまでは初心者だった」と言い張り、ましてや714歳とか元天使なんてことは間違っても口にしない至って普通の「ヒト」。怪しまれない様に様々な工作をしていたというのに、もうばれてしまったのでしょうか。もうハブられているのでしょうか。
　そうまでされた以上、粘着の気があるらしいПсиには出席するいわれはありませんが、ここで断るのも不自然。連休明けから余計にハブられることになりますので、とりあえず参加することにしました。

　酒の席が進むと、その内下ネタモードに移行します。それは、男性女性混合の酒宴であれば避けられない必然。とてもおとなしくて、ある種いじられキャラとして定着している男性が、お酒を飲むと唐突にヒトが変わり、女性に不必要に絡み始めるというのも、ヒトの不思議のひとつです。Псиは天使ですから、お酒はあまり効力がありません。そこに加えてПсиは下ネタが苦手。これでは、お酒の席があまり楽しめないのも仕方のないことです。
　見るにみかねたПсиは、豹変したそのヒトにマンガヲタ属性があるのを良いことに、そっち側の話題を提供して他とシャットダウン。席がお開きになるまで、ずっと「あずまんが大王」や、「アベノ橋魔法☆商店街」のアニメ版の話で盛り上がりました。かくして酒宴の席を混乱させたヒトを身を持って隔離したПсиの扱いは英雄級に昇格。これからはあまりハブられることもなさそうです。

　Псиのおつとめ上の身辺の安全がはかられたところで、今日のニュースです。Псиは今日からちょっぴり強気です。今日はПсиのお給料日。昨日までの貧困生活はさようならです。
　というわけで、早速Buck-Tickのアルバム「極東I LOVE YOU」を購入しました。これも発売は昨日取り上げた「＆・Ｕ」と同様、３月６日です。なんだかПсиは自分のことが、お金を得たのを良いことに、取り返せない過去を必死になって買い漁ろうと努力する惨めなヒトの様に思えてきましたが、大丈夫でしょうか。

　もっとも、素敵な作品はいつ買っても素敵。昨日購入したLa'cryma Christiや今日のBuck-Tickなどは今までの実績から、Псиにとって素敵な作品であることが保証されているわけです。となれば、作品が世にでてからどれだけの時間が経過したとしても、お金がある時に購入しないのは勿体無い話。そんなところで機会損失をしたばっかりに、不良債権の山を作り、後になってCDショップへ行くと欲しいものばかりで途方にくれる、というのは十分考えられます。というよりも、それが一昨日までのПсиでした。

　おつとめをしていることを良いことに、これからは好きなものを好きな時に買う生活を送ろうと思います。Псиはスタパ式の物欲生活に祝福を送ります。

　全くBuck-Tickの話をしていません。そんなわけで、今日はBuck-Tickのアルバム「極東I LOVE YOU」についてです。昨日のLa'crymaChristiのアルバム「＆・Ｕ」についてのレビューは吉祥寺の喫茶ルノアールのココアよりも甘い代物でしたが、今日は一味違います。なんたって給料日ですから。
　Buck-Tickを語る上で欠かせないのが、アルバム「SEXY STREAM LINER」。このアルバムは、Buck-TickがVICTOR（後にVICTOR Entertainment）を離れ、Mercury Entertainmentに移った後に出た、移籍後最初のアルバムです。それまで、ミディアム・テンポを前面に押し出した「狂ッタ太陽」、それまでの代表曲をリテイクし直し、格好良いけどだいぶマニアックに変貌した曲の数々が入った「殺シノ調ベ...This is NOT Greatest Hits」、暗さが絶好調に高まり、良いアルバムなのに他人に薦めるのを躊躇してしまう「darker than darkness style93」、闇を突破してジャンル的に突き抜けたけれど、相変わらず一般のヒトには敷居が高めな「Six/Nine」、そしてポップさを前面に押し出すデビュー時への回帰を行い、古いファンは大喜びなアルバム「COSMOS」と、前近代Buck-Tick史は試行錯誤で埋め尽くされています。そして、根底にあるのは「マニアックさ」と「暗さ」。素晴らしいものを作るのに、なぜかマニアックなイメージを拭いきれないSEGAの様に、「JUST ONE MORE KISS」「悪の華」後のBuck-Tickは、世間的にぱっとしない状態が続きました。

　そんな状況を打破したのが、アルバム「SEXY STREAM LINER」です。相変わらずマニアックなまま、聴き易いドラムンベースのループパターンなどを持ち出し、一気に敷居を低下。ヴィジュ系が種として淘汰されていく中、新規顧客を一気に増加させました。相変わらず世間的には「まだいたの?」という評価が強い様ですが、少なくともファンはそんな評価を気にしてはいけません。「まあ、おまえらはモー娘。にでもハァハァしてなさいってこった」とどこかの歌姫(のFlashムービー)の様に不思議なイントネーションで蔑みをココロに抱きましょう。

　さて、「SEXY STREAM LINER」の後にまた移籍をして「ONE LIFE,ONE DEATH」というアルバムを発表しました。こちらも相変わらずマニアックながら、敷居は少しだけ上昇。ただ、新規参入のファンを拒む程ではなく、むしろ粒ぞろいの名曲ばかりです。そんなBuck-Tickの去年の活動は、韓国のロックイベントに参加したり、シングルを1枚出しただけ。ヴォーカルの櫻井さんとギターの今井さんが参加のユニットが割と大々的に展開したこともあって、ファンにとっては不安な一年でした。その締めくくりとして、２００１年最初で最後のライヴ「THE DAY IN QUESTION」が行われ、もうライヴで聴くことはないと思っていた、古い曲の数々を演奏。ライヴの直前までBuck-Tickを不安がっていたファンは、一気に来年の活動に期待を寄せる様になりました。もっとも、新しいファンは完全においてけぼりでしたが。
　ちなみに、このライヴは１２月２９日に行われました。２００１年１２月２９日といえば、お台場某所のお祭りの１日目。Псиは大変でした。

　アルバム「COSMOS」で原点回帰を果たした後に発表された「SEXY STREAM LINER」が大爆発していたことから、Псиは今回のアルバム「極東I LOVE YOU」に大変な期待を寄せていました。「THE DAY IN QUESTION」で演奏された曲は、「太陽に殺された」「さくら」「die」などと言った、新規ファンが突然聴くには敷居の高すぎる名曲ばかり。以前の様な抽象的を通り越して意味不明なジャケットに近づいていることもあり、「極東I LOVE YOU」は今までよりもぐっと敷居の上がった、マニアックさが剥き出しのアルバムになるのではないかと予想していました。
　たった今全11曲を聴き終わりましたが、Псиの予想は見事に外れていた模様です。「ONE LIFE,ONE DEATH」に比べれば、敷居が高くなるどころか余計に低くなっている気がします。
　この「敷居の高低」は、「質の高低」と全く別の話。通常ならミディアムテンポの匂いを嗅ぎ取った時点でスキップされる、いわゆるたるいテンポの捨て曲の率が高いか低いか、という話です。「SEXY STREAM LINER」はとてもミディアムテンポの曲の聴き易さが最高でしたが、「極東I LOVE YOU」も負けていません。
　また、「Six/Nine」以降から突然気にされる様になった、アルバム収録曲の「イマイ：ホシノ比」も９：２。曲が連続していたり、イントロが異常に長かったりと、今井さんの趣味が全開の素敵なアルバムです。ただし、今井さん作詞の曲が１曲もなく(１曲だけ櫻井さんとダブル・クレジット)、今井さんがヴォーカルの歌も今回はありません。その意味では、ちょっぴり残念です。

　シングル曲「21st Century Boy」と「極東より愛を込めて」の２曲が入ったこのアルバムは、そんなわけでとっても素敵です。Buck-Tickと言ったらアニメの「NIGHT WALKER〜真夜中の探偵」で暗いオープニング曲を歌っていたことしか知らないという方も、是非チェックしてみて下さい。

　ПсиはBuck-Tickに祝福を送るとともに、さすがに給料日とはいえ16,800円もするDVD-BOXを買ってしまって良いものか悩んでいます。

　明日は・・・どうしましょう。

　０５月０６日補足：ごめんなさい。上では「敷居が低い」アルバムと書きましたが、大嘘でした。おつとめ先で、音質の悪いイヤホンで１回通しで聴いたところ、１曲目「疾風のブレードランナー」と２曲目「21st Centry Boy」のコンボで脳内麻薬が分泌されたらしく、とんでもないフィルタがかかっていました。
　このアルバムはずいぶんとミディアムテンポの曲が多く、勢いとしては「狂ッタ太陽」を初めて聴いた時の様な印象を受けるかと思われます。また、ミディアムテンポの曲調も、とんでもなくマニアックで、Buck-Tick慣れをしていないと息切れを起こすかもしれません。

　敷居の低さで最強なのは、やっぱり「SEXY STREAM LINER」です。「極東I LOVE YOU」は、「SEXY STREAM LINER」と「ONE LIFE, ONE DEATH」を踏まえた上で聴くべき上級者向け。多分にマニアックでゆっくり進行です。
　あと、「今井さん作詞の曲が１曲もなく」と書きましたが、１曲目の「疾風のブレードランナー」は作詞・作曲：今井寿でした。

　このテキストでBuck-Tickに初めて興味を持たれ、「極東I LOVE YOU」を買ってみよう、と思った方がいらっしゃると仮定して。同じ動機で「SEXY STREAM LINER」や「COSMOS」を買った場合に比べ、第一印象が極端に下がってしまうおそれがあります。「どれだってBuck-Tickの作品だろ」と言ってしまえば確かにその通りですが、スーパーマリオがやりたいというヒトにいきなりディスクシステムと「スーパーマリオ2」を渡す様な真似は、あまりにも心苦しいのです。そして、そんなことをПсиはしてしまいました。
　これからCDのレビューは、ちゃんと聴くまで行いません。映像作品は話が別ですが、ともかくCD-ROMプレイヤで１回だけ聴いたアルバムをレビューするというのは、ニュースを書く姿勢ではありませんでした。

　本当にすみませんでした。714年も生きているのですから、Псиはもうちょっと迂闊さを直すことにします。

　ほかん庫さんに登録された記念です。いきなり何かと思った方、こんにちは。
　いえ、ほかん庫さんによると、このサイトのkeyは「邦楽」の様です。他人事みたいに書いてますが、別に間違いがあるわけではありません。確かにПсиはこのサイトの主力を「ヴィジュ系」に設定しています。「呪」や「怨」と並んで、という注釈付きですが。他には「天使」「悪魔」「堕天」「714歳」・・・確かに、ニュースにできそうなのは「ヴィジュ系」→「邦楽」だけっぽいです。
　しかし、今までのニュースを振り返ってみますと、音楽関連のニュースは1回だけ、hideの新曲がリリースされるというお話だけでした。他は、クローンのお話や藤子不二雄先生の漫画のお話、すき焼きの種類についての考察などの社会派なニュースが顔を並べていますが、よくよく考えてみると、Псиはネタがないネタがないと騒ぎながら、伝家の宝刀を抜いていなかったという風に言われても仕方がありません。
　恐らく、ほかん庫さんからいらっしゃった方は、「どこが邦楽なVNIよ!きいっ!」などと思われているに違いないのです。そして、そんな状況は、Псиとしてもとても心苦しいのです。

　そんなわけなので、Псиはこれから3日〜1週間程度(ちゃんとは決めていない模様)、ほかん庫さんに登録された記念と題して、ヴィジュ系の話題で責めていこうと思います。
　なお、Псиは本気ですので、当然オチはありません。具体的に言いますと、L'Arc-en-Cielのお話で始まって「螺旋回廊」の話題で終わる様なことは一切ありません。そんなわけですので、ヴィジュ系に興味の無い方、たとえばすき焼きの話題につられて来た方は、ニュースではなく、日記の方を読まれてお茶を濁されることをお薦め致します。元々、日記の方が更新頻度が高いですし(えー)。

　そういえば、秋元康さんのCD-BOXの話題も一応邦楽ネタでしたが、それについては忘却の方向で行きたいと思います。

　Пси本領発揮の邦楽モード、第一回はLa'crymaChristiのアルバム「＆・Ｕ」レビューです。・・・発売は３月６日でしたが、何か文句でもおありでしょうか？と、思わず笑顔の恐喝モードが入ってしまいましたが、少し前に日記でもお伝えした通り、Псиは感動的にお金がありませんでした。Псиはアルバムをやっと買えたと喜んでいますが、ツアーは一昨日辺りに終わっています。

　La'cryma ChristiのCDといえば、シングルであっても1枚で世界が構築されているのがポイントです。試験に出るくらい重要ですね。Pierrotはシングルに明確なストーリィを打ち出しますが、La'crymaは具体的な繋がりよりも、関係性を持たせるに留めている部分が見受けられます。「Without You」のカップリングが「I Love You」である様に、相反するタイトルが構築する世界とか、理想論と希望で埋められている「永遠」のカップリングが、現実的で刹那的な「blossom」だったりするのがその一例。シングルでさえこうなのですから、アルバムが圧倒的な世界観で構築されていることは、言うまでもありません。

　実際、今回のアルバム「＆・Ｕ」は、1曲目から背中に来ます。前作「Magic Theatre」の、1曲目から10分を始めとした、マニアックで構成命なアルバムとはだいぶ毛色が違い、今までのアルバム全てと比べても、随分自然な作りになっています。
　もちろん、歌詞や構成に関して、そこここに作為的な点は見えるのですが、それはあまり主じゃありません。もっと純粋に聴いて楽しいアルバムになっています。発売からそろそろ2ヵ月経とうとしていますが、発売日から一週間くらい過ぎてからCDを購入した時の、あの微妙に損した様な感じは全く感じずに済みます。とにかく、一曲目の「Your Song」を聴いてみて下さい。たぶん、聴いた途端にやられます。

　買ったのが今日、レビューを書くのも今日ということで、かなり踏み込みが浅いです。もっと歌詞の世界とか、こんな奏法に手を出したとか書きたいのですが。
　というか、今日のニュースを書きながら聴いている一流ホームページさんのネットラヂヲがいっぱいいっぱいで面白く、思う様にテキストが組めません。本当にごめんなさい。

　Псиは、La'crymaChristiのメンバー(特にLEVINくん)に祝福を送るとともに、後半はRebufferingを繰り返してどきどきな一流ラジオさんを心配しています。というか、Псиの回線が貧弱なだけですか。ぐう。

　明日も邦楽ネタです。