◇昔のПсиニュース◇
(Псиニュースの過去ログです)

◇平成17年02月◇

02月28日:絶望の向こう側
02月23日:aikoの新譜、通常CDで発売
02月22日:SadsのBOX・黒夢の過去作DVD発売決定
02月17日:聖闘士星矢のPS2ゲーム発売
02月16日:YOSHIKI、12年ぶりにソロアルバムリリース
02月15日:アニメ「バジリスク〜甲賀忍法帖」の主題歌を陰陽座が書き下ろし
02月14日:Gackt、クリスマスの東京ドーム公演を発表
02月11日:auの携帯電話用ゲームポータル「EZ Game Street!」配布開始
02月10日:La'cryma Christi、KOJI脱退
02月09日:Moi dix Mois、ヨーロッパツアー決定
02月08日:「ドレス(BLOODY TRINITY MIX)」の詳細発表
02月07日:メリーの新譜、DualDiscで発売
02月04日:Buck-Tick、アルバムとツアーのタイトル決定
02月03日:baroque、DVD2種リリース
02月02日:LUNA SEA、スローナンバーを集めたベスト盤「SLOW」を発売
02月01日:ゲーム付き食玩「ゲーム伝説」発売

 


平成17年02月28日 絶望の向こう側

 The FLAREのシングルが順調に止まったらしい今日この頃、ご機嫌いかがでしょうか。こんばんは、Псиです。「発売延期」とかではなくて「発売中止」と言い切っている辺り、「樹海少年ZOO1」の終わり方みたいに希望が無くて素敵です。
 でも。いくら絶望を見たとしても、全く希望持たないのはいけません。希望が無い生活を送るということはジョーカー様に影人間にされるのとほぼ同義。そんなことを言いながらПсиは「ペルソナ2-罪-」が途中で止まってままですけど、それはそれとして今日は絶望の向こう側のお話をしようと思います。

 昨年09月、Laputaが燃え尽きました。他の分野と同様、ヴィジュ界隈においてもメジャーに上がると方向性が変わってしまうことがよくあります。昔はカタカナと漢字で辛気臭い歌詞をメインとしていたのにメジャーに上がったると励まし系に転向という不思議なマジックは、いろんなバンドが通ってきた道でした。黒かったヒトが垢抜け、メイクもやめてしまい、曲も明るく歌詞も(世間的に)真当に変化、昔の曲はこぞって黒歴史リスト入りさせていく空気を感じ取って涙を飲むヒトは少なくありません。
 その中にあって、Laputaはデビュー後もずっと黒い空気を持ち続けていました。末期はデジタル色が強調された曲作りに賛否両論がありましたが、それでもなお独特の黒い雰囲気を持ち続けていた、大変に稀有なバンドだったのでした。既に解散してしまったROUAGEとあわせて、「「ヴィジュ」といったらGLAYかラルク、そういえば最近ドラマでIZAMを見たけどあれってヴィジュ?」というヒトは、両者のベスト盤だけでも一度聴いてみると良いと思います。

 そんないろんな意味でヴィジュ界隈の最後の希望だったLaputaも活動休止。ですが、そこは活動休止に際して「前向き」という単語を連発していたLaputaのこと、各メンバーの今後の行動が徐々に判ってきました。今日はメンバーの動向を追ってみようと思います。
 ・・・ここで、各メンバーについて説明しながら動向を紹介、とかしようと思いましたが、1人につきどれだけお話すればПсиの気が済むのかさっぱり判らなくなったので、ここは表にまとめてしまおうと思います。

名前 リリース予定 備考
Aki(個人 | info) 発表無し FC"cessipt"会員募集の受付準備中
Kouichi 03月30日にシングル「voulez-vouz」発売(5曲入り\2,100) FC"K-9corps"会員募集中
Junji 夏にCDリリース FC"Halation"会員募集中
Tomoi - 山山杯で最下位

 一番アグレッシヴなのはKouichiでしょう。なにしろ、既にCDのリリースまで決まっています。ギターはもちろん、ヴォーカルもKouichiという時点で物凄そうですが、他は全曲自分で作詞・作曲なのに5曲目の「SOS」だけキリト(Pierrot)が作詞なのも謎です。
 夏にCDを出すらしいJunjiや、現在は情報が無いながらも活発に活動しそうなAkiは良いとして、一人だけ「備考」の欄が微妙なTomoiは一体どうするのでしょうか。サイトの日記を読んでみると、山山杯の感想に加えてこんなことが書いてあります。

akiとKouichiくんが動き出しますね。「お前が頑張れ」と言われそうですが、彼らには「頑張って」というか「好き放題」やってほしいと思います。というオレですが、ここに書けるような具体的な報告はありません。しかし、彼らの新しいニュースはとても刺激になります。またみなさんの前でプレイするということ、彼らのニュースを聞いて更にその思いを強めました。そんな最近です。

[#34-DASH OFF//山山杯&近況報告(2005/2/8 ...No.3)(Tomoi's Room #34)]

 どこまでもマイペース。そんな素敵さに、Halationのサイトが右クリック禁止でさっきまで苛々していたことなど忘れてしまいそうです。
 まだ全く音が判りませんし、そもそもLaputaとソロ活動は別物でしょうから、こうしたソロ活動がLaputaが燃え尽きたことで生じたココロのLaputa穴を埋めてくれるものでは無いでしょう。でも、期待や妄想は無料ですし、何よりLaputaメンバーの活動は普通に楽しみです。名古屋の未来や黒い未来がどうなるのかは判りませんけれど、とりあえず希望だけは溢れたジャンプの打ち切り漫画ちっくに〆ようと思います。

 ヴァーチャル・フォールン・エンジェルПсиは、Laputaの楽曲とメンバーに祝福を送信します。

 

平成17年02月23日 aikoの新譜、通常CDで発売

 《うんざり/Sick and Tired(UL)》。こんばんは、Псиです。
 Псиの棲み処の近くには、レンタルCDショップなどというハイカラなお店はありません。ですから、欲しいCDは基本的にお買い上げです。もっとも、Псиが発売日を待ち構えている様なCDは、基本的に怪しげなショップでないと置いていない様なインディーズのCDばかり。Псиの棲み処の近くにレンタルCDショップがあった場合、買う気の無かった音源をレンタルした上で、レンタルショップに無いと思われるインディー音源は相変わらず普通に購入する形になる為、支出が増えるのは目に見えています
 というわけで、Псиにとっては憧れで済ませた方がよさげなレンタルCDショップですが、時に本気で近くにないかとのたうち回る様な事態が起こります。どんな時かというと、目当てのCDがCCCDでリリースされた時。Псиは高いお金を出して欠陥品を買う程ブルジョワジイでも酔狂でもありませんから、CCCDを買ったことはありません。2回しか
 だからといって、アーティストがコピーコントロールの有無を選択できるわけではありません。いえ、実際には選択してきたアーティストもいますが、それはとても稀有な事象でした。というわけで、聞きたい音源がプレイヤーに激しい負担をかけるという、ある意味ヤマアラシのヂレンマを地で行く様な状況では、あまり音源を買う気にならないのは確か。そこで頼りになるのがレンタルCDショップです。・・・こんなことを言っているとますますレンタルCDショップへの憧れが強まるので、そろそろ話を変えることにします。

 そんなわけで大変に邪魔くさいCCCDですが、昨年下半期より一部のレコード会社がCCCDを撤廃・緩和する方向に動き出しているのは既にお伝えしている通りです。ですが、それはあくまで一部の動き。CCCDで音源をリリースしているレコード会社は、いくらもあります。TOSHIBA EMIは「黒夢コンプリート・シングルズ」から「君は人の為に死ねるか」まで、様々な音源をCCCDでリリース。椎名林檎さんの末期音源がCCCDながら、東京事変の音源が通常のCDでリリースされるなど、

 さて。CCCDを推進しているレコード会社にポニーキャニオンがあります。アニメやバラエティ系に強い印象がありますが、それはさて置いて波田陽区からw-indsまで様々なアーティストが所属し、大半のアーティストが音源をCCCDでリリースしています。
 通常、CCCDはCCCDであることを明記したシールを商品に添付し、レコード会社のWebサイトでもCCCDであることを謳っています。しかし、ポニーキャニオンはWebでの表記があったりなかったりする上、商品にもCCCDシールが貼っていないことが多々あり、新譜は基本的に調査必須というちょっぴりワンダーなレコード会社だったりしました。CCCD一覧を公開しているavexとは大違いです。
 そんなポニーキャニオンに所属のaikoさんの新譜について、最近発売されたシングル「三国駅」と、03月発売のアルバム「夢の中のまっすぐな道」ではCCCD採用を見送られたそうなのです。ちょっと記事を見てみましょう。

一昨年の「えりあし」のリリース以降、aikoの作品ではコピーコントロール機能付きのCD(以下、CCCD)をリリースして参りましたが、その後の状況の変化(不正コピーなどの著作権侵害行為に対する認知の普及に一定の成果があったこと、HDDミュージックプレイヤーなどの普及等、現在の音楽環境を取り巻く環境が大きく変化してきた事)等を充分に考慮した上で、我々aikoの制作スタッフは、今回発売の2作品「三国駅」(PCCA.02203)、および「夢の中のまっすぐな道」(PCCA.01529)につきましてCCCDの採用を見送ることにいたしましたことをご報告いたします。
しかしながら、当社では、CCCDの採用、不採用を各商品ごとに弾力的に実施しており、当社発売のすべてのCDがCCCDを不採用とした訳ではございませんのでご了承ください。

[今作品のCCCD不採用について(aiko HP)]

 つまり、「時代を鑑みてCDでリリースするけど、あくまで限定的措置であってポニーキャニオンの総意ってわけじゃないのでよろしくね」ということみたいです。aikoさんは2003年11月にリリースした「えりあし」からのシングル3枚と、アルバム「暁のラブレター」をCCCDでリリースしていますが、そもそもポニーキャニオンのCCCD導入期は通常CDで音源をリリースしていました。CCCD版の商品をaikoサイドに実際に聴いてもらい、その上で「えりあし」からはCCCDリリースに踏み切った、という当時の背景があるのですが・・・そんなaikoさんのアイテムが通常CDに出戻りました。この動きを見る限り、もう一度CCCDに行くことはとても考えられなさそうですけれど。
 さらに、告知は以下の様に続きます。

また、これに伴いまして、今後3ヶ月以内にaikoの以下の作品につきましてSACD(スーパーオーディオCD)でのリリースを致します。通常のCDプレーヤーで再生可能なハイブリット仕様を予定しています。尚、SACDの発売により、既に発売されている商品の仕様が変更になったり、発売が中止されたりすることはございません。SACD、ハイブリット仕様等の詳細な説明、リリース日程、価格などにつきましては決まり次第このHPや当社HPでご報告させていただきます。

SACD発売予定作品
「小さな丸い好日」
「桜の木の下」
「夏服」
「秋 そばにいるよ」
「暁のラブレター」

以上5作品全てアルバム
今のところ、シングルのSACDでの発売予定はございません。

[今作品のCCCD不採用について(aiko HP)]

 過去のアルバム5作品がSACDとしてリリースされます。もっとも、この中にCCCDは1枚しかありませんし、似た様なタイミングでゴンチチのアルバムもSACD化されていることからも、ポニーキャニオンが便乗してSACD移行の足がかりを作った、と見た方が妥当な気はします。CDプレイヤーでも聴けるSACDハイブリッドなのは、「やっぱりCDがいい」というaikoサイドと「どうせ戻すならSACDの足がかりを」という急進派さんのせめぎあいの結果とかだったりするのでしょうか。
 そんなことはさておいて、「オーディオ環境は最強だけどソフトが無い」と嘆くaikoファンの方などは、是非SACDで購入してみると良いと思います。そんなブルジョワジイな音響マニアさんじゃなくても、SACDハイブリッドなので通常のCDプレイヤーで聴くことも可能。早速買いなおす必要なんて無いでしょうけど、「なんかやだ」と「暁のラブレター」を敬遠していた方は、この機会にお買い求めになっては如何でしょうか。というか、いくらか積めばCCCDとSACDハイブリッド版を交換してくれるサービスとかをやってくれると、より素敵度が増すところですけれど。

 CCCDについて慎重に見えたaikoさんのアイテムが再びCDでリリースされたこと、過去作をSACDで出すことなどから、これらの動きがポニーキャニオンのCCCD路線に何かの影響を及ぼしてくれればいいなあ、と思います。もっとも、それはПсиが思うだけであって、実際殆ど影響はなさそうですけれど、とりあえず2002年はCCCDだった「ごくせん」サントラが、2005年の新版は普通のCDっぽい等の動きを見るにつけ、そんな期待をしてしまうПсиなのでした。

 Псиは、CDのフリをした銀色の円盤に呪いを送信します。

 

平成17年02月22日 SadsのBOX・黒夢の過去作DVD発売決定

 咳き込みながら横になり、起きたら起きたでゲームという冬休みのコドモみたいな生活を送っているПсиです、こんばんは。そんなことを言いながらも、環境が不調で「Fate/stay night」は一向に終わる気配がありません。・・・今更Fateとか言ってる時点でアレですが、PS2でプレイしているゲームも今更「AC05」と「ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガ」ですし、Псиの2005年も順調にスロウなプレイ環境を保つことになりそうです。
 と、そんなПсиのゲームの話と今日のお話は劇場版のオルフェと冥界編のオルフェくらい関係無いので、そろそろ本題に移ろうと思います。

 みなさんは、「清春」と聴いて真先に何を思い浮かべるでしょうか。Псиの場合はまず「黒夢」、そして黒い頃のクリップや衣装やメイクを思い出して、微妙に昔を懐かしむ所です。最早、ソロどころか「SADS」という名前すらも簡単には浮かばない辺り、Псиの「最近の清春感」が露骨で素敵ですが、そんなПсиも黒いかどうかに関わらず黒夢のアルバムはどれも好きだったりするので複雑です。

 さて、黒夢もSADSも「活動休止」とは銘打っていますが、SADSはともかく、黒夢になると完全に過去の存在。解散後も不思議なタイミングでシングルズやベスト盤が出続け、遂には黒夢の黒い部分を完全に排除したコンプリートBOXをリリースしたりもしました。清春自身のスタンスも然る事ながら、そうしたアウトプットがますます復活なんてありえないことを痛感させてくれます
 後から振り返ってみると、黒夢解散後も2001年以外は何かしらアイテムがリリースされているという怖い状況が続いているわけですが。今年も何かリリースされるのかと思っていたところ、なんと黒夢の過去のビデオ作品がDVD化されるそうなのです。ちょっと記事を見てみましょう。

黒夢DVD6作品が初DVD化!

『短命の百合達』 初DVD化!
1994年に黒夢のデビューに先駆けて行われたインディーズ時代のライヴ公演(中野サンプラザ)を収録。インディーズ時代の楽曲も多く収録された貴重盤。1994年に限定盤としてビデオ発売された作品。また最後にはボーナストラックとして「For Dear」を収録。こちらはデビューシングルのPVのアナザー・エディット版です。

『Tour Feminism Part 1』 初DVD化!
1995年に発表されたアルバム『Feminism』発売後に行われたツアーのドキュメント映像。インディーズ時代から黒夢を手掛ける河谷英夫氏らしい、メンバーに近い視線で構成された作品。黒夢のメンバーが真摯に音楽に向かい合う姿は印象的。

『Complete Single Clips』
過去に何度かに分けて発売されたPVを、初めてDVDに1本にまとめて発売。映像作家・河谷英夫、翁長裕、丹修一氏らと質の高いコラボレーションによるシングルクリップをひとまとめにパッケージ。

『1996 Fake Star's Circuit/Yokohama Arena』 初DVD化!
1996年に発表されたアルバム『Fake Star』発表後に行われたツアーのファイナル公演・横浜アリーナでのライヴを収録した作品。最もスケールの大きいホールでの公演。

『1996 Fake Star's Circuit/Tour Document』 初DVD化!
1996年に発表されたアルバム『Fake Star』ツアーのドキュメント映像。後期の黒夢の全ての映像作品を手掛けた丹修一氏の作品。メンバーへの突っ込んだインタビューで構成されており、ファンは必見の内容。

『1996 Fake Star's Circuit / Boy's Only』 初DVD化!
『Fake Star』発表後のツアー中に行われた赤坂Blitzでの「ボーイズ・オンリー」「ガールズ・オンリー」の2公演から、今作は男性のみ限定公演を収録。黒夢の真骨頂であったライヴハウスのギグで、男性ファン限定でのライヴは会場の空気も含め、緊張感抜群のパフォーマンスを魅せている。

[清春のソロ...そしてSadsのBOX!!(HMV.co.jp)]

 「Theatre of Cruel」は既に「DVD Pictures Vol.1」に全作品が収録されているので、黒要素排除の傾向にあるご時世を鑑み、再販はきっと「Tour Feminism Part1」からだろうと思っていたのですが。なんと「短命の百合達」までDVD化です。健全めでやさぐれた清春しか知らないヒトは、この機会に是非6人の自分と決別してなお歩き続ける7人目の清春を見ると良いと思います。
 ただ、黒夢は以前にもFeminism以前のアルバムを写真抜きライナーノートで再販した前科がありますので、今のПсиのコトバを意味不明にしない為にも、今回のDVDはライナーも含めて再販してほしいところです。

 他のDVDは正直「ふーん」で終わる話なのですが、新しく追加されている「Complete Single Clips」についてはかなり納得できない代物です。なぜなら、黒夢のクリップ集は「DVD Pictures Vol.1」「DVD Pictures Vol.2」の2つでシングル曲はもちろんシングル曲以外も揃うからです。
 「DVD Pictures Vol.2」がまだ普通に売られている今、廃盤になった「DVD Pictures Vol.1」の復活か、あるいは両者を併せた完全クリップ集のリリースなどであれば素敵なアクションですけれど、シングルだけ抽出しておかしな再編集をしている場合ではないと思います

 なんだか愚痴っぽくなってしまいました。気を取り直して記事を見返してみると、他にもこんなアイテムがリリースされるそうです。

Sads降臨!

この作品でSadsが読み解けるのか!?
突然のリリースが決定したSads、驚異のDVD3枚+未発表音源CD2枚の5枚組みBOX『Box』が登場!

最近はソロとしての清春の活動に重点が置かれていますが、やはりSadsとしての活動のテンションも異常だった...その証明ともいえる、未発表映像+未発表音源を収録した驚異のBOXです!

[清春のソロ...そしてSadsのBOX!!(HMV.co.jp)]

 降臨。という表現のアレさはさて置き、「未発表音源」も「未発表映像」もヴィジュ界隈では注意すべき餌ワードですけれど・・・ベスト盤を抜いてもアルバムを4枚リリースしているSADSが、CD3枚に未発表音源も入れるとなると、一体どんなアイテムになるのでしょう。そして、クリップも既出のDVD「GREATEST CLIPS-BEST OF 5 YEARS-」に集約されていますし、活動ドキュメントDVDすら出しているというのに、DVD2枚を使って何を収録するのでしょう。なんだか謎だらけです。

 不可解な点を挙げるとキリが無いので、この辺で止めておくことにします。Псиとしては、黒夢のインディーズ時代のヴィデオ「UNDER...」等が復刻とかインディーズ時代の配布音源が1枚のCDになって復刻とかになれば話は別でしょうけど、その日の到来の為にはLeafがかつての人員を取り戻すくらいの奇跡が必要となる筈なので、Псиは今回のリリースも含めて生温かくヲチし続けようと思います

 ヴァーチャル・フォールン・エンジェルПсиは、黒夢に・・・とりわけ黒い頃に集中して祝福を送信します。

 

平成17年02月17日 聖闘士星矢のPS2ゲーム発売

 なんて嘘臭い。こんばんは、Псиです。
 ケーブルテレビに加入しているПсиは、深夜にぼおっとアニメのチャンネルを見ることがあります。近作の再放送やCS完全新作など、様々な番組が渦を巻くアニメ系チャンネルですが、その中でも面白いのは昔の作品の再放送です。
 夜から深夜の放送を見るにつけ、廉価版DVD-BOXを今頃欲しくなるくらいに「スペースコブラ」が好きになったり、一応和風サンダーバード「ゼロテスター」の敵方の戦略のアレさ加減に嬉々として見入ったり、タイムボカンに世の無常を感じたりしているのです。
 セル戦の最初までしか知らないПсиは、OP・EDが変わった上に孫悟飯がスーパーヒーローちっくなドラゴンボールZを見ながら、「これは本当にドラゴンボールですか」と呆然としたりもしました。これらの殆どが追体験ではなくて新発見な辺りが21世紀の天使としてはアレですが、そういうこというヒトきらいです

 さて、ジャンプ原作といえば、ドラゴンボールにおけるOP→「(悟空:)うおおおおおおお」「(敵:)はあああああああ」→地形崩壊→「(クリリン:)悟空っ!!」→CM→「(悟空:)うおおおおおおお」「(敵:)はあああああああ」→地形崩壊→おたおたするクリリン達→「(悟空:)か〜め〜は〜め〜」→「(ナレーション:)悟空は(以下略)」→EDというちっとも進捗の無い水増しアニメでお馴染みですが、商魂逞しいゲーム化も忘れるわけにはいきません。
 ファミコン時代から、ジャンプ原作のゲームは次々と発表になりました。超難易度の謎アクションゲームの無印、その後は延々と謎カードゲームが続いたドラゴンボール、友達の減る接待ゲーとして秀逸だった無印と知らなければ解けないパルテノン面に誰もが苛立ったディスクシステム版が素敵なキン肉マン、「武将の体力=兵の数」「呪文=計略」という置き換えが画期的な三国志RPG「天地を喰らう」など、枚挙に暇がありません。
 そんなジャンプ原作のゲームの中でも、アレ度全開だった「聖闘士星矢」を忘れるわけにはいかないでしょう。ファミコンでは2度ゲーム化されており、最初は「黄金伝説」、そして2つめは「黄金伝説〜完結編」と名付けられています。「黄金伝説」はカシオス戦から十二宮までと星矢の前半戦を全て包括しているものの、バグや理不尽なシステムが満載Wizardry EMPIREもびっくりです。更には、発売日ですらアニメ版がまだ氷河×カミュの辺りだった事もあり、魚座(ピスケス)のアフロディーテや山羊座(カプリコーン)のシュラなど死にシナリオ多数の後半戦がばっさり削られ、更にはラスボスが「シャドー」という読者投稿のオリジナル聖闘士だったりしました。
 その後に発表された「完結編」では十二宮の戦いのみをクローズアップ。前作の穴もばっちり補完です。各宮毎に星矢・紫龍・氷河・瞬の4人から1人を選んで突破、十二宮を抜けて教皇を倒すのが目的です。しかし、こちらもこちらで正しくBANDAIクオリティを踏襲している為に操作性が悪く、黄金聖闘士の待つゴール地点に辿りつくまでにキャラは倒れ、いざ黄金聖闘士との戦いとなってもちっとも敵の攻撃を避けきれずにアルデバラン戦でゲームオーバーという事態が続出。このゲームのやりすぎで十字キーの左が駄目になったヒトも少なくない筈です。

 そんな聖闘士星矢、コミックでは岡田芽武先生が描く黄金聖闘士幼少期のお話「聖闘士星矢 EPISODE G.」が連載開始になったり、OVAでも「聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編」がリリースされたりして、一昨年から去年頃にそこそこ盛り上がっていました。斯様に狙ったのかどうなのか微妙に外れた時期に、聖闘士星矢のゲームがリリースされるそうです。その名も「聖闘士星矢 聖域十二宮編〜SAINT SEIYA Chapter-Sanctuary」・・・また十二宮ですか
 とりあえず、詳細の全く無いイメージ広告はさておいて、電撃オンラインの記事を見てみましょう。

 オンラインショッピングサイト「プレイステーション・ドットコム・ジャパン」で、バンダイが4月7日に発売を予定しているPS2用ソフト『聖闘士星矢 -聖域十二宮編-』のプレ予約が開始されている。「プレイステーション・ドットコム・ジャパン」での販売価格は6,426円(税込)。

 PS2版『聖闘士星矢』は、ペガサス“星矢”やドラゴン“紫龍”といった20人以上の聖闘士が集結し、熱い戦いを繰り広げる小宇宙対戦アクションゲーム。ストーリーモードでは、数々の名場面をリアルタイムCGで再現しており、TVアニメシリーズ「黄金十二宮編」のストーリーを追体験できる。キャラクターボイスは、古谷徹氏(星矢役)ら豪華声優陣によって新録音されたものが使用されるとのことだ。

 「プレイステーション・ドットコム・ジャパン」で予約購入した人には、オリジナル特典「聖衣箱(クロスボックス)メモリーカードケース」がプレゼントされる。この特典は、黄金聖闘士“サジタリアス”の聖衣箱を再現したメモリーカードケースで、「聖闘士聖衣神話(セイントクロスマイス)」シリーズのフィギュアに背負わせることも可能だ。  特典の数には限りがあり、なくなり次第終了となるので、原作のファンはこちらのページで早めに予約を済ませておこう。

[特典は聖衣箱型メモカケース! PSドットコムで『聖闘士星矢』プレ予約受付がスタート(DENGEKI Online.COM)]

 ・・・アニメを頑張って3Dで再現したPS2版「北斗の拳」みたいなものですか。それにしても、小宇宙対戦アクションゲームという超絶なジャンル表記が意味不明なのも然る事ながら、「20人以上の聖闘士が集結」とはどういうことでしょう。いえ、黄金聖闘士が12人+青銅聖闘士8人で既に20人で、そこにシャイナさんと魔鈴さんとトレミーを加えれば既に23人ではありますが、青銅聖闘士の一部は本当にただ集まっただけなのですけれど。
 そもそも、これは原作とアニメ版のどちらに準拠しているのでしょうか。アニメ版に準拠ということであれば、シャカの部下のやることも顔も悪役蓮座(ロータス)のアゴラと孔雀座(パーヴォ)のシヴァなどをはじめとしたアニメオリジナルの邪魔っ気なキャラが満載ということでしょうか。だとしたらかなり嫌です。
 どうせだったら、カシオスの兄であるドクラテス(アニメ版オリジナルキャラ)登場の回ながらも、絶品の作画と満載のサービスカットで腐ったヒトを魅了した「巨大!ドクラテスの猛襲」や、教皇の入浴シーンが登場する「激突!ゴールドセイント」などをポリゴンで再現、世のアレなヒトたちの怒りを無駄に煽ってほしいところです。告知ページを見る限りでは、ちょっとポリゴン造形がものすごそうですし
 予約特典は射手座(サジタリアス)の聖衣箱を模したメモリーカードケース。それだけ聞くと無駄に欲しい気がしますけど、写真を見る限りは本当に聖衣箱っぽい開き方をするということで・・・ええと、すごく使いづらそうなんですけど、これは本当にメモリーカードケースなんですか。もっとも、ゲームの付属品に実用性を求めている場合ではないというのは重々承知していますけれど。

 わざわざ「聖域十二宮編」なんて言うくらいですから、おそらく同じシステムで「海王ポセイドン編」や「冥王ハーデス編」、更にはアニメオリジナルの「アスガルド編」の登場なども期待できます。
 微妙に星矢好きなПсиとしては、こうした展開は嬉しい限りですけど、ファミコン版のアレさをそのまま21世紀に持ち越した様な代物じゃないことを願ってやみません。というよりも、絵が3Dになった「黄金伝説 完結編」とかじゃありませんように

 Псиは、聖闘士星矢に祝福を送信します。

 

平成17年02月16日 YOSHIKI、12年ぶりにソロアルバムリリース

 「BLUE BLOOD」のID3タグを書く時の「アーティスト名」表記を悩んでいるПсиです、こんばんは。「BLUE BLOOD」といえば、言わずと知れたXのアルバム。「X」「オルガスム」「ROSE OF PAIN」等の収録楽曲の素敵さも然る事ながら、後には見られない疾走感後には見られないごった煮感後には見られないEXTACY軍団のコーラス参加などの刹那的要素が満載。今でも名盤の誉れ高いアイテムです。
 「BLUE BLOOD」の後にアルバム「JEALOUSY」をリリースしたXは、世界戦略に乗って「X JAPAN」と名前を変更し、その後のアイテムはすべて「X JAPAN」名義でリリースされています。・・・という歴史を踏まえて、Псиは「VANISHING VISION」「BLUE BLOOD」「Jealousy」などのアルバムを「X」として登録するべきか「X JAPAN」として登録するべきか悩んでいるのです。
 普通は「X」とするべきでしょうが、アーティスト選択で「X JAPAN」を選択した後、ランダムプレイで「UNFINISHED」や「ROSE OF PAIN」が再生されませんし、かといって「X JAPAN」として登録するのは何か違う気がします
 ・・・もっとも、「X」と「X JAPAN」を集めたプレイリストを作れば解決する話ですし、そもそもПсиは両者の一番の相違点であるベースについてTAIJIよりHEATHが好きというマイノリティ度120の嗜好を所有しているので、そろそろこの話については口を閉ざすことにします。

 そんなXとかX JAPANのリーダーであるYOSHIKIは、1993年にソロアルバム「ETERNAL MELODY」をリリースしました。これは、XとかX JAPAN楽曲のクラシックアレンジをメインに収録した2枚組のアルバム。プロデュースと編曲はBEATLESのプロデューサであるジョージ・マーティン、演奏はロンドンフィルという大変豪華な布陣でした。Псиの朧気な記憶では「Kurenai」とかがちょっとアレだった様な記憶がありますが、ともかく全般的にはとても素敵なアルバム。XとかX JAPAN好きさんはもちろん、原曲を知らないヒトでも退屈しない筈です。

 「Eternal Melody」がリリースされてから12年。その間、色々なことがありました。X JAPANは解散して謎ベストが溢れ、数々のYOSHIKIプロデュースアーティストも小室哲哉大先生のプロデュース史における大谷健吾さんくらいの結果を連発。
 その後、夜のビルの屋上にヘリから降り立ち、女性に向かって前後の繋がりが意味不明な台詞を言い放つセブンイレブンのCMや、入会金\18,000のyoshiki.net立ち上げ、あまり動きが無い新ユニット「Violet UK」、プロデュースした韓国人歌手がYOSHIKIのピアノに乗せてEndless Rainを歌う等、様々な話題がありました。ほとんどがアレな香りのするものでしたけど
 また、2002年にはglobeに加入。globeが4人になりました。「女性ヴォーカル+男性2人の3人ユニットはメンバー内結婚から残された一人が弾かれる」というELT・MY LITTLE LOVERの法則があり、先生とKEIKOが結婚したglobeにもこの法則が発動するのではないかと見られていましたが、4人ユニットであれば法則の適用外。マークも安心してラップに専念できます。しかし、10周年記念でオリジナルメンバーで活動ということで、加入してすぐにYOSHIKIは急遽蚊帳の外どう見ても波乱万丈です

 そんなYOSHIKIが、03月23日にソロアルバムをリリースします。タイトルは「ETERNAL MELODY II」。気になる収録曲を見てみましょう。

1.Unnamed Song
2.Seize the Light
 新生globeとしてYOSHIKIが書いたドラマ「ダーク・エンジェル」テーマソング。
3.Without You
 X JAPAN時代の未発表曲。
4.Longing
 X JAPAN時代のヒット曲。
5.I'LL BE YOUR LOVE
 2005年愛・地球博の公式イメージソング。
6.君だけだから
7.Red Christmas
 YOSHIKI自身のニュー・プロジェクト、VIOLET UKのクラシック・チューン。
8.今を抱きしめて
9.Forever Love
 X JAPANの代表的バラード。

さらにDISC2にて、「Anniversary」も収録。過去・現在・未来が交差する中で自らのルーツを検証するYOSHIKIをとらえた、貴重な「record」となります。

[YOSHIKI、ソロアルバム&ライヴDVD(OngakuDB.com)]

 ええと、8曲目にすごい名前があるのですが、気の所為でしょうか。「今を抱きしめて」はドラマ「徹底的に愛は・・・」の主題歌。歌っているのはドラマで主役を張った吉田栄作さんと仙道敦子さんのユニット「NOA」。確かに曲自体は素敵ですが、こんなところで名前を目にするとは思いませんでした
 他にも、hideの七回忌の際に流された「Without You」、NHK開局50周年特番で歌われた「君だけだから」、天皇陛下即位10周年記念式典で演奏された「Anniversary」など、その後のYOSHIKIの足取りを包括。簡単に振り返っても判る通り、各曲に勝手に注釈を付けられる程のYOSHIKIスキーさんにとっては物凄いアイテムです一般的にどうなのかは判りませんが

 また、2002年12月に行われたライヴのDVDも03月30日にリリース。03月25日開幕の「愛・地球博」に向けて山程CMがかかった直後のCD・DVDリリースなので、きっと購買意欲は急上昇。万博CMがあまりにもアレな出来な可能性はありますが、そういうネガティヴ面ばかりを気にしていると立派なエコノミックアニマルにはなれなさそうなので、タンポポの綿毛と一緒に遥か彼方へ吹き飛ばしましょう
 今年は4人のglobeの活動も活性化する筈です。もっとも、それでもテレビ等で見る機会は少ないかもしれませんけれど、ともあれコンスタントに活動して欲しいと思います。プロデュース業以外で

 Псиは、YOSHIKIの作品に青くて白い祝福を送信します。

 

平成17年02月15日 アニメ「バジリスク〜甲賀忍法帖」の主題歌を陰陽座が書き下ろし

 まわるまわる、せかいがまわる。こんばんは、Псиです。
 未曾有のアレさを誇る今クールのこと、Псиは新作アニメを殆ど見ていません。前クールから楽しみにしている作品は幾つもありますが、今クール新作で毎週見ているものは「好きなものは好きだからしょうがない!!」くらいなもの。しかし、週末といえばライヴが付き物なПсиは土曜夜間の放送が辛く、先週の好きしょをリアルタイムで見ることができませんでした。録画はしているので全然心配は無いのですが、これで皆勤賞の望みは断絶。リアルタイム皆勤賞候補は胸で銃弾装填アニメ「グレネーダー〜ほほえみの閃士」だけになってしまいました。
 というわけで、とっくに今期を見限っているПсиは、来期に期待を傾けています。原作の有名さ加減も然る事ながらとりあえず主題歌がBuck-Tickな「TRINITY BLOOD」、とりあえず主題歌はYUKIらしい「はちみつとクローバー」、冬の仮想コミケの際、駅から仮想ビッグサイトへの通路に「ローゼンメイデン」DVDのポスターと一緒にこれでもかとポスターが張られていたGAINAX新作「これが私のご主人様」、NHK教育で始まる不安感いっぱいの「ツバサ」、NHKの「今日からマ王」セカンドシーズン・・・GAINAXの新作はさておいても、とりあえず今期よりは気になる作品が多そうです。いろんな意味で

 そうした春アニメ新作の中に、「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」があります。この界隈でバジリスクといえばアルバム「BASILISK」、BASILISKといえばD'ERLANGER、D'ERLANGERといえば「KYOとCIPHERとTETSU」とかインディーで何年も活動しながらメジャーに上がって1年経たずに解散等の修飾語で語られるバンドを指しますが、春アニメの「バジリスク」はもちろんヴィジュ界隈ヒストリーではありません
 バジリスクは雑誌「アッパーズ」で2003年04月から1年4ヶ月に渡って連載されていた漫画。山田風太郎先生の名作「忍法帖シリーズ」の一番最初の作品「甲賀忍法帖」をコミカライズしたものです。・・・とはいっても、Псиはバジリスクを読んだことがありません。ですから、バジリスク情報としてはアニメファンドとして一般から資金を募っていたことくらいしか広げる種がありませんので、一気にニュースに飛ぼうと思います。

 そんな「バジリスク〜甲賀忍法帖」の主題歌を、重金属妖怪でお馴染み陰陽座が担当するのだそうです。陰陽座といえば、世間的にはヴィジュ、ヴィジュ界隈ではメタルと位置づけられるバンド。超絶な演奏や女性ヴォーカル黒猫さんの力強い声、メタル声なベースの瞬火さんとの素敵ツインヴォーカルなど、見所満載のバンドです。
 そんな陰陽座でメインに作詞・作曲を手掛けている瞬火さんは山田風太郎先生の大ファン。インディーズの頃から「〜〜忍法帖」という曲を幾つもリリースしています。ここで、ちょっと陰陽座の忍法帖シリーズの曲をさらってみましょう。

曲名 収録アイテム名 備考
鬼斬忍法帖 アルバム「鬼哭転生」 キングレコードから紙ジャケットで再々リリース中
化外忍法帖 アルバム「百鬼繚乱」 キングレコードから紙ジャケットで再々リリース中
陽炎忍法帖 アルバム「煌神羅刹」 インディーズ盤
空蝉忍法帖 アルバム「封印廻濫」 インディーズ盤
妖花忍法帖 シングル「妖花忍法帖」・アルバム「鳳翼麟瞳」 「鳳翼麟瞳」にはCCCD版が存在(CCCD版は店頭からは殆ど消滅)
涅槃忍法帖 アルバム「夢幻泡影」 -
微睡忍法帖 シングル「組曲「義経」〜悪忌判官」 -
傀儡忍法帖 シングル「組曲「義経」〜夢魔炎上」 -
荊棘忍法帖 シングル「組曲「義経」〜来世邂逅」 -

※ライヴアルバムやライヴDVDは「収録アイテム」から除外

 以上の9曲が「忍法帖」シリーズの曲です。原作の忍法帖好きさんはこのリストを見ながらほくそ笑むと良いと思います。これらの曲はリフもリズムも激しいのが普通で、ライヴでは大盛り上がりになるのが基本。たとえば03月02日発売のライヴDVD「我屍越行」の元になったツアー「我が屍を越えて行け」ファイナル@SHIBUYA-AXの演目を見ると「陽炎忍法帖」→「傀儡忍法帖」→「鬼斬忍法帖」という忍法帖三連コンボなどが炸裂しています。
 そんな陰陽座の「バジリスク〜甲賀忍法帖」の主題歌は、作品の為に書き下ろした新曲「甲賀忍法帖」だそうです。公式サイトから、リリースにあたっての瞬火さんのコメントを見てみましょう。

陰陽座結成以来、一貫して「最も好きな作家は山田風太郎!忍法帖シリーズは最高のエンターテインメントだ!」と豪語し続け、亡き山田風太郎の遺志を引き継ぐ形で陰陽座流「忍法帖シリーズ」を音楽という形で作り続けてきた僕、瞬火が、遂にその大いなる念願を成就させる瞬間が訪れました。なんと山田風太郎忍法帖シリーズの記念すべき第一作目である名作「甲賀忍法帖」を原作とするコミック「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」のTVアニメ版の主題歌を担当することができるのです!その主題歌のタイトルもそのままズバリ「甲賀忍法帖」!これは陰陽座にとっての忍法帖シリーズの節目、第十作目にあたる曲でもあり、その十作目にして遂に本物の忍法帖のタイトルを冠し、ストーリーも完全にその世界観を描いているという、この上なく誉れ高い出来事なのです。ただ好きで好きでしょうがなくて、自分の音楽にその素晴らしさを少しでも反映したいと願って作り続けてきた陰陽座「忍法帖シリーズ」が、節目にあたって遂に本家本元を原作とするTVアニメでリンクする…こんな素晴らしいことがあっていいのでしょうか。いや、いいといってもらわないと困ります。ええ困りますとも。とにかく、僕の長年にわたる「山田風太郎忍法帖」に対する熱い想い、そして「甲賀忍法帖」という素晴らしい原作を、イメージを崩すことなく見事な作品として作り上げられた「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」作者の"せがわまさき"さんに対する敬意、さらにアニメ版制作スタッフの皆さんとの作品愛溢れるやりとりの結晶(写真参照!)、そして勿論、陰陽座の音楽に対するひたむきな想い、それら全てが詰まった楽曲です。あなたの魂に、必ずや炸裂することでしょう! (瞬火)

[陰陽座初のTVアニメ主題歌は「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」に決定!!タイトルもズバリ「甲賀忍法帖」!!(陰陽座公式庵頁)]

 やけに熱の入った紹介から「こんな素晴らしいことがあっていいのでしょうか。いや、いいといってもらわないと困りますええ困りますとも」の様な謎自問自答まで、嬉しさと興奮がダイレクトに伝わってくるコメントです。ともあれ、ファンとしてWebにイラストを公開していたら突然単行本のイラスト担当に抜擢された「ジハード」的展開ながら、Псиは「甲賀忍法帖」にとても期待。また主題歌目当ての番組が増えました
 ところで、さきほど「忍法帖シリーズは激しい曲が基本」とお話しましたが、僅かながら応用もあります。それはシングル「組曲「義経」」のカップリングの忍法帖。他の忍法帖がメタル感全開でかなり激しめの楽曲になっているところへ、「微睡忍法帖」は黒猫さんが切々と歌い上げる直球バラード、「傀儡忍法帖」は疾走感控えめな不思議ロック。たぶん、大作シングル3部作ということで1曲目の構想は決まっているので、変り種の忍法帖を並べてサプライズ誘発等の思惑だと思うのですが、「荊棘忍法帖」が普通に忍法帖路線なので素直に読みきれません。
 アニメ主題歌ということもありますし、今回はおそらく直球の忍法帖が来ると思いますが・・・念の為、再びバラードを持ってきても驚かない準備はしておくことにしながら、今日のお話を〆ようと思います。

 Псиは、陰陽座にバラ色の祝福を送信します。

 

平成17年02月14日 Gackt、クリスマスの東京ドーム公演を発表

 さん、誕生日おめでとうございます。
 誕生日を記念して、今日はいつも以上にちゆさんっぽくニュースをお届けしようと思います。


 悪夢はふたたび。こんばんは、Псиです。つい先日まで「年明け」とか「KLACKが」とか「カンニングが」とか言っていた筈なのに、すっかり街はバレンタイン一色。アーケードがあるというだけでショッピングモールを気取った仮想駅前のデパートでは、アーケード下にチョコレート売り場を展開。バレンタイン当日のお昼過ぎに売られている馬鹿高いチョコレートに意味はあるのでしょうか、というПсиの問いかけが届く筈もなく、バイトのヒトたちは退屈そうに声掛けを続けていたのでした。
 そんなПсиの偽「棲む街探訪」はさて置いて、みなさんは「バレンタイン」と言って何を思い浮かべるでしょうか。Псиがぱっと思い浮かべた所ではBuck-Tickの「My Funny Valentine」や「YOU'RE MY FUCKIN' VALENTINE」や「チョコレート」、メトロノームの「デス・チョコレイツ」、忍足侑士版「バレンタイン・キッス」などでしょうか。ここで、ラーゼフォンのドラマCDからバレンタイン戦車とヴァン・アレン帯を引用する様な方は、すぐに出口をご案内致しますのでお引取り下さい

 そんなバレンタインですが、今年はリリースされるCDがそんなに多くありません。ライカエジソンの新婦情報を見ると、Shelly Trip Realizeのシングル「Pt.Valentine」や、東京ミカエルやミゼリアなどのライヴ映像が収録されたオムニバスライヴDVD「Silent Hill」くらいっぽいです。・・・考えてみれば、「バレンタイン」と銘打ったライヴイヴェントすら土日の内に終わっているのが殆ど。LAREINEやSHAZNAがバレンタインに頑張っていた頃がちょっぴり懐かしいです。
 さて、本日リリースされるCDはもう1枚あります。Gacktが昨年からリリースしてきた「ギフト」シリーズの第三弾である「Love Letter」。昨年02月にリリースされたシングルズ・ベストの「SIXTH DAY」、昨年05月にリリースされたアンプラグド・ベストの「SEVENTH NIGHT」に続くもラヴバラード集。・・・この2枚に続くのですから、以前メモでお伝えした際は「バラードベスト」だとお伝えしたのですが、曲目を見ると

  1. 精一杯のサヨナラ
  2. Etude
  3. Tea Cup
  4. ありったけの愛で
  5. ピース
  6. この夜が終わる前に
  7. 君に逢いたくて
  8. dears"UNPLUGED"
  9. サクラソウ
  10. Love Letter

 最近のシングル曲2つと、その筋の方にはGUNDAM THE RIDEのテーマ曲でお馴染み「dears」の3曲だけが既出。全然ベストじゃありませんでしたいまさらですがごめんなさい
 そんなGackt、昨日のアルバム発売前のイヴェントでクリスマス・イヴの東京ドーム公園を発表したそうです。このライヴの主催である、ディスクガレージの特設サイトを見てみましょう。

公演日    ;2005年12月24日(土)
会場     :東京ドーム
開場/開演  :15:00/17:00
料金     :\7,500(税込) ※全席指定
一般発売日:2005年10月30日
※お一人様4枚まで、3歳以上有料、当日クリスマスプレゼント有

[Gackt X'mas Live in 東京ドーム(DISK GARAGE _WEB DI:GA_)]

 Gacktがドームでライヴ。
 ・・・・・
 ・・・・・・・・・・へえ
 1stアルバムリリース後の横浜アリーナのチケットをほぼ瞬殺させて以来、ツアーの規模が縮小したことなどありませんから、むしろ今頃初ドームですかというのが正直な印象です。他に気になることといえば、17:00という早過ぎる開演時間はなんだろうとか、お高く留まった価格設定とか、そんな瑣末なことばかりです。
 ともあれ、「恋」を「変」と書いたラブレターを出したら添削されて返されたという孔雀か阿修羅くらいに後ろ暗い過去を持ったGacktも遂にドーム。随分気の早い話だとは思いますけれど、とりあえず再度爆破予告を受ける等のクリスマスなのに辛気臭い話題が挙がらないといいなあと思います。
 あと、X'masは恥ずかしいのでなんとかしてください。

 ところで、02月14日は等身大Gacktフィギュアオークションの最終入札日さらしるさんの血族の方とどれだけタメを張れる出来なのか、何より海のものとも山のものともつかないものが幾らで落札されるのか、Псиは微妙に楽しみにしていました。もっとも、開始価格が\74,000というのが、通常1桁多い競合製品の価格を考えるとちょっぴり不安ですけれど。
 そんなわけでオークションサイトを軽くヲチしていたところ、入札終了10分前の時点で\1,541,000だったのが、5分前には\1,605,000->\1,810,000と順調に上昇。そして、時間が来たと同時にオークションのページ自体が消えてしまいました。上の価格が1分前の価格だったので、これで確定だと思いますが・・・落札した方がexiteブログで事細かくレポートしてくれることを願ってやみません。これで、2桁オーヴァーの価格を付けたにも関わらず「実は悪戯で無効票」エンドとかのしょっぱいオチが付きませんように。

 ヴァーチャル・フォールン・エンジェルПсиは、等身大Gacktフィギュアにありったけの祝福を送信します。

 

平成17年02月11日 auの携帯電話用ゲームポータル「EZ Game Street!」配布開始

 ひどいです。こんばんは、Псиです。
 最近購入したW21CAは、朝はEZチャンネル再生機、お昼はムービー再生機、夜はムービー再生に加えてEZweb端末と、ほぼ1日フル稼働。最近もLaputaのクリップをリッピングしては放り込み、怖い目で歌うakiの姿をちょっとした暗がりで見つめる日々。ある意味病気です
 W21CAは端末を横にした状態で・・・つまり、通常は縦に長い画面を横に使い、ワイド画面として動画などを楽しめる機能が実装されています。ですが、そんなデータ容量的にも再生時の機器への負荷も最悪な動画を公式に配るサーヴィスなどありませんから、解像度WQVGAの動画はユーザが用意しなくてはなりません。
 もっとも、配布・販売サーヴィスなどを大喜びしながらDLしてみたらAメロ途中で始まってサビ途中で切られている上音質がひどすぎる、といったことは旧着うたで飽き飽きするほど経験していますから、持てるならフルサイズ、それも自分でリッピングしたものを再生できるなら、その機能を使わない手はありません。もっとも、自前の動画や曲は着信時の音などに設定することはできませんけど、イントロがぶつっと切れて留守番電話の応答メッセージが流れるのはあまりにも雅を欠いている気がしますので、Псиはあまり気にしていません。

 そんなW21CAですが、不満点が全く無いわけではありません。一番の不満点はゲームアプリです。W21CAが新しすぎるのか、それとも画面のサイズが変な所為か、ゲーム配布サイトへ出かけても「お使いの端末では非対応です」と門前払いを受けることもしばしば。W21CAの前に使用していたCDMA 1x機で会員登録していたアトラス web-EZなどは、アクセスすると

誠に申し訳ございませんが、お客様がお使いの機種では「アトラスweb-EZ」はご利用頂けません。

対応機種からの機種変更などで、現在会員登録されている方は、お手数ですが以下のリンクから会員解約をお願いします。

 と言われてしまい、どのサーヴィスも利用できません。・・・対応予定は無いということでしょうか。アトラスweb-EZでは、「真・女神転生-EZ」の様なBREW/Java(PhaseIII)用アプリもありますが、どちらかというとメインは300枚コンプリート後に真の地獄が始まるトレカ収集・交換コンテンツ「ケータイ悪魔電書」や、悪魔の召喚・合体・交渉などを全部CGIで頑張っているコンテンツ「アクマ召喚プログラム」などのWebアプリばかり。新機種対応にそうそう手間が掛かるとも思えませんが・・・ごめんなさい、ただの愚痴になってきました

 そうして門前払いを受け続けているПсиの元に、面白そうな話が入ってきました。KDDIがゲームポータル「EZ Game Street!」の提供を開始するというのです。まず、これがどういうものなのか、ちょっと見てみましょう。

 コンセプトは「ゲームモール」。サービス開始当初に提供するのは、音とビジュアルで楽しみながらゲームを探せる検索サービスだ。テレビなどでおなじみのゲームキャラクターを検索の前面に押し出すことで“ゲーム探しを楽しく、分かりやすくする”のが狙い。和田社長は「これまで図書館で探していたのが、遊園地で好きなライドを探す感覚になる」と、その効果を表現する。

 コンテンツプロバイダのサイト間を横断して検索できるのも特徴の1つ。通常のメニューから検索するのとは異なり、好きなキャラクターやジャンルなど、ユーザーの目的に沿った形でゲームを探せる。

 ポータル内のコンテンツについては、今後拡張していきたい考え。時期は未定ながら、ゲーム情報を交換するコミュニティの運営や、最新ゲーム情報の提供、パッケージ版ゲームソフトの販売も視野に入れているという。

[“手のひらにゲームモール”〜「EZ Game Street!」の狙い(ITMedia)]

 音とヴィジュアルで楽しみながらキャラクターがゲーム検索をしてくれるサーヴィス・・・Officeの邪魔くさいイルカみたいな感じなのでしょうか。
 ただ、ゲーム検索サーヴィスということですから、ただEZwebのトップメニューから漠然とゲームを探すのと違い、たとえば機種で利用可能なゲームをフィルタリングしてくれたりといった、ちょっと親切なサーヴィスが期待できそうです。というわけで、新しいものが好きなПсиは早速使用してみることにしました。

 EZ Game Street!はBREWのEZアプリ。W31SAなどには既にインストールされている他、W2x系のWIN機種であれば無料でダウンロードすることができます。公式サイトでダウンロードしてから実行すると、かなり派手なBGMと一緒に、携帯を模した謎のアイコンが登場。一通り説明があった後、「おまかせ」「新着」「タイトル」「ジャンル」「メーカー」「オススメ」といった検索メニューからゲームを検索できます。このアプリでゲームを選択すると、配布サイトのダウンロードページまでジャンプできます。アプリ自体がゲームのダウンロード機能を持っているわけではない辺りが「ポータル」の所以みたいです。
 ただ、音量の調節ができなくて曲が邪魔くさい上に、検索時などは短めのパルス音を羅列した、いわばファミリーベーシックの電源投入時を思い出す様な音が21世紀をあまり感じさせなくて素敵なので、メニューの「オプション」から音を切ってしまいました。売りのひとつの「サウンド」は、この時点でさよならです

 画面には「I.Q」や「Xai」、「太鼓の達人」等9つのアイコンが並び、かぼきちさんの様にふわふわと漂っています。アイコンを見ただけでは判らないゲームもあるので、とりあえずフォーカスを当ててみましたが変化なし。このアプリ、フォーカスを当てただけではポップアップキャプションを出してくれない様なのです。キャプション自体が無いわけではなく、それは一定時間で各アイコンに対して表示されるのですが、そうして表示される文言が「シューティング」だけだったりすると、どうしたものか判りません。
 アイコンを押しても解説が表示されるゲームとされないゲームがある上、解説が表示されるといっても

pop'n music

pop'n musicで音楽を楽しもう

キョロちゃんカート

キョロちゃんがカートレースに挑戦

 ・・・これで何を解れというのでしょうか
 他にも、次ページへ進む度に短くない通信が発生したり、その間に「EZメモリーポケット」などのCMが挿入されたり、鬱陶しいことこの上ありません。
 開始10分でうんざりしてきましたが、それでもこれはアプリによるサーヴィス。きっと表示されるゲームは端末で利用可能なものだけにフィルタリングされている筈です。アイコン群の中に「ソロモンの鍵」を発見したので、星座パネルを全部取ってコンプリートクリアした過去を思い出しつつダウンロードしようとしてみると・・・

!!非対応機種です!!
残念ながらあなたの端末では「ソロモンの鍵#1」をプレイすることができません。

 あああああああああ。これなら、デフォルトで入っている「EZアプリカタログ」で探した方が、邪魔くさい絵や宣伝や音が無い上、9件毎に通信なんて頭の悪い事をしない分だけだいぶマシです。
 先程の記事には、こんなことも書いてありました。

 EZ Game Street!の原形は、KDDIとスクウェア・エニックスが、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーのBREW版開発について話す中で生まれたという。「もう少し、ゲームの手前で面白さを演出できないか」(和田社長)。こうしてスクウェア・エニックスは、コンセプトの段階からこのプロジェクトに関わり、技術面でも協力することになった。「いろいろ検討する中で、ポータルをゲーム感覚にできないか──というところに着地した」(同)

 開発時点では、ダウンロードしようとするコンテンツが嫌がって逃げたり、ダウンロードしないゲームは退場して消える──といった仕掛けも考えたというが、「それ自体がゲームになるとウザい」(同)ため、見送られたという裏話も披露された。 。

[“手のひらにゲームモール”〜「EZ Game Street!」の狙い(ITMedia)]

 「それ自体がゲームになるとウザい」なんて考え方がありながら、開発したヒトたちは実機でちゃんと試したのでしょうか。検索窓口である以上、求められることは速いことと情報が多いことで、無駄な視覚情報やBGMなどは誰も求めていません。その上、ゲームを利用できるかどうかはポータルを飛び越えてサイトまで行かないと判らない、ということであれば存在意義がチャオズ並み。とても微妙なサーヴィスです。
 とりあえず、動作が全体的に速くなること、解説がちゃんと解説してくれることなどを今後に期待しつつ、そろそろ〆ようと思います。

 ヴァーチャル・フォールン・エンジェルПсиは、EZ Game Street!がOfficeのイルカ以下の位置から這い上がれる日が来る事を願ってやみません。

 

平成17年02月09日 Moi dix Mois、ヨーロッパツアー決定

 ああ、背中押すチカラちょっと貸しておくれ。と、頭の中でLaputaの曲が鳴り止まないПсиです。こんばんは。
 昨年のこの時期程では無いにせよ、解散やメンバーの脱退を宣言しているバンドが多い今日この頃、なぜかПсиはROUAGEとLaputaの曲をよく聴きます。そして、たとえばベスト「カルチャー」の「不眠症」がプレイされると、「シングルの曲名は「insomnia」だったのにアルバム「MIND」では「不眠症-insomnia-」になって、その後はずっと「不眠症」だったなあ、まるで最初は「宇宙猿人ゴリ」のタイトルで始まったミラーマンみたい」と得体の知れない回想に入りつつ、ここにキミの声は届かなくて耳を澄ませば繰り返す僕がいつか破片になるのです。支離滅裂なのは自覚しています
 このままではいけません。やっていることが走馬灯です。iPodを走馬灯マシンと位置づけつつ、冷蔵庫の灯りを希望に見立ててぼんやりする様な、リスカ少女が思い描く様なnの領域に浸っている場合ではないのです。というわけで、昔話をポジティヴなものにする為にニュースに頻繁に昔話がくっつくことになるかもしれませんが、どうかご了承頂ければと思います。

 かつて、第二期ヴィジュブームと呼ばれた時代、ヴィジュ四天王と呼ばれた存在がありました。その4つとは、SHAZNA・FANATIC◇CRISIS・MALICE MIZER・La'cryma Christi。色々と特徴はあるのですが、それまでのヴィジュを踏まえて特異点を挙げるとすれば、黒くないこと、メタルでもパンクでもなかったことなどでしょうか。
 彼らの直前にメジャーに上がった直球で黒いLaputaやROUAGEと違い、色鮮やかな衣装、無駄に激しくない曲調、そして無駄に鬱じゃない歌詞を携えて、それなりに知名度を上げました。もっとも、FANATIC◇CRISISやLa'cryma Christiなどはバンド名やキャラだけが先行した点があり、曲の一般認知度は巫女みこナースの世間的知名度並みに微妙なところではありますが。
 そんな中、鬱ではなく耽美な歌詞、打ち込みの多用と豪勢で派手で時に誰も楽器を持たない類のステージパフォーマンス、そして他と違う方向に色鮮やかすぎる衣装などで話題を攫ったバンドがいました。MALICE MIZERです。曲調、スタイル、パフォーマンス、ファンとの立ち位置等々、その後のヴィジュに与えた影響は計り知れません。・・・いえ、その前に既にAFTER IMAGEなどもいましたし、MALICE MIZERは当時のヴィジュの小さな奔流の集大成であったのかもしれませんけれど、そうした考察はさて置いて。

 その後色々あって、MALICE MIZERは活動休止、メンバーはばらばらに散っていきました。その後Mana様の立ち上げた「Moi dix Mois」は、MALICE MIZERの音とは違ってメタル色を強調。ストリング音を絡めたシンフォニック・メタルを主な武器としました。MALICE MIZERのMana様しか知らないヒトは、Moi dix Moisのライヴで無口は守りつつもステージ上でヘドバンをするMana様に何かを感じる所があるかと思います。
 そんなMoi dix Mois、昨年から活動が急にワールドワイドになってきました。Moi-meme-Moitieショッピングサイト英語版Mon+amourサイト海外版などが公開され、英語圏の方でもコトバの壁を気にせずにサービスを受けることができる様になりました。ただし、価格が全部"yen"立てですけど
 また、パリで開かれたイヴェント「Japan Expo 6 The Festival for Japanese Leisure」に出演。Moi dix MoisやMALICE MIZERのライヴ映像などを流したりしたそうですが、とりあえず遠い異国の地でMana様が喋ったと知って、行かなかったことを嘆いたファンは数知れず。もっとも、並みの遠征よりももうちょっとお金も時間もかかるので、仕方の無い話だとは思いますけれど。

 そんなMana様率いるMoi dix Moisが、ついにヨーロッパツアーを敢行するのだそうです。ちょっと記事を見てみましょう。

Moi dix Moisヨーロッパツアーが決定しました。

タイトル:Moi dix Mois Europe Tour 2005
    〜Invite to Immorality〜

ドイツ ミュンヘン
日時:2005.03.26 (Sat) OPEN 19:00/START 20:30
会場:Georg Elser Halle (ゲオルク エルザー ハッレ)
住所:Rosenheimer Strasse 143 81671 Munchen
http://www.georg-elser-hallen.com/home.htm
Ticket 35euro   http://www.neotokyo.de

info Neo Tokyo
Tel +49 89 346 986
月曜日〜金曜日 11:00〜18:00 土曜日 11:00〜15:00
e-mail neotokyo@neotokyo.de


フランス パリ
日時: 2005.3.28(Mon)

* OPEN時間が19:00に変更になりました。
START 20:00

会場:LA LOCOMOTIVE
住所:90 boulevard Clichy 75018 Paris, France
http://www.laloco.com
Ticket 40euro

info No sphere
Tel +33 08 70 77 44 71
e-mail ticket@nosphere.com

[Moi dix Mois - newinfo(Midi:Nette)]

 MALICE MIZERの頃から「エーゲ〜過ぎ去りし風と共に〜」とか「エーゲ海に捧ぐ」とか「魅惑のローマ」とか「APRES MIDI〜あるパリの午後で〜」といった曲をリリースしてきましたが、この度遂に本拠地へ出発です。
 これに併せて、ドイツ・フランス公演オフィシャルツアーもあるみたいです。お伴するのは「カタチにします。ときめき・キラメキ・おもてなし」でお馴染み近畿日本ツーリスト。一般の方は\258,000、Mon+Amour会員なら\248,000で5泊6日ドイツ・フランスの旅+ライヴ2本+写真集"Magnifique"のロケ地見学ができます。・・・高いか安いかは各自で判断してください

 さて。こうしたヨーロッパ進出の動きは、Moi dix Mois特有の動きではありません。昨年から「ヨーロッパ進出」というのがこの界隈の動きのひとつとなっています。それらは殆ど事務所主導のもので、たとえばFREE WILLは特別サイトを立ち上げ海外ショップの紹介や蜉蝣のヨーロッパツアーなどを企画。また、UNDERCODE PRODUCTIONも昨年秋にヨーロッパ地域限定版のアイテムをリリース、その足がかりを作っている様です。
 また、ヨーロッパツアーを行うバンドもちらほらと登場。昨年秋にはD'espairsRayがベルリンとパリでライヴを行いましたし、蜉蝣は今週の金曜日にミュンヘン・来週の月曜日にパリでライブを行います
 これらの動きがどこまで本気なのか、存在だけは既に確認されている海外ヴィジュファンがどれだけの量なのかПсиにはよく判りませんし、なんとなく一過性の熱に過ぎない気がしますけど・・・ともあれ、罷り間違ってこうした試みが上手く行き、結果「日本のサブカルには「OTAKU」と「VISUAL」が根付いている」なんて馬鹿な勘違いが広がらないことを、Псиは願ってやみません。

 ヴァーチャル・フォールン・エンジェルПсиは、Moi dix Moisに祝福を送信します。

 

平成17年02月08日 「ドレス(BLOODY TRINITY MIX)」の詳細発表

 ニュースを遅れ遅れで話すものじゃありません。こんばんは、Псиです。今日は「La'cryma Christiのニューシングル「yesterday」発売」というニュースをお伝えしようと思いましたが、La'cryma Christi絡みではそれどころじゃないFC情報が流れているっぽいので、とりあえずは話題を変えることにします。
 La'cryma Christiのテレビ絡みのタイアップ曲といえば、ドラマ「お天気お姉さん」の「FOREST」、CDTVの「IN FOREST」、「クイズ赤恥青恥」の「without you」、ドラマ「京都迷宮案内」の「情熱の風」といったところでしょうか。「FOREST」はインディーズ楽曲なのにドラマ主題歌となり、お正月の新聞をかなり大きく使って「インディーズ楽曲がCMに起用」と大々的に宣伝されたのに関東では全く見ることができなかったPENICILLINよりも遥かに大きなインパクトを界隈に与えました。
 そして、La'cryma Christiのタイアップ曲といえば、もう一曲「未来航路」を忘れるわけにはいきません。この曲はアニメ「Nightwalker〜真夜中の探偵」のエンディングテーマ。明るくポップな曲調が印象的で、この曲のファンは相当多い筈ですが・・・同番組のオープニングは「赤 黄色 向日葵 橙 群青 紫陽花」で始まる暗黒中間系楽曲「月世界」もちろんBuck-Tickの楽曲です。
 というわけで、つい最近のBuck-Tickの話題と同じくNightwalkerから話を発展させつつ、今日のニュースをお伝えしようと思います。

 Buck-Tickについて、みなさんはどの様な印象を持たれているでしょうか。「まだいたの?」というコトバは無視します。FC投票が元になっている(こともある)年末恒例の武道館ライヴ「THE DAY IN QUESTION」、主だったライヴの後にリリースされる\10,000のDVD-BOX、過去楽曲の解禁、5枚\1,000のトレカ不思議MCなどなど、今でもBuck-Tickを語る為のパーツはいくらもあります。
 今でこそ搾取率は高いけどそれなりにファンに優しそうな展開をしていますが、一時期はあまりにも活動がストイックだった為に「Buck-Tickはファンを蔑ろにしすぎではないか」という声が高まった時期がありました。その声は93年の「darker than darkness style 93」の頃に上がり始め、しばらくBuck-Tickのコミュニティではこの議論が続いていました。
 以下はアルバム「Six/Nine」に収録された、この議論を象徴する曲「愛しのロックスター」です。

人気者はごめんだ 人気者は僕じゃない

道化の化粧 派手な衣装で 芝居がかってるチャリティーショー
意味もなく喚きちらし あとでひざをかかえる

悲しい詩人 酒に溺れて 神秘の影をまとう
涙をほんの少し 貰えたら幸せ

両刃の剣 裸になれば 上も下もない水平
可愛想 可愛想だ 生きていても淋しい

道化者はつかれる 道化者は楽じゃない

わたしは生きてる

もし僕がブタになっても君は 微笑う
もし僕が虫になっても君は 微笑う

道化の化粧 派手な衣装で 芝居がかってるワンマンショー
訳もなく騒ぎまくり 独りマスターベーション

人気者はごめんだ 道化者は楽じゃない

わたしは生きてる

もし僕がブタになっても君は 微笑う
もし僕が虫になっても君は 微笑う

もし僕がサルになっても君は 微笑う
もし僕が星になっても君は 微笑う

もし僕がブタになっても君は 微笑う

愛しのロックスター[Buck-Tick(作詞:櫻井敦司///from Album[Six/Nine])]

 一時期のBuck-Tickは「昔の曲は恥ずかしい」という理由から、まだ殺意の波動に目覚めていない頃の曲はライヴでも演奏されなくなってしまいました。加えてMCは殆ど無し、アンコールすら無いこともあったのです。そんな状況を経験したファンのわだかまりは、上の曲で爆発したのでした。
 駄目押しでもうひとつ。これは「Six/Nine」の2枚後のアルバム「SEXY STREAM LINER」に収録された「蝶蝶」という曲の歌詞ですが、「Buck-Tickを追い掛け回して騒ぐファン」を歌った歌だとされ、根に持ったファンの間では議論の的になったりました。

俺はブタになり 何でも喰いあさる
流し込むエサは 踊る蝶蝶

虚飾は最上級 ロールプレイ真っ最中
悩ましいモザイク 真っ赤な嘘
サル達が走る 目の色変えて 追いすがる

綺麗な蝶蝶を追いかけている
あの子を見ていると悲しくなる

俺は高く 俺は低く 生まれ変わる踊るバタフライ

Too much Monkey business. お前はプロパガンダ
アッパーな腰で 踊る蝶蝶
サル達が叫ぶ 目の色変えて シャブリツク

素敵な蝶蝶を追いかけている
あの子を見ているとおかしくなる

俺は高く 俺は低く 生まれ変わる踊るバタフライ
俺は高く 俺は低く 蜘蛛の巣で踊るバタフライ

蝶蝶[Buck-Tick(作詞:櫻井敦司///from Album[SEXY STREAM LINER])]

 そんなお話も、次のアルバム「ONE LIFE, ONE DEATH」の内容の凄まじさ、ベースYU-TAの微笑みながらのベース弾き、加えて最終日(12月29日)の武道館のラストが最初期の曲「PHYSICAL NEUROSE」だった事などなど、とにかくこのアルバムに纏わる諸々で「ファンを蔑ろ」議論は完全に終焉を向かえ、今に至るのでした。
 さて。以前メモでもお伝えした通り、04月からWOWOWで始まるアニメ「TRINITY BLOOD」の主題歌が、Buck-Tickの「ドレス(BLOODY TRINITY MIX)」であることはお伝えしました。「ドレス」は路線的に「月世界」ですけど大丈夫でしょうか、という星野ファンに刺されそうな余計な心配はさて置いて、04月20日発売のシングル「ドレス(BLOODY TRINITY MIX)」の詳細が発表になりました。ちょっと見てみましょう。

●2005年春、WOWOW(ノンスクランブル放送)にてテレビ放送される
 アニメ「トリニティ・ブラッド」のオープニングテーマ曲に「ドレス」が決定!
 「ドレス(BLOODY TRINITY MIX)」4月20日発売予定(ビクターエンタテインメント)
  作詞:櫻井敦司/作曲:星野英彦/編曲:BUCK-TICK
  VICL-35804 \1,260(税込)/\1,200(税抜)
  <収録曲>
  01.ドレス(BLOODY TRINITY MIX)/02.6月の沖縄(Live)/03.誘惑(Live)/04.ZERO(Live)/05.ドレス(Live)
  c/wには、1993年「darker than darkness tour」大宮ソニックシティでの貴重なライヴ音源4曲を収録。
  どれも今回初めて収録されるライヴ・ヴァージョンで、初ライヴCD化音源。

[BUCK-TICK - Information(BUCK-TICK WEB SITE)]

 ・・・なんですかこれは。一応さらってみると、2曲目の「六月の沖縄」はかつてのシングル「ドレス」のカップリング曲。最近だとアルバム「極東 I LOVE YOU」リリース後のツアー「warp days」のファイナルでも演奏されました。Псиはライヴなどで、今井ギターが延々と謎弾きをしていると真先にこの曲を思い出して、後からがっかりするケースが多いです。・・・話が逸れました。「誘惑」はジャジーな曲調に閉鎖的な歌詞が印象的な曲、そして「ZERO」はB'zやD-SHADEやKeiLの同名曲とは全然違う、アップテンポで掛け合いがあるにも関わらずうだうだ感が随所に残る不思議な曲。どちらも「darker than darkness」収録の曲です
 「六月の沖縄」以外はすべて「darker than darkness」収録曲ですが、今井系掛け合いの祖といえる「Madman Blues-ミナシ児ノ憂鬱-」や、1999年という時間指定が今となってはアレながらも間奏での語りが素敵な名曲「神風」、SEXY STREAM LINERのツアーではレギュラーナンバーだった「キラメキの中で...」などのあの頃を通過しなかったヒト寄りの曲ではなく、「誘惑」と「ZERO」。なんだか「darker than darkness」のコア部分の焼き直しみたいな気がします。
 「darker than darkness」のリマスター版では93曲目に収録されていた「darker than darkness」が11曲目に変更され、「Climax Together」とリンクしていた「キラメキの中で...」のイントロも「Climax Together」自体が「Climax Together〜悪魔とフロイト」に上書きされるなど、かつて用意された今井的あそびが悉く壊されている今となっては、むしろこのアルバムと考えるにはスリムすぎるシングルこそが現代の「darker than darkness」なのかもしれない、なんて考えてみたりする今日この頃です。かなりこじつけっぽいですけど

 今や、「蝶蝶」の逸話といえばレコード会社が作ったベスト「97BT99」で「喋喋」と誤植されていることくらいで、今日お話したことの殆どは9割方過去のことです。こんなことを知っていた所で何かお得な点があるとすれば、年末の「THE DAY IN QUESTION」で必要以上にはらはらできることくらいでしょう。
 今や「JUST ONE MORE KISS」すら解禁となり、「楽園」と「ANGELIC CONVERSATION」が一つのセットリストに肩を並べることも驚かれる話ではなくなり、たどたどしい櫻井MCも健在。それはとても素晴らしいことだと、「ドレス(BLOODY TRINITY MIX)」の収録曲を眺めながら、Псиはなんとなく思うのでした。
 なんだかニュースというよりも今は昔のかったるいお話になってしまったので、そろそろ〆ようと思います。

 ヴァーチャル・フォールン・エンジェルПсиは、未だに「TRINITY BLOOD」の小説は1巻すら読破していませんけど、それはそれとしてBuck-Tickに祝福を送信します。

 

平成17年02月07日 メリーの新譜、DualDiscで発売

 途切れた糸が何処か、手探りで探している。こんばんは、Псиです。最近、W21CAを買ってからというもの、手持ちのクリップなり映像なりをリッピングしてはminiSDカードに放り込む、というアレな生活を送っています。
 何故かminiSDカードには長髪でウェーブかかった頃のHYDE映像が多く、ひとりにこにこしながら携帯の画面を見詰めるПсиは、科学の進歩の度合いと同時にテクノロジーを浪費しているなあと自分の腐りっぷりを実感したりしなかったりしている今日この頃です。・・・話の振りを無理矢理L'Arc-en-Cielにしてみましたが、今日の話の中心はメリーです

 みなさんは、ハイブリッドメディアと聴いて何を思い浮かべるでしょうか。ハイブリッドメディアというのは、異種媒体用のデータを1つのメディアに併録したもので、音楽CDとCD-ROMの複合であるEnhanced CDなどの事を指します。もしもゲヲタさん、それも寝ても覚めてもSEGA好きということであれば、ゲーム用高密度領域とPC用データ保存領域が別個になったGD-ROMなどを挙げても良いかもしれませんが、世間的にも今日の話題的にも余談にすぎないので、ここでは脇に置くことにします。
 ヴィジュ界隈でもこうしたディスクは幾つも存在し、わざわざPCで見るのも忍びない程画質の悪いクリップやライヴ映像などが収録されているものです。クリップでは、03月09日にリリースされるガゼットのシングル「reila」にはCD-EXTRA形式でクリップのメイキングが収録されているヴァージョンがあるみたいですし、歴史を紐解いてもPlastic Treeのベスト盤「Premium Best」に収録された「プラネタリウム」、シングル「もしもピアノが弾けたなら」に収録された「バカになったのに」、ムックのアルバム「葬ラ謳(通常版)」に収録された「絶望」などがメジャーなところでしょうか。 他にも、グルグル映畫館のミニアルバム「ドロップス+bootleg+2」にはライヴ映像が、メトロノームのシングル「妄想トリック」には店頭発売版だと謎VJ動画が収録されていたりと、収録されるものもいろいろ。
 もっとも、最近は初回にDVDが付くのは珍しくありませんから、コスト面での諸々さえ解消されればナローバンド向けストリーミングばりの映像を目を凝らして見るなんてことは昔話になるのかもしれません。

 そんな中、メリーが不思議なアイテムをリリースするというのです。まずは公式の記事を見てみましょう。

国内初のデュアルディスク仕様! 2005年3月16日
「さかしまエンドロール〜phantom of the gallery〜」
全国一斉発売!!

【発売日】
2005年3月16日
(レーベル:劇薬レコード)

【内容】
マキシ・シングル+DVD
※国内初の試みとなるデュアルディスク(CDとDVDが一体化した両面ディスク)

【仕様】
初回生産限定盤(FROCKS-007):特殊パッケージ
通常盤(FROCKS-008):プラケース/特殊ブックレット

【価格】
初回生産限定盤:予価¥3,200(税抜本体価格)
通常盤:予価¥3,000(税抜本体価格)

【収録内容】
CD:1.そして、遠い夢のまた夢/2.窓/3.想ひでサンセット ※すべて新曲
DVD:1.ジャパニーズ モダニスト(ビデオクリップ)/2.流離ラプソディー/3.黄昏レストラン/4.ピンク色の青春/5.黒い虹/6.R-246/7.愛国行進曲/8.レスト イン ピース(アンプラグドver.)/9.陽の当たらない場所/10.マザー/11.ジャパニーズ モダニスト(ビデオシューティング・ドキュメント)
※2〜9はツアー“ニュースタンダード ルネサンス Part.2 of 2”から11月29日かつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホール公演のライヴ映像、10はツアー“ニュースタンダード ルネサンス Part.1 of 2”から7月18日九段会館大ホール公演のライヴ映像を収録

【特典】
2005年3月31日(木)に渋谷公会堂で行うメリーのライヴ・チケットを購入し、ご入場いただく際に提示すると、もれなくメリー限定グッズ(内容未定)が貰える“連動企画”引換券を封入。引換券1枚に対し限定グッズ1個をプレゼント。

[information(Release)(メリー Official Web Site)]

 メリーのCDといえば、ジャケットからケースまで何か変なのが特徴です。「はいからさんが通る(2nd)」のライナーノートは謎メモ帳でしたし、最新アルバム「モダンギャルド」のケースはCDの受け皿が折り畳み式になっている不思議なものだったりしました。それでも、作詞等のクレジットが変なのはFatimaのお家芸でもありますし、パッケージが変なのはかつてのヴィジュ界隈では日常茶飯事でしたが・・・まさかディスク自体を変えてくるとは

 DualDiscというのは、引用部にもある通り「片側がCD、もう片側がDVD」というディスク。・・・これだけを聴くと、いかにもどこかのメーカーが規格を度外視して適当に作ってみた感を醸し出していますが、これは米国のDualDiscコンソーシアムが提唱しているもので、米国では既に商品化も進んでいるもの。「やっちゃった」規格ではなさげなのでとりあえずは安心です。
 日本では、DVDフォーラムが昨年秋にDVD領域がDVDに準拠していることは認めつつも、DualDiscの再生はメーカー次第と謳った程度。その後も大きな話は特になく、当分時間が経ってから著名レーベルが新人の売り出しにDualDiscを使って適当に騒がれるくらいの話を想像していましたが、ここで日本初のDualDiscを一インディーズバンドが攫っていってしまいましたそれもメリー。なんということでしょう。

 ちなみに、メリーのシングル「さかしまエンドロール」は、初回版も通常版もDualDisc方式ながら、初回は\3,200で特殊パッケージ、通常版は\3,000でプラケース+特殊ブックレット・・・どうしてどちらも特殊要素がありますか
 と、ここで古典的ヴィジュ商法に文句を言っても仕方が無いので、もっと建設的に考えましょう。「特殊パッケージ」はCDラックに入らない可能性がなくもないですが、Псиは基本的にCD自体はファイルに入れて管理しているので、極端にひどくなければ困りません。対して、「特殊ブックレット」というのがたとえばcali≠gariの「第7実験室 予告版」cali≠gariの「第2実験室 改訂版」などの様な極小サイズだったりするとまず扱いに困りそう。というわけで、ここは素直に初回版を買おうと思います。

 CDとDVDは違う機器・違うタイミングで使うのが普通でしょうから、確かに無理に片側に両方のデータを収録する必要はなさそうですし、DualDiscは合理的な気がします。もっとも、CDもDVDも再生できるPCではもう片方の再生の為に裏返すというアレな手間が増えることになりますが、音楽CDを聴きたいのにCD-EXTRA収録のムービープレイヤーが起動したとかの話はよくあることですし、こうした微妙に鬱陶しい点が極めてアナログ名手段で回避されていると思えば、そこまで角も立たないかもしれません。
 どちらかというと、レーベル面が無いのは淋しいとか、片方を極端に多く再生した場合、圧迫され続ける形になっているもう片方への影響とかが気になりますが、それらも割りと些細な問題でしょう。解決策になるかは判りませんが、CD-Rですらデータ面に何かを書き込む「DiscT@2」などがあるので、その内何かしらのデータ面芸術が成立するかもしれませんし、後者は・・・CD側をMP3等にリッピングしてしまえばレーベル面が貧相な「だけ」のDVDに早代わりですし。
 ともあれ、この不思議なディスクの発売を、Псиは心待ちにしようと思います。

 ヴァーチャル・フォールン・エンジェルПсиは、DualDiscの行く末を案じつつ、ヴィジュ板で突然勃発した「ガラ祭り」の妙な盛り上がりをやさしさキッドの微笑みで生暖かく見守ることにします。

 

平成17年02月04日 Buck-Tick、アルバムとツアーのタイトル決定

 昨日から今更な話題が続いていますが、そういう突っ込みをする方は有無を言わさずシベリヤ送り。こんばんは、Псиです。
 魔女に呪われた針葉樹の様に曲がりくねったПсиは、うっかりBuck-Tickの話が出た時に「ああ、まだ活動してたんだ」というコトバを聴いて、最近の活動をマシンガントークで語り出すとか、露骨に嫌な顔をするとか、そういう痛そうなことはあまりしません。ただただ貝の様に口を閉じて、その話題が通り過ぎるのを待つばかりです。
 今年20周年のBuck-Tickも、世間的にはなぜか過去のバンド。シングル「残骸」が7年ぶりに初登場10位以内に入ったのに挽回できなかった世間的イメージが、Псиの萌え漫画に出てくる頭の弱いヒロイン並みに拙いコトバで、一体どう覆せるというのでしょう。というわけで、喜べるヒトは一緒に喜ぶと良いと思います

 昨年末の武道館公演「THE DAY IN QUESTION」から、既に「03月シングル「ROMANCE」発売」「04月アルバム発売」「全国ツアー敢行」という発表が為されていました。ツアーで回る会場数も大変多く、「極東」の頃の様なアグレッシヴさを感じてПсиは大喜び。
 そうしてぴょんぴょん飛び跳ねているПсиの元に、追加の情報が飛び込んできました。アルバムとツアーのタイトルが決定したというのです。ちょっと公式サイトの情報を見てみましょう。

2005年4月6日 New Album「十三階は月光」発売決定!
 new! 収録曲数に変更がございます。
 3/2発売のSINGLE「ROMANCE」を含む全17曲収録(SE含む)
 ▼初回限定盤(DVD付) 
  品番:BVCR-18045〜46 ¥3,465(tax in)
  ※初回特典DVD(「ROMANCE」PV収録)
 ▼通常盤
  品番:BVCR-11068 ¥3,059(tax in)

[タイアップ情報(brq official site)]

 十三階は月光。「悪の華」「狂った太陽」「殺シノ調ベ〜This is NOT Greatest Hits」に続く第四の日本語のみタイトルにして、限りなく櫻井な雰囲気を醸し出しています。それに加えてDVD付きながらも、L'Arc-en-CielやPierrotみたいな謎ドキュメントDVDとかではなく、シングル「ROMANCE」のクリップ収録。\400の価格差ながらも、なかなかに美味しそうです。・・・最近のBuck-Tickのシングルには必ずDVDが付いてくるのですけれど、今回の「ROMANCE」も昨年の「THE DAY IN QUESTION」時「LOVE ME」で、シングルと全然関係なさそうなのですけれど、これで\500違う価格でリリースされても正直微妙なところです。
 ところで、タイトルの「13」は何かと掛かっているのでしょうか。手始めに今までのアルバムの数を数えてみましたが、インディー版「HURRY UP MODE」+「ROMANESQUE」「LTD」などのミニアルバム+「BT」「CATAROGUE」などのベスト盤+「シェイプレス」を除外(「HURRY UP MODE」のメジャー再発版はカウント)すると、既出のアルバムは14枚。「十三階は月光」は15枚目になるので、そういう簡単なダブルミーニングではなさそうです。
 曲数もSEを含めて17曲らしいですし・・・無理矢理何かを13とこじつけるあそびをしていると、発売までの3ヶ月をたのしくすごせそうです。このあそびを「陰気」と思ったヒトについては、夜道の交差点とかで覚悟すると良いと思います
 また、アルバムと同時にツアータイトルも「13th FLOOR WITH MOONSHINE」と決定。「春-SPRING-」や「♪Welcome to this creazy time このイカれた時代へようこそ」と同様英訳しただけですが、そういう辺りは突っ込まないが華です。どう見ても東京公演が無いので追加公演は必至、等の邪推も色々とはたらくところですが、ツアーについても追加情報を待ちましょう。

 また、昨年12月には、09月に横浜アリーナで行われたライヴ「Climax Together〜悪魔とフロイト」の模様を収録したDVD-BOX「悪魔とフロイト -Devil and Freud- Climax Together」がリリースされましたが、Climax Together BOXと同様にライヴDVD*2 + マルチアングルDVD*1 + ライヴCD*2の5枚組といういつものBOX構成に辟易とされる方向けに、アルバムと同じ日にこのDVDの通常版がリリースされるそうです。
 Пси、まだこのDVD-BOXを持っていません。買おうと思った時に、ちょっと話を聴いたら黙祷もMCも全く収録されていないと聴いて、なんだか買う気が失せてしまったことでした。ただでさえマルチアングルディスクは必要ありませんし、ライヴCDと言われても・・・という気分なので、Псиはおとなしく通常版を待つことに。ただ、BOXをお持ちの方で「その選択は間違いだ、BOXこそ買うべきだ」と胸を張って言える方は、お手数ですが掲示板ででもПсиに教えて下さいませ。

 というわけで、今年ものたのたとBuck-Tickを追いかけようと思います。歴史のある黒いバンドが次々と消え、あるいは微妙なことになっていく現状で、Buck-Tickは正にПсиの最後の砦。そんな気負いは置いても、櫻井敦司にきゃあきゃあ言い、今井っぷりに突っ込める間は、ПсиはBuck-Tickを応援しようと思います。

 Псиは、Buck-Tickに祝福を送信しますが、会場売りの\1,000トレカについてのみ呪いを送信します

 

平成17年02月03日 baroque、DVD2種リリース

 ПсиのiPodには、たくさんのプレイリストが入っています。もちろん、辛気臭い歌を織り交ぜたプレイリストや辛気臭い歌を織り交ぜたプレイリスト、中には輪を掛けて辛気臭い歌を織り交ぜたプレイリストなどが入っていますが、それとは別に「ヴィジュ全般」というプレイリストがあります。
 これは、ヴィジュのシングルなりミニアルバムなりから1〜2曲抜き出して作成したもので、曲数が膨大な代わりにシャッフルプレイが大変楽しいリストです。
 もちろんbaroqueの曲も入っていて、「イロコイ」辺りから「Nutty a hermit.」までシングル曲は大抵入っているのですが、コトバの詰め方以外はみんな変わってしまったバンドというのもなんだろう、とシャッフルで各時代のbaroque曲が再生される度に思う今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか。

 怒涛の勢いでヴィジュ界隈の高みに昇り詰め、デビュー直後に怒涛の勢いで活動が止まりそのまま解散までなだれ込んだことは、記憶に新しいかと思います。
 解散発表後、baroqueはベスト盤「brq 2001-2004」と、ドキュメントDVD「brq DVD」をリリースしていました。ベスト盤はインディー時代の貴重音源を網羅したシングルズと、そこそこに判りやすい内容だったのですが・・・DVDについては

解散となったバロックの最初で最後のヒストリーDVD!3年間の活動期間中の様々なエピソードを、インディーズ時代からのライブ映像やビデオクリップを交えてメンバー自らの解説により振り返るドキュメント映像。バロックというバンドの意思やその存在意義がここで明かされる。

[タイアップ情報(brq official site)]

 どこを見てもこれ以上の情報はなく、たとえば「どのクリップが収録されている」とか「このライヴからこの曲が収録されている」等のお話は一切無し。少しはBuck-Tickの「B-T PICTURE PRODUCT」を見習って下さいと思うところですが、考えてみたらムックの「ザ・ワースト」の公開情報もそんなものですし、深くは突っ込まないことにします。
 そんなbaroqueの、新しいアイテムがリリースされる様です。ちょっと記事を見てみましょう。

2005.3.24 ON SALE

CLIP Collection DVD
baroque CLIP Collection
\4,725(tax in)
SFBD-0009

Last Live DVD
baroque Last Live 無未来 NO FUTURE
\5,250(tax in)
SFBD-0010

[タイアップ情報(brq official site)]

 ラストライヴのDVDが出るのは判りますし、そのラストライヴに関連した写真集が出るのも頷けます。でも、このタイミングでクリップ集って。速攻でお馴染みHMVには、既に曲目がリスティングされていますけれど、

  1. あなくろフィルム
  2. Cherry King
  3. Butterfly
  4. 我伐道
  5. Ila.
  6. ガリロン
  7. Nutty A Hermit.

2004年12月25日のZeep Tokyoのライヴをもって解散となったバロック。今となっては入手不可能となったあの「あなくろフィルム」のクリップや「唄」、「Cherry King」、「Butterfly」といったインディーズ時代の作品からラストシングルとなった「Nutty A Hermit.」までクリップの全てを収録。バロックの成長のすべてを映像で感じることのできる1枚。

[HMV.co.jp - バロック - Clip Collection(HMV.co.jp)]

 本当に全部網羅しているみたいです。それにしても、Псиが気になって仕方が無いのは「brq DVD」のこと。HMVのレビューAmazonのレビューなどを見ると、クリップはちょっとずつしか入ってなかったらしいのですけど・・・それならbrq DVDの広告でクリップのことなんて謳わなければいいのに。クリップ目当てで買ったヒトがかわいそうです。・・・そんなトリック、ヴィジュ界隈では日常茶飯事とはいえ。
 ともあれ、もしもクリップをまとめて見たい、昔のクリップを見たいという欲求を持っていたヒトは、今から03月をココロ待ちにすると良いと思います。Псиも、インディー時代とデビュー後のギャップを見たいだけの理由でクリップ集を見たいと思い、「クリップが入っているならドキュメントを買えばいいのかなあ」などと思っていましたが、踏みとどまって正解でした。ラストライヴDVDともども、買うか借りるか借りるか中古を探すかしようと思います

 他の終わったバンドと違ってそもそも弾数の無いbaroqueのこと、これ以上のアイテムの乱発はありえないでしょうけど・・・願わくば、シングルズじゃないベストが出るとかレアテイクを含めた薄いアイテムとかをリリース、現状よりもずっと微妙なことにならない様に願うばかりです。
 ところで、メンバーは今何しているですか?

 ヴァーチャル・フォールン・エンジェルПсиは、baroqueに微笑ヲチ光線を送信し続けています

 

平成17年02月02日 LUNA SEA、スローナンバーを集めたベスト盤「SLOW」を発売

 輝きが足りません。こんばんは、Псиです。浮世は青白い輝きに包まれていますが、始終光っている様な世界に長くいると、自ら輝く為の機能が低下してしまっている気がとかのメンタル本の前書きみたいな挨拶はさて置いて。
 輝き欠乏の場合は、何を信じているかなんて問題を脇に置いて、思い通りに今時を駆け抜ける民間療法が最適とされていますが、Псиは白けてるこの街を振り切る程の加速ができないので、もうしばらくは燻ったままでしょう。
 というわけで今日は、Псиがドルアーガにかまけてくすぶっている間に、Innocent Gardenさんやa lotusさんなどで報じられていたお話に便乗してみようと思います。一日経ってる時点で既にニュースじゃない、とか言うヒトは、寒波の支配下にある極東からアイを込めつつシベリヤ送りです。

 終幕後のLUNA SEAは、幾つかのベストものをリリースしています。ファンには賛否両論の新録を加えたベスト盤「PERIOD〜THE BEST SELECTION」、「MOTHER」より後のシングルのカップリングだけを集めたマニアックなベスト「another side of SINGLES II」、全シングルを12cm化した上アーティスト写真+TVスポット収録のDVDを付けた「COMPLETE SINGLE BOX」、アルバム全部を集めた上に未収録PV2曲を収録したDVDを付けた「COMPLETE ALBUM BOX」、そしてやけにたくさんの「GUITAR SOLO INSTRUMENTS」「LUNA SEA PIANO SOLO INSTRUMENTS」などが発売されました。
 そういえば、「COMPLETE ALBUM BOX」のDVDに収録されたクリップはなんだったんだろう、と思って調べたところ、どうやらヒストリーwith「LOVE SONG」と「Sweetest Coma Again」のライヴだった様です。いえ、内容的には良いものなのでしょうけど、そもそもこの2つで「PV2曲」って宣伝方法はどうなんですかと、リリース告知から1年経って改めてしょんぼりしてみました。
 そんなLUNA SEAのベスト盤リストに、新たなアイテムが追加されます。その名も「SLOW」。まだショップ情報なので、「03月23日発売」くらいしか詳細は判りませんが・・・とりあえずは解説文を見てみましょう。

ファンクラブのアンケートにより[スロウ・ナンバー]というテーマでコンパイルされた作品。大ヒット曲「I for you」他、スピード感あるナンバーとは又違ったLUNA SEAのドラマチックな魅力が強く感じられる名曲を収録!そしてDVDには未発表のPV「BREATHE」収録!

[SLOW - @TOWER.JP(@TOWER.JP)]

 スロー・ナンバー集。「another side of SINGLES II」か「SINGLES」のDisc IIでいいのではと思いますが、ファンクラブのアンケートが元となると逆に殆どエントリーがなさそうです。あるいは「GENESIS OF MIND〜光の彼方へ」「FOREVER & EVER」「VIRGIN MARY」などの楽曲を集めて無駄にプログレっぷりを主張してみる等の頭の悪いリストが次々と思い浮かびますが、それらはみんな鉄人のエクヌカリバー並みに実用性が無さそうなので全部脳内シュレッダーに放り込むことにします。
 真面目に考えてみると、内容は殆どバラードベストながらも、「Providence」や「Gravity」辺りも含められる様にスローナンバー集と言い出したのでは、なんて邪推してみたり。というわけで、「I for You」や「Gravity」や「MOTHER」などのシングル曲を網羅しつつ、基本中の基本「MOON」「Providence」辺りを含めて・・・というのは予想できるとしても、その後に「UP TO YOU」などのバラードが続くのか、スローという点のみを加味して「THE SLAIN」「RAIN」でとどめが再録「VAMPIRE'S TALK」とかの超絶な内容になるのか・・・ごめんなさい、Псиはどうやってもネタ思考からは逃れられないみたいです
 そんなネタだらけの予想がどれだけ当たっているのでしょうか。HMVのサイトには収録曲が掲載されているみたいなので、ちょっと見てみましょう。

  1. FOREVER & EVER
  2. RAIN
  3. Crazy About You
  4. BREATHE
  5. UP TO YOU
  6. MOON
  7. MOTHER
  8. RAY
  9. WITH LOVE
  10. I for You
  11. twice
  12. Gravity
  13. Love Song

[HMV.co.jp - Luna Sea - Slow(HMV.co.jp)]

 はあ。本当にこの内容であれば普通にバラードベストと言えばいいのに、どうして「スロー」なんて言い方するんでしょう。「MOTHER」よりも前の香りを放つ曲は「MOON」のみというのもアレですし・・・なんだか、無難すぎて微妙です。とはいえ、HMV情報にはフライングと誤報がつきものですから、ここは公式アナウンスを待つことにしましょう。
 ココロあるSLAVEさんは手を出さないと思いますけれど、ここは「私はSLOWを買う、でもそれは曲にじゃなくて「BREATH」のクリップに\3,200出すんだ」と今から自分をマインドコントロールしてみるのも面白いかもしれません。今から精神鍛錬を始めれば03月の発売には充分間に合いそうですし、何より今後何が来ても文句を言わずにATMに走る立派な搾取対象になれます。バンギャ時代の財政難っぷりを思い出したい方は、れっつちゃれんじ(注:その結果どうなってもПсиは責任取りません)。

 もう「シングル全部」とか「アルバム全部」をやってしまった以上、ベスト盤はそうそう無いだろうと思っていたのですけれど・・・この手法だと、未公開クリップや未公開音源が残っている限りはベスト盤が組めるという悲惨な状況が。せめてFINAL ACTの模様をCD化して「NEVER SOLD OUT II」として売るとか、もうちょっとやり方がある気がします。
 ともかく、装丁くらいを楽しみにする投げやりな感じでこのアイテムの発売を見守ろうと思います。・・・装丁といえば、もちろんこのアイテムにはまだジャケットが無いのですが、@TOWER.JPでは代替画像に最後のオリジナルアルバム「LUNACY」のもの、HMVではインディーズ盤「LUNA SEA」のジャケットを使用。前者はともかく、後者に対して代替画像の選択基準を問い詰めたい心境のまま、今日のお話を〆ようと思います。

 ヴァーチャル・フォールン・エンジェルПсиは、この手のベスト盤が出る度に嘆き悲しむヒトに、限りなく透明に近い祝福を送信します。

 

平成17年02月01日 ゲーム付き食玩「ゲーム伝説」発売

 パソコンゲーマーシステム管理者が眠れないのは周知の事実ですが、困ったことにПсиも寝付けません。こんばんは、Псиです。
 もっとも、Псиが寝付けないのはいつものことで、大概は横になったままGBAでゲームをプレイするか、あるいは目を瞑って「♪めざめない ゆめにぼくは やがておちていくから」とそれっぽい歌を頭の中でガゼルモーター並みに超フル回転したりして、眠くなるのをひたすら待つのです。
 もっとも、GBAでうっかりスーパーマリオ2などをプレイしてしまうと眠気を忘れてカメ軍団と奮闘してしまいますし、歌は歌で簡単に言えばただの悪あがきでちっとも効果が無い為、結局Псиは眠れない日々を過ごしています。
 もしかしたら、ベッドの中でおふとんにくるまってぬくぬくしていても、眠気は訪れないのかもしれません。ここはベッドを一旦脱出して、今日手に入れた謎のゲームでもプレイしてみることにしようと思います。

 みなさんは「ゲーム伝説」という食玩をご存知でしょうか。以前メモで取り上げたことがありますが、これは昔のナムコゲーム付きお菓子。お菓子とは言ってもパッケージの大きさに反してガム1枚ですし、味も味でKabayaクオリティのミント味なので、お菓子メインで購入される方がどれだけいらっしゃるかは謎です。
 付属するゲームは、「マッピー」「ディグダグII」「ドルアーガの塔」「モトス」「グロブダー」の5種類。開封するまでどれが入っているのか判りません。ミスタードリラーで大活躍中の「ホリ・ススム」くんの父親「ホリ・タイゾウ」さんも登場ですが、どうしてIじゃなくてIIなのか謎です。後から挙げるランキングの関連で、IIの方が配点やゲーム性が派手とかの事情かもしれませんけれど。
 コンビニでゲーム伝説のパッケージを見つけたПсиは、なんとなく4つ買ってしまいました。試しなら1つで充分ですし、全部揃えるつもりなら5つ買うのが正解で、それ以外の数はありえません。半端買いが祟ったのか、Псиが引き当てたのは「ディグダグII」「ドルアーガの塔」「モトス」「ディグダグII」でした。・・・これ、フィギュア以上に余ると手に負えないのですけれど、一体どうしたものでしょう。
 ともあれ、このラインナップの中では、Псиは「マッピー」と「ドルアーガの塔」が大好きです。「マッピー」を引き当てることはできませんでしたが、「ドルアーガの塔」を引いただけでも大きな収穫。というわけで、「ドルアーガの塔」をプレイしてみようと思います。

 パッケージを開けると、CD-ROMとインストカードを模した説明書が入っています。あ、ガムもあった。説明書の表面は当時のインストカードの復刻なのですが、下部には「ゲームセンターあらし」でお馴染みのすがやみつる先生のコメントを掲載。ちょっと見てみましょう。

ドルアーガが示したもの・すがやみつる

1982年末にナムコが発表した「ゼビウス」を見て、ぼくは「ゲームセンターあらし」の終わりを自覚した。「ゼビウス」は独自の哲学と物語世界を持っていて、あらしのような第三者の介入を許さないゲームだったからだ。「ドルアーガの塔」は「ゼビウス」を作った遠藤雅伸さんの作品で、やはり独自の世界を持つアクション型のRPGだった。子供たちにはゲームセンターへの入場が厳しくなっていた頃だったため、家庭用ゲームで、その存在を知った人も多いはず。

 前半はゼビウスの話ですが、ちゃんとドルアーガ周辺のことは拾えている辺りが素敵です。ちなみに、コメント右側にはすがやみつる先生の写真がありますが、どのゲームのものでも全く同じポーズなので、すがやみつる先生トレカとしては機能しません。あしからず。
 さて、ゲーム伝説に付属するゲームはすべて短縮版。ドルアーガの塔も、全60階から9フロアを抜粋したものとなっています。収録フロアは「2,3,4,5,15,18,21,26,29」・・・どうしてこの9つ?という疑問はさておいて、Псиは01月末にナムコ携帯サイトで配布されたばかりのZAP音を嫌メール着信時の音に指定する程度のドルアーガ好き。この9フロアの宝箱の出し方はファミコン版でもアーケード版でも大丈夫。というわけで、ちょっとプレイしてみることにしましょう。
 ゲーム伝説版は、色合いに始まって、ギルに近づくと剣を抜くナイトやウィスプの速度など、すべてアーケード版準拠。ただし、アイテムやTIMEカウントなどはFC版と同様画面下部に配置されていますが・・・これはもしかしたらFC版に合わせたのかもしれません。スペースの節約に役立っているのは確かですし。
 また、通常のコンフィグだとAボタンを押しながらでなくてもコンティニューが選択できるという親切設計。ストック数の設定ができたり、ヘルプを見ると宝箱の出し方も掲載されていたりもするそうですので、初心者でも安心です。
 そして、このゲームの売りといえば、なんといってもスコアランキング。これは、ゲームオーバー時にスコアをサーバに送信、ランキングを計ることができるというものです。当然コンティニューやストックは操作不可。コンティニューボーナスをアテにしても無駄です
 ドルアーガでは、クリア時に残ったタイムがそのままボーナスとして加算される(60を切って赤字になるとボーナスは入りません。念のため)ので、とにかく各フロアを早くクリアすることが重要となります。これを踏まえて、各フロアの簡単な攻略方法を考えてみることにします。

2F(ジェットブーツ:ブラックスライムを2体倒す)

遅い。とにかくギルが遅いです。カッパーマトックのおかげで宝箱を取る前/後にそれぞれ1回ずつ壁を壊せるので、うまく活用して宝物をとりましょう。おそらく、この9フロアの中では一番重要なアイテムですので是非取りましょう。

3F(ポーション・オブ・ヒーリング:どちらかのブルーナイトと剣を出して交差する)

これを取ると、1回だけミスしてもストックが減りません。ただ、15Fに行くと勝手にドラゴン・ポットに上書きされる為、熟練者には無用の長物。そもそもブルーナイトを探している時間が惜しいので、さっさとクリアしましょう。・・・宝物を取ってわざと死に、同じストック数でスピードクリア等のあそびもありますが、一応スコアと一緒に「COUNT」という謎の値も送信されるっぽいですし、そもそも最初から宝物を取らなければいいのに変わりはありませんので、おすすめはしません。

4F(チャイム:鍵を持たずに扉に重なる)

チャイムを持っていると、スタート時にきょろきょろすると、鍵がどの方向にあるのか判ります。スタート地点がフロア中央だったりすると役に立ちますが、何せあと6フロアしかないので役に立つ場面が出てくるかどうか謎です。扉がスタート地点から近かったら取っても損は無いかも

5F(ホワイトソード:メイジの呪文を歩きながら盾で3回受ける)

最大の岐路です。ホワイトソードを取らないと18Fでドラゴンスレイヤーを持つことはできず、攻撃力がかなり弱いままです。つまり、ナイトで点を稼ぐのが難しくなります。ただ、そもそもこの宝箱を取るのにもそこそこの時間がかかりますし、最速モードならナイトを倒している暇なんか無いでしょうから、無視しても良いと思います。あと、「剣を出していないから安全」と調子に乗って進んでいると、FC版と違ってアーケード版では剣を出さずに実体化したマジシャンに触るとミスなので注意しましょう。

15F(グリーン・ネックレス:ブルーナイトと剣を出しながら交差する)

無用の長物。宝物を取るのが難しい上に、この宝物を出した後はブラックナイトと交わることすらできないくらいに耐久度が下がるので、ここは見送るのが得策です。ちなみに、14Fのドラゴン・ポットは勝手に持っているので、クオックスは一撃で倒せます。点数(3,000pt)の為に倒しておきましょう。3Fのポーション・オブ・ヒーリングを後生大事に持っていたヒトはおつかれさまでした。なお、勝手にシルバーマトックを持っていますが、カッパーマトックを使い切っている場合はシルバーマトックを持たせてもらえないので注意。

18F(ドラゴンスレイヤー:外壁に触らずに一定時間経過する)

5Fでホワイトソードを持っていた場合、ゴーストを倒したり鍵を取ったりしている間に勝手に出てくる筈です。ホワイトソードを持っていなければどうがんばっても何も出てこないので、さっさと先に進みましょう。ちなみに、ハイパーナイトが3,000pt、ミラーナイトが2,000ptですので、倒すのにどれだけの時間を交換できるかを考えて戦った方が良いと思います。もっとも、赤装備(勝手に持ってます)+ドラゴンスレイヤーでは、ハイパーナイトを相手にするにはかなり装備が心許ないですけれど。

21F(グリーン・リング:一定時間静止する)

29面でもウィスプが徘徊しているので、あった方が無難です。無難レヴェル。このフロアを生き延びる地震があれば、差し迫って必要ではないかも。ただ、宝箱を出す為に7秒くらいは必ずロスしますし、何より場所や敵の配置を考えないと高速ウィスプに轢き殺されるので要注意。

26F(ハイパー・ガントレット:鍵を取った後にドルイドを倒す)

大変じゃなければ取った方が良いかも。とにかくドルイドの数が多いので、呪文の挟み撃ち+重ね掛けに注意しましょう。

29F(ゴールド・マトック:上・右・下・左と3回入力する)

大した手間じゃないので取りましょう。ハイパー・ガントレットを持っていると高速マトックが使用できる為、21Fでグリーン・リングを持っていなくても生き延びることは可能です。また、ゴールド・マトックはシルバー・マトックの有無に関わらず出現するので、26Fでは使い切るくらいの勢いで良いと思います。

 要約すると、宝箱を取る暇があったらゴールへ行けということですね。ランキングには宝箱を幾つ取った、という項目はありませんし、ドルアーガの所へ行く前にゲーム自体が終わるので装備が少なくてもペナルティ無し。震えながら解いていたバイオハザードが火炎放射器を入手した途端に痛快アクションゲームと化すくらいに、ドルアーガの中ではちょっと新しい遊び方と言えます。
 ちなみに、02月01日のドルアーガの塔のランキングを見てみると、最高得点は156,120pt。1フロアにつきTIMEを10,000残してクリアでも90,000ptですから、かなり頑張らないと追いつくのは難しそうですが、それでも狙えない点数ではなさそうです。

 こんな調子で、Псиは眠るまでの暇潰しどころか余計に眠れなくなった感じですが、ドルアーガひとつを取ってみても面白そうです。ちょっと遊ぶのに充分なコンパクトさですし、ランキングは無駄に白熱できそう。
 何度かプレイしたらさっさと次の「モトス」に移ろうと思いましたけど、マリオカートばりに細かいテクニックを気にする自分がいるので、もう何日かは遊んでいるかもしれません。その間は鬱積した罪が完全に野放しモードですが、そういう面倒そうな諸々はいずれ眠れた日の夢の中にでも押し込めてしまうことにします。

 ヴァーチャル・フォールン・エンジェルПсиは、ゲーム伝説に筐体に被せるダンボールの香りの祝福を送信します。

 


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