◇昔のПсиニュース◇
(Псиニュースの過去ログです)

◇平成14年08月◇

08月22日:PERFECT BLUE実写版「夢なら醒めて」公開【電脳(映画)】
08月21日:Buck-Tickのアルバム、再版【邦楽】
08月20日:どれみTCG【TCG(原作)】
08月19日進化獣降臨(マスター・オブ・エボリューション)【TCG(DM)】
08月18日:《Surge of Strength(AL)》、《力のうねり/Surge of Strength(AL)》に【TCG(M:tG))】
08月13日:映画「XEVIOUS」【電脳(Game_Legacy)】
08月06日:50,000円を切るPC【電脳(Junk)】
08月05日:ちゆ12歳さん、40,000,000アクセス突破【記念】
08月04日:吸血鬼の少年、終身刑【国際】
08月01日:本家ミリオネアでカンニング容疑、起訴へ【国際】
平成14年08月22日 PERFECT BLUE実写版「夢なら醒めて」公開

 DVDすら見る暇がないのに、映画なんてもっと見られないПсиです、こんばんは。DVDの再生機器はPCのみなのですが、PCでDVDを再生しながら他の作業をしていると、確実にフリーズが起こる罠。マシンのスペックの低さを嘆きつつ、PS2 Zen Blackを購入しようと細やかな野望を抱いているのでした。
 それはそれとして、映画の入場料は本当に高いですね。前売券やチケットショップ、映画の日の割引等を利用すれば多少ましにはなりますが、あくまで多少。そもそも、1,800円といえばインドの専門学校出身者の月給と同じ。・・・映画の価格設定がおかしいのか、インドの会社の待遇がひどすぎるのか、その判断は難しいところではありますが、例えが厄介すぎてまとまりませんごめんなさい

 Псиが最近見た映画は、先日もお伝えした通り映画版XEVIOUS地雷だと覚悟して突入したらやっぱり地雷だったという分かり易いオチだった為に、Псиはロード・オブ・ザ・リングの続編まで映画を観ないという誓いを立てようかと思った程、映画そのものに嫌な印象を抱いてしまったことです。・・・そんなことを言いつつも、ちゃっかり「ピンポン」は見たいのですが。
 さて、Псиがかつて見た映画の中で、とても素敵だったアニメ映画があります。その名も「PERFECT BLUE」。アイドルから女優に転身したたは良いけれど、ロクな仕事が来ない女性が主人公。そうして辛い思いをしている最中、主人公を慕う熱狂的なファンが主人公を傷つける関係者をことごとく殺害していきます。その時、丁度入った仕事で二重人格ドラマがテーマの「DOUBLE BIND」に主人公が入れ込んでいたこともあり、二つの世界は(主人公の中で)徐々にオーヴァーラップ、やがて主人公はアイデンティティを喪失して連続殺人犯は自分だと思いこむように・・・というお話でした。
 実際、アニメとして動きも良かったですし、なによりネットを使って主人公を追い詰めるストーカー(熱狂的なファン)の恐怖や、自分が自分であることを喪失していく過程(最終的には主人公の前に主人公が出現、追いかけっこが始まったり)していく描写は、本当に素敵でした。

 そのPERFECT BLUEの実写版が、8月24日から公開されるそうです。タイトルは「夢なら醒めて」。なんでも、「PERFECT BLUE」には「夢なら醒めて」という原作があり、今回の映画はこの原作を忠実に映像化したものだそうです。
 気になる内容ですが、

 フリーターのさえない男、利彦はアイドル予備軍・浅香アイに夢中だ。メジャーアイドルを目指すアイは、ある日コンビニで働く利彦と出会う。アイの事なら出身地から通っていた歯医者まで知らないことはないと告げる利彦に、アイは驚きと共に親近感を覚える。利彦との出会い、マネージャーへの恋心・・・自殺した親友の曲『夢なら醒めて』でCDデビューを間近に控え苦悩するアイ。そんななか、日増しに利彦のカラダに異変がおこり、体毛が抜けおち、利彦の身体が・・・。

 ・・・大変な偶然ですが、Псиはこの小説、持ってます。PERFECT BLUEの原作になっていたことを、今初めて知りました。それくらいに内容が違うこの作品は、アイドル好きの暗黒属性な男性が、ある日突然自分の好きなアイドルと瓜二つの姿になってしまうという恐怖小説です。「夢なら醒めて」は短編が三編収録された短編集なのですが、どのお話も、正体が見えないまま無言の暴力だけがエスカレートしていく展開の上手さや、気持ち悪いものを極限まで気持ち悪く描写するその姿勢に、Псиはかなりあてられた記憶があります。
 本のタイトルの「夢なら醒めて」の前に「美少女アイドルホラー」という意味不明な前置きがあったのも印象的でした。

 それはそうと、件の公式ページで

・原作に、アイドルオタクの悲哀を描いた「パーフェクトブルー」で一躍注目の竹内義和。

 ・・・あんまりな気がするのは、Псиだけでしょうか。
 監督は「LUNATIC」のサトウトシキさん。・・・と偉そうに言ってみたものの、サトウトシキさんの作品は「LUNATIC」以外知りませんし、その「LUNATIC」自体は18kシーン満載で後々トラウマが残った作品だし(詳しくは覚えてないですが、「アーティスティックに現実のほころびを描いたヨーロッパ映画with18k(多め)」を想像して頂けると・・・)とか思っていたら、こんなリストを見つけてびっくり。・・・原作の「夢なら醒めて」には、18kシーンは出てきません(カテゴリ的に18kのシーンはありますが)。一体、どんな作品になるのでしょうか
 というか、監督作品にひっそりと名前がある「河原崎家の一族」って。

 ともあれ、アニメのPERFECT BLUEを観たヒトならなおさら(いろいろと)期待が高まる「夢なら醒めて」は、8月24日から、テアトル新宿でレイトショー上映です。
 21:20〜23:15という時間がちょっとアレですし、おつとめ上がりに見に行きたい映画ではありませんが、頑張って見に行こうかと思います。

 Псиは、「夢なら醒めて」がハズレだった場合、LoRの二作目まで映画を観ません。・・・ごめんなさい、やっぱり龍騎だけは見せて下さい。そうです、言い替えればいいですね。ハズレだった場合、単館ものはしばらく観ません
 Псиは誰に祝福や呪いを送るべきか分かりません

 

平成14年08月21日 Buck-Tickのアルバム、再版

 「押上」という文字を見てドラゴン騎士団を思い出したみなさん、こんばんは。Псиです。・・・押上美猫先生の名前を「おおかみねこ」と滞り無く読めるヒトなら、「押上」を「おーかみ」と読んでしまうのは仕方の無いことです。
 ちなみに、今日は「押上」行きの電車に乗ったのですが、「おーかみ」行きだと本気で思ってしまったことです。正解は「おしうえ」行き。・・・何かが胸に残ります

 さて、近ごろのПсиはずっとTCG関連の話題を取り上げて来ました。確かに、TCGはПсиの取り上げていくメインテーマのひとつではあります。しかし、TCGがすべてではありません。もうひとつ、邦楽(ヴィジュ)という重要なテーマがあるのです。
 というわけで、今日は久しぶりに邦楽関連の話題です。そう言った時点で明日からはこのページを見なくなるヒトが続出だとは思いますが、別に・・・別に、寂しくなんかありません(ぷい)
 とはいえ、いきなり「物の怪ユニット「三毛猫病院」のメンバーライブメニューの相関」なんて話をしたら、それこそ明日はペンペン草。ですから、これを機にヴィジュの世界をちらっとでも見てみよう、という方にも優しいニュースにしようと思います。

 みなさんは、Buck-Tickというバンドを御存知でしょうか。この期に及んで「まだいたんだ」などと思われた方は、思うだけに留めておくのが得策です。これだけ長く活動しているバンドも珍しければ、ファン層が上連のお姉様のみに偏っていないバンドも珍しいです。そうです、Buck-Tickのファンは今もなお世代交代を繰り返しているのです。ヴィジュ(あるいはその近隣)のカテゴリにいながら、10年以上も活動を続けて未だにファンが流動的なのは、ある種とんでもないことだと思います。
 さて、そんなBuck-Tickは、最近のライヴで憑き物が落ちたかの様に昔のアルバムの曲を演奏しています。そもそも、一昨年辺りまでは「古い曲は恥ずかしい」という理由で、93年発売のアルバム「darker than darkness〜style 93」以前に公開された曲は、殆ど演奏されなくなってしまいました。
 その体制が続くのかと思いきや、去年の唯一のライヴ「THE DAY IN QUESTION」では古い曲のオンパレード。古い曲とはいっても、「JUPITER」「惡の華」といったメジャーな曲から、「NATIONAL MEDIA BOYS」「MACHINE」「LOVE ME(旧式)」といった一般の方は確実に御存知無い曲まで幅広く演奏。Псиは大喜びで叫んだものでしたが、大半のファンはおいてけぼりでした
 ちなみに、その日はの一日目終了後。次の日も有明に立ったПсиは、ぼろぼろの咽で過ごしたのでした。

 そんな昔話はともかく、デビューからBuck-Tickが長いこと在籍していたVICTORから、VICTOR時代に世に出たアルバム10枚をリマスタリング、低価格(2,300円)で再版するそうです。
 こちらが、その「BUCK-TICK DIGITAL REMASTER CD」の公式告知サイトなのですが・・・この写真はあらぬ誤解を生むだけだと思います
 今回の再版の目玉は、初回版に付いてくるおまけにあります。当たりつきのスクラッチカードジャケットサイズのステッカーはどうでも良いとして、全てのタイトルに1〜2曲のボーナストラックが収録されています。しかし、殆どの追加トラックがライヴテイクやシングルテイク、未発表テイク。ライヴテイクはヴィデオを、シングルテイクはシングルをTSUTAYAさんなどで利用すればリカヴァーできますし、未発表テイクはいろいろな意味で期待度が未知数。そもそも、全93トラックを11トラックに縮小し、さらにその後に2曲追加されて全13トラックになった「darker than darkness〜style93」や、「Loop」で始まって「Loop Mark-II」で終わるアルバム「Six/Nine」の最後に「太陽ニ殺サレタ」のライヴテイクを追加するなど、当時のアルバムの意図を完全に無視している様に見えます。

 どうしてこんなことになったのか、一応の理由は考えられます。ボーナストラックの元音源を持っている様なファンはそもそも再版盤を買うまでもないヒトたちばかりであり、今回の「DIGITAL REMASTERING」のターゲットは最近のライヴで悲しい思いをしている新規ファンだから、と言えるかもしれません。
 しかし、それではなぜ初回盤だけにボーナストラックが付いているのかという疑問は解消することができません。まさか、「ボーナストラックの殆どはシングルとかヴィデオでなんとかなるから、初回版に間に合わなかったファンはそこらへんよろしく」などと馬鹿なことを言い出すつもりなのでしょうか。
 また、当たりくじの景品であるVICTOR以前に発売した幻のシングル「TO-SEARCH」の復刻CDは、明らかにコアなファン向けです。一体何がしたいのでしょうか

 このままではただの批難で終わってしまうのですが、ただ一枚だけ、ボーナストラックの存在が有意義なタイトルがあります。

  • HURRY UP MODE
    • MOON LIGHT(unreleased version)
    • THEME OF B-T (by NAKA NOZOMU)

 THEME OF B-Tです!先に話に出した「DAY IN THE QUESTION」のオープニングに流れながらも、多くのヒトが名も無きゴージャスSEだと思いこんでいたであろう、あのTHEME OF B-Tが遂に音源になるのです!
 その他にも、「WARP DAYS」のファイナルで演奏されてやっぱり知っているヒトだけ盛り上がった「HURRY UP MODE」も収録。アルバム全体が大変ポップで、とても聴き易い曲ばかりです。もっとも、今聴くと時代を感じてしまいますが、リマスタリングでどれだけカヴァーできるのか、それを確かめる為の絶好の一枚とも言えます。・・・楽しみ方がマニア向けです
 ともかく、最近ファンになったばかりで、昔の曲は分からないし音源も持っていないという方、多少興味が湧いてきたけど枚数が多くて手が出ない、という方にはとても美味しい機会だと思います。9月19日を楽しみに待ちましょう。

 Псиは、ターゲットが微妙に分からない再版CDを適当に見守るとともに、ボーナストラックとしてシングル曲を入れて行く方針なら、どうして「darker than darkness」に「六月の沖縄」が入らなかったのか、不思議で仕方がありません。
 とりあえず、現在Buck-Tickを愛してやまない全てのファンと、素敵な楽曲・アイテムを提供し続けるBuck-Tickに祝福を送るとともに、今日のニュースはヴィジュ初心者に全然優しくなかったですごめんなさい

 

平成14年08月20日 どれみTCG

 結局はエクステンションが多めの少女マンガである東京ミュウミュウを、未だに萌え視点で捉えようと無理に頑張っているみなさん、こんにちは。Псиです。・・・これはПсиのミュウミュウに対するスタンスですので、別に挑発などが目的なわけではありません。
 はい、ミュウミュウは男性キャラといちごがすべての正しい少女マンガだとПсиは本気で思っています。ただし、アニメ版は見ていないので知りません

 別に無理なく萌え視点で見られているという方、ミュウミュウは端から眼中に無いという方、グッズは持っているけど話に興味はないという方、改めましてこんにちは。
 ここまで引っ張っておきながら、今日のニュースは東京ミュウミュウとは何の関係もありません

 みなさんは、「おジャ魔女どれみ」を通算何シリーズ追いかけているでしょうか。Псиは・・・と、馬鹿正直に書くとYU-SHOWさんの手で鏡の世界に強制ベントされそう(意味不明)なので、とりあえず「#」は大体見たくらいで止めておこうと思います。
 「おジャ魔女どれみ」は、魔女見習いの小学生の女子X人(シリーズによって変動)が魔女を目指して人間界で修行を積む・・・ええと、概観と実際に見ている印象は、得てして異なるものです。説明、終了
 そんな「おジャ魔女どれみ」が、アニムンサクシス以降すっかりキャラものTCGに走ったアマダの手により、「おジャ魔女どれみCGC」というTCGになりました。なんとなくおジャ魔女TRPGを思い出したのは、Псиだけではないでしょう。もちろん、全くの別物ですが
 以下、「おジャ魔女どれみCGC」の内容です。

 このカードゲームはプレイヤー(自分自身)がどれみたちおジャ魔女になりかわり、様々な事件や出来事を解決するゲームです。
 ハプニングカードに課題が書かれており、その課題をキャラクターカードを使って対戦相手より先に解決するとごほうびポイントがもらえます。
 ポイントの合計が先に100点に到達した方が勝ちとなります

 ・・・イベントが先行して場に出る「幻想水滸伝カードストーリーズ」方式でしょうか。どうでも良いですが、いくら商売相手が商売相手とはいえ、全228種類はやりすぎです。ブースター1パックにカードが10枚、1箱には15パック入っており、同種のカードは3枚までデッキに入れられる様ですから、228*3=684、684/150=5箱(端数切り上げ)は買わないと、ゲームにならないわけですね。
 もっとも、スターターにしか入っていないカードを含めて228種類らしいので、実際はもうちょっとは緩いでしょう。しかし、ボックス特典でプロモカードが1枚付属()などということからも、やはり大きなお友達は5箱確定みたいですね。1箱4,500円らしいので、5箱で22,500円・・・鉄騎とどちらを取るか、重要な悩みどころです。ちなみに、Псиは鉄騎がとても欲しいですが、X-BOXを所有していません
 ところで、スターターは「はじめてセット」、ブースターが「あつめてパック」という商品名なのですが。どこかのいちごTCGは、スターターが「はじめてセットにゃん」、ブースターが「あつめてパックにゃん」・・・そんな差別化がありますか。改めて、アマダのCGCに黒い尊敬の念を送信したい勢いです。

 幻想水滸伝カードストーリーズは、強いレジェンド(場に二枚出せないカード)を引き続けなければならず、また、強力なコンボがどこまでも強力という悲しい罠がありました。Псиは他のクエスト達成型TCGをプレイしたことがないのですが、おジャ魔女どれみCGCはどうなのでしょうか。ルールを見る限りでは、そんな罠は起こりそうもないですが・・・。
 Псиの予想をはっきり言うと・・・幼女属性の方々による黒いマジカルステージでシベリヤに飛ばされそうなので、黙っておくことにします。・・・ゲームの感想はともかく、最初から素直にトレカとして出せば良いのに・・・というのはただの言ってみたテストです。

 Псиは、8月発売予定のいちごTCGがどうなったのか欲しくはないけど気がかりなのと同時に、この誤植はあり得ないと思います。
 今回は呪いも祝福もありません

 

平成14年08月19日 進化獣降臨(マスター・オブ・エボリューション)

 昨日の告知通り、発売が7月末だったにも関らず、今更ながらにDuel Masters(以下DM)の話題です。DMをご存じでない方は、昔のПси日記(6月6日)をご覧ください。ただし、M:tGを知らないと読んでも分からないかもしれませんが・・・。
 さて、DMの発売前から新エキスパンションの存在は示唆されていたわけですが、5月のDM発売に引き続き、7月末にはもうエキスパンションが発売されました。ペースが早すぎますが、おそらくは最初だけでしょうから、ここはオトナらしく寛容な気持ちで拳を握り締めましょう

 さて、今回のエキスパンション「進化獣降臨(マスター・オブ・エボリューション)」で登場したメカニズムといえば、なんといっても「進化」です。スターターのルールブックに「将来発売されるエキスパンションで登場するルール」とフライングで告知されていたルール。その進化がどの様なメカニズムかは、だらだらと説明するよりも、実際に進化のカードを見て頂いた方が話が早いでしょう。

クリスタル・ランサー
コスト:6
マナ:1
HP:8000
所属:水の文明
タイプ:クリーチャー
種族:リキッド・ピープル
進化−自分のリキッド・ピープルの1体の上に置く。
W・ブレイカー(シールドを攻撃したとき、このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする。)
このクリーチャーはブロックされない。

 同業異種の遊戯王のメカニズム「融合」と比べてみると、大変シンプルなルールだといえます。「融合」は、融合のための素材(2体以上)がクリーチャー名で限定されている上、「融合」という魔法カードを使わなくては融合ができず、その上融合クリーチャーは通常のデッキと別に山を作るという不可思議ルール満載ですからね。

 シリーズの全カード枚数を見てみると、今回は全60種類ということで前回の120種類という無謀なチャレンジは鳴りを潜めた模様です。比率的には1箱に1枚のスーパーレアも全5種類。5箱買えば全て揃うかもしれない上に、4枚ずつ揃えるためにも前回の半分の20箱で済みます。とっても経済的ですね。
ちなみに、1箱が3,600円ですから、20箱買うと・・・72,000円。暴利を貪っていると評判のM:tG日本語版が定価で5箱も買えてしまいます。そんなことするヒト、いないでしょうけど。

 今回は、絵にどう見てもヒト型のクリーチャーが登場する様になりました。一緒に展開しているのがコロコロコミックである以上、ちょっと危険な兆候だと思いますが、これまでのイラストが構築した良い感じの世界観をみすみす壊す様な真似はしないでしょう。
 少なくとも、DMのコミックを描かれている松本しげのぶ先生には、あの作風のままでは何があってもカードイラストを描いて頂きたく無いところです。

 一応、データとして箱の中の実際のレアリティ比率です。・・・1箱だけなので信憑性は微妙ですが、そこを踏まえて頂いた上で参考までに。

  • スーパーレア:1枚
  • ベリーレア:4枚
  • レア:11枚
  • アンコモン:37枚
  • コモン:67枚

 Foil比率は前回と変わっていませんね。今回Псиが引いたスーパーレアはこんなカードです。

魔翼虫(まよくちゅう)ジェノサイド・ワーム
コスト:6
マナ:1
HP:11000
所属:闇の文明
タイプ:クリーチャー
種族:パラサイトワーム
進化−自分のパラサイトワームの1体の上に置く。
W・ブレイカー(シールドを攻撃したとき、このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする。)

 マナ効率はとんでもなく良いです。6マナであれば、終盤での登場を狙えないこともありません。場に都合よく虫が残っていないことを考えて、実質7マナクリーチャーと考えるのが良いのかもしれません。というか、召喚酔いのクリーチャーは進化できるのでしょうか。新たな疑問が浮上です。
 また、今回の注目クリーチャーとして、東のボルジャック・ドラゴンの対抗馬である西のボルザード・ドラゴンが登場しています。

ボルザード・ドラゴン
コスト:6
マナ:1
HP:5000
所属:火の文明
タイプ:クリーチャー
種族:アーマード・ドラゴン
このクリーチャーが攻撃するとき、相手のマナゾーンからカードを1枚選び、持ち主の墓地に置く。

 6マナ6000+のボルジャック・ドラゴンと比べて遥かにコントロール寄りですが、赤にコントロールが必要でしょうか。ところで、どうしてПсиは赤と無縁の生活をしている筈なのに、赤の美味しいカードは悉く引いてしまうのか、カードの妖精さんに問いただしたいところです。
 今回のエキスパンションの特徴としては、まず呪文カードがちょっぴり増加したことが挙げられます。それはとても良い傾向だと思いますが、便利そうな呪文が多い代わりにほとんどが重過ぎて使い物にならないのが残念なところです(ちなみに、この場合の「ほとんど」は全部を意味します)。相手の手札を全て捨てさせるのに7マナは重過ぎますし、土地破壊に4マナは重過ぎます(こちらはS・ブレイカー付きですが)。
 あとは、攻撃した時に変な能力を発動するクリーチャーが増えました。しかし、余計な能力の分だけコストが重く、その癖HPは低すぎてマナ比率は破綻しています。赤の全体火力で「HP2000以下のクリーチャーを墓地に送る」呪文がありますが、それを上手く使うのでもない限り、今回もアンブロッカブル・クリーチャーデッキの一人勝ちだと思います。

 ともあれ、全体的に要求マナが多すぎるのをなんとかしないと、膠着型TCGゲームの域を脱することはできないでしょう。序盤に動きたくても動けないゲームなんて、ホイミを誰も覚えていない為にレベル上げもできないドラクエくらいにもどかしい代物ですからね。一言で言えばゑんぬりらぴぉどちっくな。

 Псиは、DMを相変わらず見守って行くのと同様に、対戦相手を募集しています。同時に、DM普及を謳うのならば、アニメ化なんかする前に違う漫画家さんで週刊少年サンデーでタイアップ連載をすることをこっそり希望します。

 

平成14年08月18日 《Surge of Strength(AL)》、《力のうねり/Surge of Strength(AL)》に

 結局5日くらい間が空いてしまいました。こんばんは、Псиです。おしごとはかなり立て込んでいますが、ニュースの更新が滞っている理由とはあまり関係ありません。ネタが無いだけです。
 そうしてПсиがだるだるしている間に、VND界は大変なことになっています。VNDはバーチャル・ネット・デュエリストの略で、ここではM:tGをメインに扱っているVNIの方を指します。VNDは現在4人確認されていたのですが、PLAINSWALKERの暴走で実体を持った星弥生13歳さんは先日お別れ宣言を出され、まじかる☆くらうどさんは行方不明、シルフィー13歳さんも、7月末から更新が止まったままです。結局、ちゃんと更新されているVNDといえば、大会を控えて更新ペースが遅くなると宣言されているVNDの始祖にして大御所、みしゅら13歳さんだけという悲しい状況です。
 Псиが思うに、「バーチャル・ネット・デュエリスト」では画数が良くないのに違いありません。今こそ、Псиがヴァーチャル・ネット・デュエリスト軍(Пси一人)を率いて、みしゅら13歳さんと頂上対決をする時です。そうすることで、VNDの邦訳には「バ」と「ヴァ」のどちらが相応しいのか、決着を着けるのです。

 ・・・言っておきますが&分かっていると思いますが、ネタとして言ってみただけです。みしゅらさん、変に引き合いに出してしまって、本当にごめんなさい(深々と頭を下げながら)。

 さて、今日は久しぶりにカードショップへ行ってきました。今日はDUEL MASTERSの新エキスパンション「進化獣降臨(マスター・オブ・エボリューション)」のブースターを一箱買ってきたため、それに即したニュースにする予定でしたが、ショップにあったチラシがあまりにも微妙だったため、方針を変更します。DMについては明日取り上げますので、その筋の方はお楽しみに。ちゃんと更新しますってば
 さて、Псиの目を引いたチラシというのは、M:tG日本語版発売6周年記念の復刻カードプレゼントについてのものです。第七版・ODESSEY・TORMENTの日本語版ブースターパックのバーコードを9枚1口で送ると、ランダムで5種類のカードの内どれか1枚が送られてくる、というもの。日本語版9パックを定価で買うと500円*9パック=4,500円(税別)なのですが、これだけのお金をかけて貰える復刻カードとは、果たしてどの様なカードなのでしょうか。

  • クロヴの吸血鬼(《Krovikan Vampire(IA)》)
  • ゴブリンの突然変異(《Goblin Mutant(IA)》)
  • ヤヴィマヤの蟻(《Yavimaya Ants(AL)》)
  • 力のうねり(《Surge of Strength(AL)》)
  • イーサンの影(《Ihsan's Shade(HM)》)

 ・・・はあ、そうですか。確かに強力なカードばかりですし、《Yavimaya Ants(AL)》や《Surge of Strength(AL)》は普通に嬉しいですが。正直、それ以上の感想を付けるのが難しいラインナップです。
 すべてのカードは日本語化されており(もちろんカード名のフォントはUS以降の隷書体)、エキスパンションシンボルはそのまま。つまり、IceAgeのカードなのに日本語という不思議なカードの登場です。あと、とても細かいことですが、Alliancesの旗の白色部分がどう見ても透過になっているのと、HOMELANDSのシンボルが真黒な円なのは、印刷ミスでしょうか、それともグレードアップを意図した改変でしょうか。

 さて、《クロヴの吸血鬼/Krovikan Vampire(IA)》にはこんなキャプションが付いています。

 この吸血鬼は対戦相手のクリーチャーのコントロールを奪う事ができる。同時にダメージを与えあって吸血鬼が墓地へ置かれた場合は、奪ったクリーチャーを生贄に捧げなくてよい点にも注目だ。オデッセイの《シートンの願望》や《霊力》とのコンボも面白い。君もいろいろ考えてみよう

 《クロヴの吸血鬼(IA)》自体は、3KK;3/3でダメージを与えたクリーチャーのコントロールを得られるというクリーチャー。このクリーチャーの話題性は端から皆無なのでともかく(強いのは確かですけどね)、問題は現行のODESSEYブロックのカードである《シートンの願望/Seton's Desire(OD)》や《霊力/Psionic Gift(OD)》とのコンボが紹介されている点。・・・もしかして、この5枚だけは現行のトーナメントで使えるとか、巫山戯たことを言い出すのでは・・・と思ったところ、

 ※通常のカードと組み合わせてゲームに使用することができます。
 DCI公認大会においてはエクステンデッド、タイプ1にて使用可能です。(2002年7月現在)

 ・・・一体何がしたいんですか。しかも、IceAgeブロックは11月の改定で使えなくなる筈なのですが・・・。どっちにしても中途半端な時期に中途半端なものを出す不思議な体質は、なんとかならないものでしょうか。
 Псиは、こうしたプレミアグッズは食指は動くけど持っていなくても害にはならないものが大好きです。「参加者だけが貰える/買える他では入手不可能なカード」などというどこかの遊戯王イヴェントみたいな事例を聴く度に、Псиは仕掛けた会社を呪いたい気持ちでいっぱいになります。
 今回の復刻カードキャンペーンはどうでしょう。すべてオリジナルで持っているという事実をさっ引いても、復刻カード自体のあまりの話題性の無さに、むしろ悲しさを覚えてしまうのはПсиだけではないでしょう。大体、スタンダードには《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire(TO)》や《アーナム・ジン/Erhnam Djinn(JU)》、《マハモティ・ジン/Mahamoti Djinn(7E)》などの復刻ファッティが大乱舞しているというのに、どう贔屓目に見てもインパクトが足りません。これこそ、QWERTYならぬゑんぬりらぴぉどの真骨頂ですね。
 日本語版が売れない理由は価格設定にあることを反省するならともかく、最低45パック揃えないと全カードが集まらない(M:tGは1箱36パック)謎のキャンペーンを展開している場合では無いと思います。

 Псиは、今回の復刻カードキャンペーンを全く祝福しません。それでも、一応Asuka Query用のデータは更新しておきました。Псиは珍しく仕事をしています

 明日もTCGネタです

 

平成14年08月13日 映画「XEVIOUS」

 何日間が空いたのでしょう。こんばんは、Псиです。もちろん、下のニュースの日付を見れば簡単に逆算できるのですが、そんなこと怖くてしたくありません。
 たしか、3日程度空いた時に「ニュースの書き方を忘れた」と愚痴った覚えがありますが、一週間近く空いた場合、復旧は可能でしょうか。途方もない話で、Псиには見当が付きません。
 とりあえず、更新ができない理由がシスプリトラップという世間に顔向け出来ない事象は、もう起こさない様邁進する所存で御座います。・・・ちなみにゲームの評価は、ひな祭りイヴェントを終えた今でも相変わらずです。

 そんな中、今日はネタのためにちょっぴり遠出をしてきました。行った先は池袋。ウェストゲートパークと反対側の東口、西武デパートに沿ってひたすら歩いた道路の向こうにある、テアトル池袋が今日の舞台です。
 テアトル池袋は、数ある東京のテアトル劇場の中でも特殊な位置づけです。どう特殊かというと、池袋だけは複数の映画会社の連名で発足したレーベル「ガリンペイロ」の専門館になっているのです。新人の発掘の手段としては大いに期待できるのですが、「一週間に一度はイヴェントを」という姿勢が毎週1,800円払えと暗に言われている様で、なんだか微妙です。
 とりあえず、映画の衰退は映画料金の高さにあると思うので、まずはそこから頑張って頂きたいところです。

 話が逸れてしまいました。さて、このテアトル池袋で10日から公開されている映画が「XEVIOUS[映画版]」です。XEVIOUSといえば、1982年に登場してからたちまち一世を風靡したシューティングゲーム。とりあえず宇宙から侵略してきたっぽいから倒せという、スペースインベーダー式単純明快ストーリーの時代に終止符を打った、まさに時代を象徴する作品。ストーリーに意味付けされた敵キャラ、象徴的なオブジェクト、緻密に構成された世界観など、その作り込み具合は他のゲームと一線を画した内容になっていました。
 プロデューサーの遠藤氏率いるGAME STUDIOは、後に歩いていると空から装備一式が降ってくるゲーム誰も話題にすら出したがらない忍者じゃじゃ丸RPGなどを作ることになるのですが、それはまた別の話。XEVIOUSの設定について知りたい方は、双葉社から「[小説]ゼビウス【ファードラウト サーガ】」という本が出ていますので、こちらをどうぞ。ただし、今も売っているかどうかは分かりません

 さて、こうしてゲームの世界に「ゲーム中語られないストーリー」という素敵なものを持ち込んだXEVIOUSの映画といえば、多少は期待できそうなものです。・・・ただ、Псиは最初から地雷だと決めてかかっていましたけどね。だって、いくらフルCG映画が低予算でできる時代だからといって、予算があればある程クオリティが上がるのは世の常。そこへ来て、回収率の感動的に低い単館ロードショーを決め込むあたりが通好みと見せかけて、ただ逃げている様に見えなくもありません。
 実際、両面フルカラーB4厚紙を中央で折った「プレス(700円)」を見た時点で、嫌な予感は的中。メカや風景はともかく、ヒトの造形が駄目すぎです。上映が始まってみると、ヒトの動きの駄目さが加速度的に肥大。動作が一々かくかくしていて、見ていて鬱陶しいことこの上ありません。その上、専門学校性がLightWaveを使って3ヵ月くらいでモデリングした様な人物が平気でアップになる為、見ていて素直に泣けます
 話としては、オーバーテクノロジーの管理によるヒトの統制が、結果的に種の停滞を齎してしまったため、抵抗してみたらテクノロジー側が大混乱、結果的に人類を殲滅しようとして大戦争・・・という10,000年前の話のとばっちりを受けるお話です。主人公の恋人がどうとか色々ありますが、知ったことではありません。大体、キャストが全部で9人って(その内1人はダブルキャスト)。

 圧倒的な背景を持つシューティングゲームは、今となっては数多くあります。たとえば、あまりにも悲劇的なストーリーと、絶叫しながらも未来を信じて突き進むTAITOの「RAY STORM」などが挙げられますし(RAY KUDRYAVKAはRAYシリーズのリスペクトですよね)、ストーリーと演出にとんでもなくチカラを割いた「THUNDER FORCE」も外せないところです(話で感動したいならVが良いでしょう)。
 たとえ、XEVIOUSがこれらのゲームの始祖だとはいえ、復帰するからにはそれだけのものを見せつけなければいけないわけで。その意味で、アクションはすごいけれどヒトが出た途端に眠くてたまらない作品に、一体どれだけの価値があるのか分かりません。これではまさしく「ゑんぬりらぴぉど」です。

 結局、ゲームブック版と同様、「数あるガンプの1つを破壊したにすぎない」終わりですので、煮えきらないことこの上ありません。・・・念の為、ゲームブックは素晴らしい出来ですので、もしも古本屋さんで見かけたら迷わずどうぞ。
 すっかり長くなってしまいました。ここまで書いても、XEVIOUSは未だ聖域と主張される方を、Псиはお止めできません。せめて、生きて帰ってきて下さいね

 Псиは、終わったXEVIOUSにハンカチを振りたいと思います

 

平成14年08月06日 50,000円を切るPC

 PCが欲しいです。GHz overが当然になってしまったCPU、256MBじゃ普通か少ないくらいのメモリ、ほとんど40GBが最低ライン・・・当初、PCを購入する時は「今買うのは微妙とはいえ、これだけのスペックがあれば」と誰もが思った筈です。なのに、ムーアの法則を地で行って、PCのスペックもソフトウェアの要求スペックも鰻登り。時間と技術促進は、残酷です
 パーツ毎に買い替えるにしても、本体を一気に買ってしまうにしても、問題になるのはお金と場所です。いくら高性能のマシン/パーツが安く購入出来る様になったとは言っても、それはあくまで比較の話。5,000円を予算にショップへ行ったところで、待ち構えているのは店員さんのフリーザの様な冷笑です。また、マシンを買ったとしたら、古いマシンを再利用するのか、HARD OFFに二束三文で売り払うのか、近しいヒトに適当なことを言って押しつけるのか、どちらにしろ上手く処分しなければいけません。

 さて、10万円を切るデスクトップマシンというのは、今日日あまり珍しくありません。しかし、50,000円の本体というとどうでしょう。かなり安いのではないでしょうか。
 電机本舗アート・ビビアンは、TurboLinuxを搭載した約5万円の低価格PCを発売するそうです。Linux初心者の鬼門である、ネットワークカードの設定とグラフィックカードの設定は、既に行った状態で出荷するみたいですね。また、Windows以上の囲い込みソフト群、MicrosoftOffice互換の「OpenOffice.org」がプリインストールしてある様です。
 Gnome付きで使用するLinuxは、微妙に垢抜けていない点を除けば、普通にGUIのOSです。ただ、それでもLinuxはLinux。リカバリーディスクで復旧が簡単なのを謳うのも良いですが、それにしたって素人にはおすすめできません。大体PCのことを分かっているヒトがLinuxに触ってみようと買ってみるか、そうでなければさっさとTurboLinuxをアンインストールするのが良いでしょう。OSを自前で用意すれば、ちょっと手間が増えますが、これ程安価な筐体もありません。

 ПсиはRedHatLinuxが好きですし、LASERにもTurboにも興味がありますが、このマシンを買ったら即刻Windowsを導入してしまう気がします

 

平成14年08月05日 ちゆ12歳さん、40,000,000アクセス突破

 ゑんぬりらぴぉど

 こんばんは、相変わらず暑くてだるだるなПсиです。
 思えば、Псиの一番最初のニュースでは、ちゆ12歳さんのエイプリル・フールのネタを取り上げたのでした。構成的には紛うことなきちゆ12歳さんのパクリで始まったПсиのサイトは、いろいろありながらも今に至っています。当初はいつ荒らしが来るのか不安でたまらない日々でしたが。
 ・・・と、開設四ヶ月目にして昔話を語っている場合ではありませんね。そんなすべてのVNIの始祖、ちゆ12歳さんが40,000,000ヒットを突破されました。ちゆ12歳さんはご多忙の様ですが、あの刺のある中にも猛毒を仕込んだ淡々としたテキストをコンスタントに読んでみたいものです。・・・贅沢ですね。そんなПсиは、やっとお手当てが出たので、ちゆ12歳さんの本を買って、寂しさを紛らすことに致します。・・・そこらの書店で売っていると良いですが

 ほかん庫さんの登録サイトが600を越えたとか。その内の大半が「ちゆデー」を行うであろうことや、最近になってVNIクローンの始祖の一人であるちよ72歳さんが復活されたことなど、期せずして王政復古の大号令の様な盛り上がりが期待できそうです。
 これは、VNIというカテゴリに輝きを与えるのでしょうか、それともその醜い影を白日の元に曝け出すのでしょうか・・・。

 深夜のTBSのドキュメンタリーっぽくお茶を濁してみたところで、そろそろ〆ます。
 Псиは、VNIの始祖ちゆ12歳さんに、感謝と祝福を送信します。そして、すべてのVNIに祝福の呪いを送信します。

 

平成14年08月04日 吸血鬼の少年、終身刑

 お酒に弱いПсиです、こんばんは。・・・お酒が呑めないというわけではなく、呑むと高確率で更新ができないという、全くもってダメなПсиです。
 ですが、呑んでいない今日も今日とて既に就寝予定時刻が近い為、キーボードを打つ指が心無しか早くなっている気がする今日この頃。そんなわけで、今日も簡潔さをモットーにしたい所存です。

 吸血鬼。生ある者の血で仮初めのイノチを伸ばすもの。小説やコミック等に出てくる吸血鬼は、まさに哀しみの化身です。そこについて切々と語りたいところですが、まずは萩尾望都先生の「ポーの一族」で勉強すると良いでしょう。舞台が良いということであれば、亜弓さんの「吸血鬼カーミラ」を観れば良いかと思います。
 もっとも、哀しみの化身として認識されたのは、まさにそうした後世の作品の影響。元々の吸血鬼は狼男などと同じく、怪奇小説に登場するモンスターの一種、日本語で言えば妖怪です。基本的に、ヒトが妖怪になる為には鬼太郎に頼むくらいしか手段が無いと思いますが、よしんば妖怪になったところで元の人格を保っているとはとても思えません。ましてや、今回はヒトのイノチと同等の価値を持つ、「血」を糧とする吸血鬼。元の人格が保てている確率はゼロに近いといって良いでしょう。
 吸血鬼が哀しみの存在である為には、元の人格=ヒトとしての習性・思考が残っていることが条件だと思いますが・・・と、無駄に長くなるのでやめましょう。

 ともあれ、そうした人格を賭けて果敢なチャレンジに挑んだ少年が、女性を殺して血をすすり、終身刑の判決を下された様です。
 なんでも、イギリス北部の島、アングルシー島に住む17歳の少年が、永遠のイノチを得る為に90歳の女性を殺して血を飲んだ、というのです。

 判決によると、少年は昨年11月「血を飲むと永遠の命を得られる」という吸血鬼伝説に取りつかれ、自宅でテレビを見ていた90歳の女性を殺害、胸部を裂いて心臓を取り出した。

 ということらしいのですが・・・。「犯罪を犯して捕まったら借金を払わなくて済むから」ヒトを殺害したオトコと、吸血鬼の伝承を間に受けた少年、痛々しいのはどっちでしょう。少なくとも吸血鬼に憧れている時点で、この少年はただのヒトです。そして、ヒトが血を吸っても十中八九無駄です。そんなことが分かっていれば犯罪なんか犯さないでしょうが、とりあえず妄想は頭の中で完結してほしいと思います。
 それにしても、見出しには「終身刑」とありますが、記事中には「12年以上の不定期刑」とあります。両者はイコールで結べるものなのでしょうか。是非ともBlackAshさんに訊ねてみたいところです。

 論理展開がぐちゃぐちゃですが、相変わらずПсиは暑くてだるだるということで本当にすみません
 Псиは、天使なので吸血鬼は敵であるのと同時に、妄想で犯罪を犯す電波法違反者に特上の呪いを送ります。

 

平成14年08月01日 本家ミリオネアでカンニング容疑、起訴へ

 今日のニュースは、諸所の事情で大変短く、内容も薄いです。いつもじゃんとか思われた方にはもれなく呪いのお中元です。・・・念の為、今日は無事に棲み家からの更新です。

 「クイズ$ミリオネア」というクイズ番組があります。基本的には四択クイズ(時間無制限)に答えていき、解答数に応じて賞金が上がっていくという、構成だけならシンプルなクイズ番組。しかし、この番組を支えているのは、そこそこの事情を背負った一般解答者が未知の問題に対して挑むか棄権するかの瀬戸際に立つ緊迫感と、司会のみのもんたさんの答えを言った後の間です。総じて、この番組は最萌トーナメントの会場に赴く出場者並みの緊張感が売りとなっているわけです。
 もちろん、全く参考にならないテレフォンを悔やむ様が好きとか、あまりに簡単な問題に50:50を使う痛さが好きといった、完全に他人事で且つ残酷な楽しみ方もありますが、そちらはそういった属性の方だけどうぞ

 さて、この番組においては緊迫感が命。ですから、カンニングなんかしてすらすらと答えられてしまった日には、「賞金目当てのずるい奴」の称号以上に、「視聴者をコケにしたゴミな奴」の称号も得ることになります。番組中、答えを分かっていそうなオーディエンスも、なるべく当たっているのか間違っているのか分からない表情をつくっているのがわかります。中には、必死すぎて逆に表情に出ている不幸なヒトもいらっしゃいますが。
 この禁断のチャレンジに果敢に挑み、しかしそれがばれ、裁判沙汰にまでなった感動的に恥ずかしいヒトたちがいます。ミリオネアの元祖、英国版ミリオネアに出場したチャールズ・イングラム少佐とその一味です。
 実は、このヒトたちが何をやったのか、少し前にテレビで流していた番組があります。Псиは偶然その番組を見ていたのですが、司会者が問題を読み上げると客席から大変不自然な咳が。それも、常にそんな咳が聞こえるならまだしも、問題を読み終わった後に限定して起こる咳にスタッフが疑問を抱き、収録テープを調査。極めてカンニングである可能性が高い、という判断を下したわけです。
 客席には少佐の妻をはじめ、3人も協力者がいたそうですから、ヒント役を分散出来るし4人なら馬鹿正直に分けても250,000ポンドずつで割り切れるしで、良いことずくめです。当然、彼等はカンニング容疑を否定していますが、果たしてどうなることでしょうか。

 Псиは、どう聞いても怪しい咳だったのでチャールズ大佐とその一味に全く祝福を送らない上、切羽詰まったら賞金という手もあるとちょっぴり思いました。
 これから雑学を勉強します



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