◇昔のПсиニュース◇
(Псиニュースの過去ログです)
◇平成16年06月◇
06月26日:マイネリーベ、復活 06月23日:ムック、ニューアルバム発売+「葬ラ謳」再版 06月22日:理想郷の終焉 06月21日:GIF特許、日本でも失効 06月13日:東京ベイNKホール、2005年に閉鎖決定 06月08日:Good-bye my "never land". 06月07日:長野小6女児殺害事件、経緯から外れた経緯 06月05日:MALICE MIZER、BOX発売 06月02日:GLAY、シングル8枚同時リリース:結果篇 06月01日:バンドやろうぜ、休刊 |
平成16年06月26日 | マイネリーベ、復活 | ||
GBAの稼働率が鰻登り。こんばんは、Псиです。Псиは最近、時間があればGBAをプレイしています。真女神転生III-Nocturn-が終わった後のPS2はDVD再生機、PCでは理由あって月姫をパワープレイ中のПсиは、ゲーム機として稼働できるものがGBAしか無いのです。という言い訳をココロの中で繰り返しつつ、鬱々とGBAに向かう日々なのです。 さて、そんな「耽美夢想 マイネリーベ」は2001年04月に発売され、ときメモファンには全然インパクトを与えず、BLゲーファンはあまりGBAを持っていない為に、このままマニアックな名作として消え去って行くのかと思っていたら。なんと、続編が出るというのです。その名も「マイネリーベ 優美なる記憶」。なんだか・・・根拠は無いですが、なんとなくすごそうです。ちょっと記事を見てみましょう。
更に、2chのマイネリーベスレによると、
なんということでしょう。マイネリーベがドラマCDとは大幅にキャストを入れ替え+変更して、PS2にフルボイスで帰ってきました。 初代ときメモのヒロインである藤崎詩織は、「一緒に帰って噂とかされると恥ずかしいし」と幼馴染の癖に余所余所しく、それでいて主人公の成績が良くなると「一緒に帰ろう」と言い出す現金すぎてアレなヒトでしたが、マイネリーベの初期状態においては主人公は同性の友人にすら友人扱いされません。同性ですらそうなのですから、シュトラールの5人については「なんでお前は存在するんだ」「どうして声をかけてくるんだ」級の余所余所しさを発揮、初登場時の無駄に女性に優しそうな感じを180度ひっくり返した冷たさに痺れること請け合いです。また、横入りされることはあっても横入りすることはできず、その意味ではひたすら受け身のゲームです。 Псиは、マイネリーベに紫色の漂う様な祝福を送信を送ると共に、先駆けて始まる漫画連載の作者が由貴香織里先生じゃないのがちょっぴりかなり不安です。 |
平成16年06月23日 | ムック、ニューアルバム発売+「葬ラ謳」再版 | |
夏が来ました。こんばんは、Псиです。夏といって、みなさんは何を思い出すでしょうか。夏休み、野外のライヴイヴェント、縁日、花火、締め切り、史上最大の人混み・・・最後の方は例としてアレなのでさて置いて、夏は様々なイヴェントが待ち構えています。 すっかり前振りが長くなりました。ヴィジュの界隈には辛気臭さの王道を突き進むバンドが多数ありますが、その中で知名度でも辛気臭さでも群を抜いているのがムックでしょう。ムックの楽曲の特徴といえば、情念溢れる歌詞、鬱々と重く激しい曲調などが挙げられる、まさに辛気臭さの権化。もっとも、告知も無いままにメジャーデビューした後に出たアルバム「是空」に封入されていたペーパーによると、ヴォーカルの達瑯が「意識が外を向く様になった」等の心境の変化を語っており、最近割と派手めだったメイクをさっぱり落としてしまったことも併せて、今後の動向が気になるところです。 この「葬ラ謳」、最初は2002年の09月06日に「初回版」がリリースされました。これには14曲収録のアルバムに加えてボーナスディスクが付属。内容は「世界の終わり」「夢の街」の2曲と茨城弁での製作終了コメントという、まさに得体の知れない内容でした。
初回版の方を再版。これでは通常版の立場が全くありませんが、おそらく「絶望」のクリップを収録しない為の工夫でしょう。これにより、アイテムとしては限りなく微妙なアイテムとなりそうでしたが、そこを埋める様に「水槽」の再録です。「水槽」は2002年の6月9日に6,900枚限定で発売されたシングル。上記コメントにある通り、告知無しでゲリラ発売されたは良いのですが・・・あまりの無告知が祟ったのか、7月くらいまではそこかしこのショップで見ることができました。今となっては遠い過去のお話(©Modern Grey)ですが。 ともあれ、まだ全くムックを聴いたことの無い方には、「葬ラ謳」は普通にお薦めできるアルバムです。夏の終わりに発売される「葬ラ謳」の再版限定盤で、みなさんも夏を辛気臭く締め括ってみてはいかがでしょうか。9月1日にはニューアルバムも発売になるそうですので、秋も辛気臭さを引き継げます。ただし、もしも暗すぎて胃が凭れたとか何かココロに溝ができた等の苦情を言われても、Псиは一切関知しませんので悪しからず。 Псиは、メイクを落としてもヴィジュ的商法を続けるヒトに漆黒の祝福を送信します。 |
平成16年06月22日 | 理想郷の終焉 | |
理想郷といってもROUAGEでもLaputaでもありません。こんばんは、Псиです。 みなさんは、EllDoradoというバンドをご存知でしょうか。白かった筈が急に黒くなったり、タイプライタの印字を模した素敵なロゴから、狙いどころが判らないもののとりあえず「L」をひとつ増量してロゴ変更を行ったり、突然筋肉少女帯の本城さんがプロデュースに入ったりと、ジェットコースターの様に波乱万丈な展開が素敵なバンドでした。
解散を受け、携帯サイトも8月末で終了だそうです。公式サイトでは何の発表もありませんが、そんなことはよくあることなのでさて置いて。 Псиは、EllDoradoの楽曲に祝福を送るのと共に、もう解散とか活動休止とかはおなかいっぱいです。 |
平成16年06月21日 | GIF特許、日本でも失効 |
遠い未来もやがては訪れる。こんばんは、Псиです。昨年06月にアメリカでのLZW法の特許失効に関するニュースをお伝えしました。所謂「GIF問題」について御存知無い方の為にまとめておくと、 1985年、Unisys社が画像圧縮アルゴリズムLZW(Lempel-Ziv-Welch)法を開発 当時、Webで普及していたフォーマットといえばGIFとJPEGでした。GIFは最大色数が256色(8bit)ながらも可逆圧縮に対応しており、扱える色数が圧倒的に多いながらも非可逆圧縮なJPEGと棲み分けていたのです。比較的色数の少ないイラストやボタン画像などは、こうした特徴を汲んでGIFで提供されることが多かったのです。 当時を知らないヒトにとっては、GIFは「本などでは紹介されているのに、フリーウェア等では一切対応されていない変な形式」「なんだか面倒そうなもの」という認識を持たれているかもしれません。実際、この間に世に出た画像フォーマット「PNG」も、高機能ながらGIFを塗り替える程のインパクトを与えることができませんでした。そのまま、GIFの暗黒時代は時間切れで終了しようとしています。そこらのギャルゲーでいえば、「いよいよ卒業、学生生活はそこそこ楽しかった。だが、本当にこれで良かったのだろうか」と主人公が自問して終わるノーマルエンドの中でもランクの低いエンドみたいなものといえます。 ともあれ、これからは大手を振ってGIF画像を使用することができます。もう、imodeはデフォルトでGIF画像だとか、そんなことに悩む必要はありません。ユーザがどれだけ盛り上がっても、それは一時のことに過ぎません。これから起こる同様のことも、きっと時間が解決してくれるでしょう。 Псиは、フリーウェアやシェアウェア、企業外とは無関係の多くのユーザに支えられる筈のWebの未来に、灰色の祝福を送信するのと同時に、普及を見計らって法外な特許料を徴収する企業に緋色の呪いを送信します。 |
平成16年06月13日 | 東京ベイNKホール、2005年に閉鎖決定 | |
iHOPは一応全国区だったのに。こんばんは、Псиです。みなさんはiHOPというレストランを御存知でしょうか。iHOPは外資系のレストラン。アメリカ発祥のこのお店は長崎屋の資本で日本の外食産業に参入、大したインパクトを与えることもなく日本各地に展開していきました。 さて、そんなiHOPでペーパーナプキンを眺めていた時のこと。「iHOP」というネーミングに全く違和感も疑問を感じていなかったПсиでさえ、そのナプキンに書かれた「iHOP」という名前の展開形を見た時は、あまりの衝撃に店員さんに怪しまれる程大笑いしました。その展開形とは・・・ international House of Pancake 小学生並みのネーミングセンスです。それも外資なのに。ともあれ、看板にまで謳っている程の主力商品を思い出しながら、やっと今日の本題です。 「変な略称」といってПсиの頭に浮かぶのは、今お話したiHOPと、そして「東京ベイNKホール」です。これは第一生命の所有する多目的ホール。所在は千葉県浦安市、東京ディズニーランドの最寄り駅であるJR舞浜駅から海岸線を無駄に歩くか、舞浜からネズミの気配一色の青い車両「ディズニーリゾートライン」に5分ほど乗れば行くことができます。 今日はよく話が逸れます。そんな東京ベイNKホールが、なんと閉鎖してしまうというのです。ちょっと記事を見てみましょう。
第一生命はNKホールの他にも第一生命ホールを建造したり、VOCA展を主催するなど、芸術関連の活動も行っていただけに、今回の決定は大変残念です。 さて、舞浜には何度も行っているとはいいながら、その実ディズニーランドよりもNKホールにばかり通っているという世間的に羨ましいのかアレなのか微妙な線を行っているヒトであっても、名前の「NK」が何の略なのかを知っているヒトはそうそういないと思います。今日はみなさんにこのホールの名前の展開形をお伝えしますので、ライヴで行く度に是非反芻してみて下さい。 にほんいち きもちのいい ホール ・・・ Псиは、iHOPのワッフルとNKホールに暖色の祝福を送信しますが、何の略かは知りたくありませんでした。 06月21日 追記: すみませんでした。上記の記事でNKホールは「にほんいち きもちのいい ホール」を略したものだと言いましたが、実際には にほんいち かんじのよい ホール の略でした(水智さん、ご指摘有り難う御座いました)。 |
平成16年06月08日 | Good-bye my "never land". | ||
今日はただ淡々と。こんばんは、Псиです。 1996年、Laputa・ROUAGE・PENICILLINという3つのバンドがデビューしました。その翌年の1997年にはLa'cryma ChristiやROUAGE、FANATIC◇CRISISなど、関西出身のバンドが相次いでデビュー。先程の3バンドはその先駆けといえます。中でも、名古屋系を地で行っているROUAGEやLaputaは、長いこと黒服とストイックな音楽性を貫き通し、長らく「ヴィジュアル系の鑑」であり続けました。多くのバンドがデビューした途端に色彩豊かな服+薄いメイクに走る中にあって、服に徐々に色が付いても雰囲気がまるで変わらない、とても素敵な進化を遂げたのでした。時代は進み、ROUAGEが煮えきらない幕引きで終了した後も、Laputaはずっと黒服のままで居続けたのでした。 この発表の後も、公式サイトはずっと沈黙を保っていましたが、ついに活動停止についてコメントを掲載しました。ちょっと、そのコメントを見てみましょう。
・・・コメントを見ている間に、何も言えなくなってきてしまいました。今後の動きを紹介して、さっさと終わろうと思います。 Laputaは最後までストイックな雰囲気を崩しませんでしたが、同時に音楽性は常に変わり続けていました。最後はかなりデジタルな音に寄って行ったLaputaの、芯がありながらもマイペースな進化はとても素敵でした。ROUAGEもそうですが、この点はかなりBuck-Tickを彷彿とさせます。
Laputaスレにあったこのコトバを反芻しながら、ぼおっと09月を迎えようと思います。 Псиは、間違いなくПсиの中の一時代を築いたLaputaの楽曲たちに、泥色の祝福を送信します。 |
平成16年06月07日 | 長野小6女児殺害事件、経緯から外れた経緯 | ||
また遺体香具師等がマスコミを散々盛り上げてくれているわけだが。こんばんは、Псиです。Псиは先々月の末、グルグル映畫館の「ドロップス+2+bootleg」というミニアルバムを購入しました。収録曲のほとんどは、大阪で起きた家族殺傷事件をモチーフにしたCD。再録された曲も含めて、ПсиはこのCDが堪らなく好きなのですが、なぜかライヴ映像が入ったCD-EXTRAパートは全く見ていません。理由は色々と考えられますが、PC上でCDを閲覧した途端に300MB程度の拡張子が.mov(QuickTimeムービー)なファイルが出現、なんだかとてもうんざりしたという些細な事件が尾を引いているのかもしれません。 すっかり話がずれてしまいました。冒頭のコトバは「ドロップス+bootleg+2」に収録されている「皆」という歌の一節です。これは、猟奇的な事件に対しての世間の取り上げ方をそのまま歌にしているのですが、1番のモチーフにマスコミ、2番のモチーフに某巨大掲示板を持ってきているのが画期的。ねらー用語がばしばし飛び交うその歌は、ある日起こった猟奇的殺人事件に対して無責任に煽って他人事の様に終了する、タイトルと内容の合致した大変素敵な歌です。・・・念の為に言いますが、これは思い切り誉めてます。 ・事件の概要 まずは事件の概要ですが、ここは普段から新聞やテレビ等でニュースを見ていれば、おさらいにしかならないステップです。報道に関しては現場になった小学校4Fの見取り図まで掲載されている長崎新聞の特集ページがよくまとまっていそうですので、そちらを適宜ご参照下さい。まずは、この記事の中から今回の事件の概要を抜き出してみようと思います。
多くのヒトが第一報で得た知識は、大体この程度だったのではないかと思います。この後、マスコミによる動機付けが始まり、「カッターナイフで首の頚動脈を切る」という残酷な殺害の動機探しを始めました。 瑣末な情報はいくらもありますが、大体ここまでが報道で知ることのできる情報だと思います。 ・NEVADA 事件後の2chでは、当然の様に個人情報が晒されます。まずは写真が、次いでWebサイトのアドレスなどが晒されていきましたが・・・ここでひとつ、今までの事件と一線を画す点がありました。それは、犯人の容姿です。
また、Webサイトに掲載された詩などがマスコミによって公開される中、それらの情報を頼りに件のWebサイト(現在は閉鎖)を見つけ出した猛者も登場。情報が流れる度に次々とスレが立つ状態が続いていますが、既に当局が動き始めている為、踊るのを見たいなら今の内です。 ・無意味に常駐 常駐に意味のあるヒトも少ないでしょうけど。その後、本スレや関連スレに張り付いていたヒトは様々な情報を得ます。もちろん、一番多いのは動機について。直接的な動機も然る事ながら、こんな犯罪を犯すまでに歪んでしまった理由に関する報道も関連情報として収集。もちろん、そんなのは本人にしかわかりませんし、最悪本人すらもわからない可能性すらありますが。 また、毎日新聞の記者がfushianaさんを踏んでホストがばれてしまい、怒った記者がそのことを新聞記事でネタにするという一幕もあった様です。自分がネタにならなくても。 ・悪ノリ エキセントリックな殺害方法、更にはWebサイトに詩を載せていたという話から、例によってバンギャ説が浮上。Псиは東京ドームでXジャンプをしていた小学生を知っていますが、それは世間的には割と特異な例でしょう。また、サイトに掲載された詩というのも辛気臭いながらもヴィジュ臭はせず、ともあれ、ネタで立ったと思しきヴィジュ板の事件スレは大変ゆっくりと進行しています。 以上、10分でわかるNEVADAヲチ進行でした。もちろん、深みを見れば集合写真で犯人の前でピースサインのプーマたんが大人気等の最早事件となんら関係の無い類の進行もありますが、それらは各自勝手に追いかけて下さい。 一番最初に引用したグルグル映畫館の「皆」の歌詞を、ここで改めて紹介しようと思います。
・・・念の為に言っておきますが、この曲は本当にこういう歌詞です。モチーフにしている事件も違いますし、そもそも家族殺傷事件からもかなりずれているストーリーですが、そこはさて置いても・・・なんというか、当事者以外の限りない他人事っぷりがとても良く表れた歌だと思います。 Псиは、痛さをちゃんと予測できるヒトに、虹色の祝福を送信します。 |
平成16年06月05日 | MALICE MIZER、BOX発売 | |
またBOX。こんばんは、Псиです。Псиは最近、クリップ集のDVDばかりを飼っています。ラインナップは古いものから新しいものまで様々ですが、共通してみんなヴィジュという辺りに年期の入った駄目さを感じる今日この頃です。 そんなことを悶々と考えているПсиの耳に、不思議なお話が飛び込んできました。なんとMALICE MIZERがBOXを出すというのです。・・・ПсиはCD音源は全部所有していますし、DVDも「merveilles-cinq parallele-」と「Cardinal」・・・要はクリップ集は全部あります。従って、余程の特典がつかない限り、Псиには買う意味が無いのですけれど。一体どの様なBOXなのでしょうか。
・・・ここまでココロが躍らないBOXもめずらしいです。たしかに、コロンビア在籍時にリリースしたアルバムは「merveilles」1枚だけ。そもそも弾数が無いのでシングルに目を付けたのは判るのですが・・それにしても。 もうひとつだけ、これは言い掛かりにすぎないかもしれませんが。このBOXの装丁は、「ヴェル・エール 〜空白の瞬間の中で〜De L'image〜」の映像中で重要なポジションを占めている「本」を模倣している様です。それはそれで別に構わないのですが・・・本のカタチをした限定モノというと、ПсиにはGacktの「PLATINUM BOX」が思い浮かびます。これは、Gacktがクリスマスプレゼントとして毎年末にリリースしている映像作品+α。価格の高さも然ることながら、本の装丁を取ったパッケージと裏腹に中を開けた時のスカスカさに心底凹むアイテムです。 Псиは、MALICE MIZERの楽曲に祝福を送ると共に、ターゲッティングが微妙な構成のBOXを企画したヒトに夜毎麗しい仮面の招待状が100枚単位で送りつけられる類の呪いを送信します。 |
平成16年06月02日 | GLAY、シングル8枚同時リリース:結果篇 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「結果篇」以前は存在しません。こんばんは、Псиです。最近Janne Da Arcの3部作やSOPHIAの3部作が話題になっていますが、どちらもCDのリリース期間が1週間ずつ空いており、最初のシングルから最後のシングルまで3週間かけて展開することになります。 こうした、内容が明らかに違うCDであれば、懐は痛いながらも頑張れます。ですが、タイトルが同じシングルが8枚同時発売となると、さすがに体力が無くて飛べないオバQ並みに気力が失せるのは免れません。そんな無謀な領域に、なんとGLAYが果敢に挑みました。
Area Edition(以下「地方版」)も通常版もタイトル2曲+ライヴテイク2曲の構成。ライヴテイクは03月24日発売にリリースされたアルバム「THE FRUSTRATED」と「天使のわけまえ/ピーク果てしなくソウル限りなく」の16曲分のプールから選ばれています。重複した曲は全くなく、全部揃えると自分だけのライヴアルバムが出る・・・という趣向なのですが、正直ライヴアルバムを出せば話が早いのにと思います。「時の雫」と「BEAUTIFUL DREAMER」が何気に被っている気もしますが、なんだかよく判らないのであまり触れません。 さて、発売から一週間経った今、これらのシングルが遂にoriconウィークリーチャートにランクインしました。かつて、B'zがシングル11枚同時リリースを行った時は、化け物シングル「世界にひとつだけの花」以外は全部B'zというTOP10チャートを見ることができました。今回も、万が一GLAYのシングル9枚が上位を独占した場合、TOP10チャートを同じタイトルが占拠することになります。果てして、そんなアレすぎてすごいミラクルが起こるのでしょうか。さっそく今週のチャートを見てみましょう。
あれ、GLAYは?地方盤も然る事ながら、先週は1位だった通常盤もTOP 10から姿を消しています。Пси、見る週を間違えたのでしょうか。ともかくも、続けてチャートを見てみましょう。
なんだか、「ネギま!」の強さがちょっぴり垣間見えた気がします。とはいえ、「ラブひな」が嫌いなПсиは「ネギま!」をよく知りませんけど。 ともあれ、今回のシングル9枚戦略を考えたヒトは、もうちょっと買うヒトのことを考えた方が良いと思います。・・・下手なCDよりも余程WinnyやWinMX利用を推進する様な気がしますし。 Псиは、長いことメジャーにいながらヴィジュ的搾取を行うアーティストに、蒸留樽から蒸発したお酒が毎日雨の様に降ってくる類の呪いを送信します。 |
平成16年06月01日 | バンドやろうぜ、休刊 |
春も過ぎました。お外に出ると、春の陽気なんてコトバでは済まない湿った炎天下。そんな日が2日続いたかと思えば、今度は凍えそうな程寒い空。リスカ少女の気分の様に不安定な天候の下で、Псиはひっそりと閉じこもってDir en greyの辛気臭いクリップを観てはアレな溜息を吐く毎日です。こんばんは、Псиです。 みなさんは、「バンドやろうぜ」という雑誌をご存知でしょうか。月刊の歌本を薄くした様な装丁、活字がちょっと大きめなので文字数がかなり少なめなインタビュー、アレなタイトル、略すともっとアレなタイトル、痛い読者投稿欄など、中高生をターゲットに魅力溢れる誌面で迫る音楽雑誌です。 そんな素敵な雑誌「バンドやろうぜ」も、強引に全連載を最終回にしつつ、現在書店に置いてある7月号で休刊になってしまいます。もっとも、宝島社はヴィジュ専門誌が既にありますし、楽器に関することならGiGS等の競合雑誌が腐る程ありますし、一時期はスタジオ待合室のデフォルト雑誌でしたが、今でもデフォルトかは懐疑的ですし、メンバー募集は遥かにレスポンスの早いWebがありますし、そんなに多勢に影響は無い様な気がします。ちなみに、「バンドやろうぜ」公式サイトには驚くほど何も告知が無いのですが・・・大丈夫でしょうか。 Пси、どうして仮想書店の音楽雑誌コーナーにあまり立ち寄らないのか、ちょっと考えてみました。おそらく、1ページでも気に入ったページがあったら買ってしまう自分が怖いので、そもそも雑誌を目に触れない様にしているんだと思います。そんなПсиにとって、グラビアは皆無に等しく、インタビューの分量も少ない「バンドやろうぜ」は、全く選択肢に挙がらなかったのです。 Псиは、「バンドやろうぜ」に哀愁を秘めた一瞥を送信します。 |