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◇平成15年12月◇

12月04日:紅白歌合戦、出演者決定

 


平成15年12月04日 紅白歌合戦、出演者決定

 師走です。こんばんは、Псиです。大変今更な話題ですが、ちょっとブランクが空いた後のリハビリだとでも思って頂けると幸いです。つまり、車田正美先生で言うところの「Silent Night 翔」、奥浩哉先生で言うところの「01」と言ったところです。・・・頑張って集英社でまとめてみましたが、ひねりも無い上に全然面白く無いので本題に入ります。
 みなさんの年越しは、一体どの様なものでしょうか。年齢を詐称してカウントダウンイヴェントに参加し、「ああ、ライヴで年が終わってライヴで年が始まった」と実感しながら仮想明治神宮へ行く様な、いかにもバンギャな年越しをされる方はどれだけいらっしゃるのでしょうか。Псиは、前日までがイヴェント→ライヴ→イヴェント→ライヴ→イヴェントという日程を3日間でこなすという13階の宝箱の出し方並みにひどいスケジューリングな為、年越しはうだうだしながら過ごそうと思っています。

 斯様にうだうだ年越しを迎えるヒトにとって、テレビは大切なおともだちです。複数人とうだうだするにせよ、ひとりでうだうだするにせよ、テレビは大切なムードメーカー。後はおそばとこたつとみかんさえあれば、十数回めのぱっとしない年明けを迎えられるでしょう。・・・そもそも、年明けってそこまで持ち上げる程劇的なイヴェントでは無いですしね。
 さて、年越しのテレビ番組の定番といえば「NHK 紅白歌合戦」ですが、毎年言われている通り視聴率は低迷。89年から二部制を導入して以来、50%を切ることは無かった(二部の時間帯の)視聴率は低迷。89年、01年、02年と3回も50%を切っていることになります。特に昨年の放送は47.3%でワースト1位。一方、他局の番組「猪木・ボンバイエ」が16.5%と善戦。紅白低迷の理由は様々ですが、とりあえず合間合間のアレなショウタイムだけでもなんとかした方が、頑張って見ているヒトの為だと思いますけれど。

 もちろん、NHKは演出に関する疑問を一切表に出さず、ここで重要なのは目玉アーティストの不在だと判断。若いヒトをはじめとして、視聴率を伸ばす為のあからさまなテコ入れを始めました。演歌パートを大解体した上に横文字のアーティストを起用、更に目玉として01年にはザ・ドリフターズを、そして02年には中島みゆきさんを起用したのでした。もっとも、ザ・ドリフターズの高木ブーさんと中川工事さんの明らかなやる気の無さが原因か、黒部ダムからの中継で歌った中島みゆきさんが歌詞を間違えたのが原因か、視聴率的には低迷が続いています。
 ここで、まっとうなヒトならアーティストの水準を高めた上で、更に違う努力をすると思うのですが。ザ・ドリフターズと中島みゆきさんに続く大物歌手の起用を図って動いていた様ですが、演出面では特にコメント無し。そうして呼べた大物も、

 例年大物歌手との出演交渉に泣かされるNHKは今年、長渕剛(13年ぶり2回目)、倉木麻衣(初出場)の出演確保に成功したが、交渉が実らなかった大物たちもいる。

 アーティストと辞退の理由は、宇多田ヒカル(世界戦略における制作活動)▽サザンオールスターズ(12月恒例のコンサートなどで余力なし)▽松任谷由実(年末年始は休養)▽矢沢永吉(仲間と渡米)▽吉田拓郎(コンサート活動)…。

 ただ、「出演がかなわなかった皆さんも、今年は例年になく出演依頼を傾聴していただいたという印象」(天海修一NHK歌謡・演芸番組部長)という“光明”も。

[「紅白」出場者決定の“光と影”…来年に期待?( << @nifty:sports )]

 倉木麻衣さんやゆず、綾戸智絵さん、長渕剛さん・・・確かに大物ではありますが、いまいちぱっとしない感は否めません。そもそも、今年の目玉は春頃から矢沢永吉さんだと騒がれていた筈なのですが。音楽活動に専念し、ラジオやテレビの番組にはなかなか出演しない矢沢永吉さんが、今年はTOKYO FMのラジオ番組でインタビューを受けたり、NHKの音楽番組(POP JAMではもちろんありません)に出演したり、UNIQLOのTVCMに出演したりと、かなりメディアに寄ったスタートを見せたのでした。そのため、「今年の目玉は矢沢永吉では」と騒がれていたのですけれど・・・正直、こうした騒ぎを見ていたПсиは、今年の出場者に矢沢永吉さんがいないのを見て、心底脱力したものです

 昨年の紅白を、Псиは一部も二部も全部見ました。歌詞間違えを笑う隙を与えない程中島みゆきさんの歌は本当に迫力がありましたし、堀内孝雄さんが「親友の河島英五の為に歌います」と言って遺影の前で歌った「酒と泪と男と女」は近年に無い雰囲気を醸し出していましたし、Gacktは良い具合に浮いてましたし、見所はたくさんあったと思うのです。
 ただ、大物に頼る展開を捨て切れず、歌手毎の視聴率がクローズアップされていく様になれば、いずれは紅白歌合戦は番組としての価値を失くすと思うのです。もっとも、ただの歌番組になってしまって、最近の寒い出し物を見なくて済むのは、それはそれで素敵なことですけれど。
 民放では、日本テレビ・TBS・フジテレビの三局がそれぞれ格闘技をメインにした番組を構成。格闘技なら数字が取れるという算段でしょうが、NHKばりに考え無しだと思いますけど。ともあれ、今年の紅白も相当な苦戦を強いられるのは間違いないでしょう。

 Псиは、紅白歌合戦と行く年来る年を見ながらのそのそと年を越す予定の方に、暖色の祝福を送信します。

 


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