◇昔のПсиニュース◇
(Псиニュースの過去ログです)
◇平成14年11月◇
11月30日:Be a gothic-VIII[cali=gari] 11月23日:Be a gothic-VII[Due'le quartz] 11月18日:米国で、ネットラジオ問題に一応の決着 11月17日:仮面ライダー龍騎 BookCD 11月16日:Be a gothic-VI[バロック] 11月09日:Be a gothic-V[メトロノーム] 11月02日:Be a gothic-IV[D=SIRE] |
平成14年11月30日 | Be a gothic-VIII[cali=gari] | ||||
というわけで土曜日恒例の「Be a gothic」、今日は第八回です。「8」は逆さにしても「8」ですが、そんなバッファローマンとリングサイド解説役のロビンマスク&テリーマンしか喜ばないネタ振りはさておいて、今回も普通に進行していく所存です。もしも「フツウじゃイヤ・・・」と内田春菊先生の作品を勘違いした様なことを仰る方には、もれなく目にする時計すべてが25時間表記に見える類の呪いを送信です。言い訳無用。 さて、ヴィジュのアイテムについて回るものといえばプレス数の少なさです。そもそも、初版が2,000枚だの二版で3,000枚だのといったプレス数は普通な部類です。むしろ、初版が完売する前に廃盤扱いになるアイテムも、この界隈では珍しくありません。 現在もヴィジュ系アイテムのプレス数が似たようなものなのかどうか、Псиにはちょっとわかりません。しかし、新星堂など大手のショップに流通され、雑誌やネットの影響ですぐに全国区で名前が広がる恵まれた環境だとはいえ、ヴィジュも所詮はインディーズ。売上予測なんて立つわけがありませんし、大風呂敷はレーベルの寿命を縮めます。きっと時代に関係なく、プレス数は少数を維持していくのに違いありません。 といったところで、今日取り上げる「cali≠gari」(読み方:かりがり)です。「cali=gari」は早くから取り上げようと思っていたのですが、どれを買って良いのかわからない為、今回までずるずると伸びてしまいました。
メジャー後最初のインディーズ作品・・・?そんな不思議なコトバに惹かれて、購入してみることにしたのでした。CDのケースを開けた途端にジャケットサイズより小さくてツメに引っかからないペラものの紙とサイズ的には半端ながらとにかく小さすぎるライナーノートがひらひらと落下。それを拾う内に、Псиの中では既にマイナスの情念が。 「第2実験室」 改訂版[cali=gari] なんてアクの強い。「ギロチン」「嘔吐」といったヴィジュ的なタームから連想されるカオスさ加減全開の楽曲・・・と思ったら、それは前半だけ。後半は清涼感が溢れ、音の運びがどことなく中華っぽい曲が続きます。正直、cali=gariにムック的な先入観を抱いていたПсиには、この後半パートはとても意外でした。
これだけです。鉄を打つ様な音が響いたと思ったら、突然淡々と「アンナオワリカタダケハシタクナイ」というコトバが繰り返され、またも唐突に激しい刻みに謎シャウト。以後、静と動を繰り返しつつ、2分ちょっとで曲自体が終わり。分かりやすく言えば、LUNA SEAの「SHADE」から楽曲のドラマチックさやメロディを抜いた感じでしょうか。
本当に「ギロチン」と同じヒトが歌詞を書いたですか。先程とは打って変わって、曲の雰囲気がバファリンの主成分と同様の感情で満ちています。この優しさにSHAZNAの曲の雰囲気を思い出したПсиは、もう駄目なのかもしれません。と、そんな話はともかく、バファリンが生理的に飲めない方にはごめんなさい。 Псиは、崩れた曲も優しい曲も、どちらも大好きになれそうです。そして、苦しい程のギャップに浸れるこのミニアルバムは、Псиにとってはかなり素敵です。ただ、ある程度場慣れしていないヒトが聴くと、最初で拒否反応を起こしてしまうかもしれません。また、最初の混沌っぷりが受け入れられたとしても、後半とのギャップに苦しんでしまう方も少なくないでしょう。 最後に。ライナーの頭で、B-PASSの諸橋さんが解説を書かれているのですが。
・・・第7期って。随分と昔から名前を聞いた様な気がしていましたが、その実純粋にキャリアが長かったんですね。納得。 Псиは、「cali≠gari」の楽曲に祝福を送るとともに、天使のПсиは頭痛薬と縁遠いので、バファリンが本当に優しさいっぱいなのか、教えて頂きたい所存です。 |
平成14年11月23日 | Be a gothic-VII[Due'le quartz] | |||
というわけで土曜日恒例の「Be a gothic」、今日は第七回です。数字的には縁起の良さそうな数ですが、だからといって特別なことをするわけでもありません。←ここまで読んで舌打ちをしたヒトには、舌打ちをする度に左腕が1cm伸びる類いの呪いを送信します。あがいても無駄。 さて、ヴィジュの特徴のひとつに読めない名前があります。曲名やアイテム名が読めないだけならまだしも、バンド名やメンバー名が読めないというせつなさ炸裂な場合も多々有り、ヴィジュ好きは日夜情報収集に明け暮れるわけですね。
結構時代が偏っている為、最近のヴィジュ好きさんには難しいかもしれません。ちなみに50点以上取れた間違った生き様を刻んでいる方は、Псиがアレな態度で誉め称えます。 さて、今日取り上げるバンドは、似非フランス語習得者の練習問題として最適な、「Due'le quartz」(読み方:でゅーる・くぉーつ)です。これで「ふたつの水晶」という意味も押さえておけば、生きて行く上で全く不要なフランス語知識をまたひとつ追加です。 LAST TITLE[Due'le quartz] えらく正統派なヴィジュ系です。泣き系のメロディ、語り、印象的なギターフレーズ・・・名古屋世代を生き抜いたヴィジュ系ファンは、そのまま入り込めそうな。一曲の中で多様な展開があるのですが、展開が変わっても唄い方が一定なので、要所要所の小ネタっぷりが活きていない様な気がします。 あの名古屋世代以前からヴィジュを好いていたヒトは、音源に妙な響きを感じたことがあると思います。もっとちゃんと言えば、ギターやベース、ドラム等で構成されるバンドの音で空間が埋まりきっていない、変な空間の存在です。これは、バンドの演奏技術というよりもスタジオや機材、レコーディング時のスタッフの仕事具合に依存する部分なのですが。最近「Be a gothic」で取り上げたアイテムでは、こんなスカスカさを感じることはありませんでした。その為、Псиは懐かしさに打ち拉がれています。 このシングル、クレジットは2曲のみですが、4トラック入っています。もっとも、クレジットされていない2曲はインスト曲。インスト曲の内、マリンバだかオルゴールだか歪み過ぎてわからない音による冗長なトラックを事前に聞いていれば、ПсиはこのCDを買わなかったに違いありません。メンバーが全く噛んでいないであろうトラックなのに、ちょっとあんまりな出来です。 みなさん、「上海な曲」と言ってどんな曲を思い浮かべるでしょうか。このCDには「シュガーレス・シャンハイ」という曲が入っています。
最初から時代考証が微妙そうですが、語り部分に入ると主語も内容も微妙です。というか、主観で情景描写をしている割には、中味の無い・・・ごほごほ。
大サビまで抜粋です。曲も相まって、Псиが上海と聞いた時に感じる憧憬にも似た様な甘い感じが、この上なく素敵に表現されています。前述の「シュガーレス・シャンハイ」は、大昔の布袋寅泰に通ずるサイバーさが漂う曲調。・・・それで上海を描くなら、ブレードランナー路線の方が良かった気がします。 ちなみに、ベスト盤「BEST ALBUM」を聞いてみたら、もっとПсиには合いませんでした。曲調の変化は面白いのですが、それが全然活きていないこと、加えて終わりやイントロに余計な音が付いていて鬱陶しいなど、少なくともПсиは好きにはなれません。 さて、Псиはこれらのアイテムを買った時はすっかり忘れていたのですが、「Due'le quartz」は既に終わっています。後から思えば、「LAST TITLE」というタイトルと、「BEST ALBUM」が同時発売という展開で気付けという話ですけれど。 Псиは、初のハズレに少なからずショックを感じているのと共に、せめて解散したかどうかの情報だけはチェックしようと思います。 |
平成14年11月18日 | 米国で、ネットラジオ問題に一応の決着 | ||||
むしろ、電波中毒です。こんばんは、Псиです。Псиの生活にラヂヲは欠かせません。正確に言えばラヂヲ番組を収録したテープが欠かせないのですが、少なくともあまり棲み処にいない現在のПсиには、テレビはちょっと足回りが重いのです。それに、Псиの様になんとなく世間的にはくすんだ存在には、色つきで華やかなテレビではなく、映像はすべて脳内補完のラヂヲの方がお似合いなのです。 みなさんは、ネットラジオを御存知でしょうか。かつて、一流日記のゴトウさんは、過去の日記(4月18日)でネットラジオを次の様に紹介していました。
・・・付け加えることは何もありません。
という背景があったそうです。アメリカでは、ラジオの影響力は半端になりません。なにしろ、N.Y.だけで80以上のラジオ局があると言われています。ちなみに、人口が倍近い東京のラジオ局の数は20局程度・・・人口比で考えると恐ろしいですね。 その後、従来の著作権法をタテに、売り上げの3%を主張するインターネットラジオ側と、売り上げの15%を主張するRIAA側で完全に意見が対立。結局、「1曲1人辺り0.14セント」という線で落ち着きました。どういうことかというと、楽曲1曲が1人のユーザの元に配信される度に0.14セント課金する、ということです。
今までは好き勝手にオレ番組を放送していたのに、ここへ来て突然料金を課せられてしまいました。番組の継続はもちろん、今までの分に関しても料金を支払わなければならなくなった為、ネットラジオ局は一斉に沈黙せざるを得ません。結果、RealNetworksなどのストリーミング関連企業や放送局、リスナーはこれに猛反発しました。 しかし、10月に「小規模Web放送局に対しては、1998年10月にまでさかのぼって年額500ドルの著作権料を課す」とする暫定措置が発表されたことで、(決定事項ではないものの)ユーザ寄りの結果に関係者も安堵。そして今日、ついに一応の決着が着きました。要点を抜き出すと、こんな感じです。
ただ、SoundExchange社は先の暫定措置を最終決定させる方向で動いている様ですから、ここへ来てとんでもない金額を課せられることはなさそうです。 以上、議論を重ねて幸せな結果を手に入れた国のお話でした。日本でこうした結論が出るのは、かなり先のお話でしょう。 日本にネットラジオの仕組みが入ってきてから、一時期方々で流行し、しかし著作権上の問題などから音楽が使えなくなると、潮が引く様に騒ぎは収まりました。 Псиは、音源の使用許可取得に奔走するネットラジオ局のヒトに祝福を送るとともに、早すぎたネットラジオ専用端末に哀悼の意を表明します。 |
平成14年11月17日 | 仮面ライダー龍騎 BookCD | |||||
「Be a gothic」以外の更新はひさしぶりです。こんばんは、Псиです。8月は10回しかニュースを更新しなかったのですが、下手をするとその記録を楽々飛び越しそうです。とりあえず、「いい加減更新しただろう」とこのページを御覧になった方がまた幻滅してしまわない様に、Псиは頑張ってみるのでした。 そのCDとは、「仮面ライダー龍騎ブックCD」。要するに、CDと分厚いボール紙で作った様な最近の児童用絵本を抱き合わせたものなのですが。龍騎関連のCDはすべてavexから出ているため、何やら不穏なシールが貼ってあります。そう、CCCD告知シールです。・・・それがavexの方針とはいえ、龍騎のCDにCCCD告知シールというのはなんとなくアレな感じがするのですが。少なくとも、子供は無意味にショックを受けそうです。
・・・どうして子供向けのこうした文は無駄に偉そうなのでしょうか。と、問題はそんなことではありません。二行目です。「ナイトとゾルダがうたっているぞ!」これです。龍騎のオープニング「Alive A life」が大好きなのにも関らず音源を所有していなかったПсиは、この際だからとこのCDを購入することにしました。万が一ネタ的に美味しくなかったとしても、「Alive A life」が充分美味しい、という判断でした。
つまり、「Alive A life」後二曲が本命です。ひとまず、絵本を見ながら「Lonely Soldier」というイメージに合い過ぎなタイトルの曲を待つことにしましょう。
だから、訂正とかは無意味に凹みますって。しかも、曲名変更・・・どんなタイミングで何が起こったのか、とても気になるところです。 傷心のПсиは、絵本をちゃんと見てみることにしました。絵本は次のような構成になっています。
「ひみつ」と銘打っている癖にわかりきったことしか書いていない点を除けば、大変普通な構成です。どうしてこの7人なのかは微妙ですが、そこはそれ、オトナの事情というやつがあるのでしょう。ひとりだけ口紅が光る王蛇のページをめくると、そこは最終ページです。
・・・取り上げられている7人の内、大半がもういないのですが、その辺はどうお考えなのでしょうか。 Псиは、取り敢えずネタにはなった仮面ライダー龍騎ブックCDにやっつけ仕事っぽい祝福を送るとともに、ヴィジュアイテムは普通の棚に陳列し直す方針に決めたらしい仮想某所のCDショップにわんわん泣きながら呪いを送信します。 |
平成14年11月16日 | Be a gothic-VI[バロック] | |
というわけで土曜日恒例の「Be a gothic」、今日は第六回です。最近は「Be a gothic」しか更新されていない気がすると不意に思った方には、気がつくと足の爪が全て深爪になっている類いの呪いを送信です。泣いても無駄。 出先ながらに時間が無闇に余っている時、みなさんはどの様に時間を潰すでしょうか。会員制ではないネットカフェで匿名性を良いことに悪事の限りを尽くすとか、あまつさえその状況で「ハッカー気取りで罪を感じない」とLUNA SEAな歌詞を呟いてみたりするのも、それはそれで面白そうです。でも、ネットカフェに行くお金すら無いとしたら。Псиのおすすめは、CDショップのヴィジュ系コーナーへ行くことです。 さて、今回取り上げる「バロック」(読み方:ばろっく)の現在入手可能なアイテムは二種類。名前が「東京ストリッパー」と「スケベボウイ」・・・いったい何事でしょうか。 バロック[東京ストリッパー] 恰好良いです。崩れた唱法に辟易とする方がいらっしゃるかもしれませんが、そうしたパートとサビやサビ前の唄い方のギャップが美味しすぎます。曲調も、スラップベースがうねる上に土曜日の夜に聴くと帰って来れない様な切ない具合の曲調が乗っかっていて、音は大変Псиの好みです。
最初のサビまで抜粋です。「どうか〜」の下りはとても崩した唄い方、そしてサビ部分はどう見ても歌詞の通りに唄っていない女性語尾モードです。このサビ前の崩して唄っている部分と、サビの部分の唄い方とのギャップがとんでもなく恰好良いのです。曲によっては何を唄っているのかわからないくらいの半端じゃない崩しっぷりを披露している為、そこで辟易とされる方がいるかもしれませんけれど。 買ってきてからずっとループ再生しているくらい、「東京ストリッパー」は恰好良いです。そうなると、もちろん他のアイテムも欲しくなるのですが・・・「スケベボウイ」のジャケットには手が出せません。というわけで、ジャケットでやり過ぎると潜在的ファンを逃がすという良い例でした。 Псиは、バロックの楽曲に祝福を送るとともに、買い易いジャケット/名前のアイテムが出るまで涙を流して保留です。うわあん。 |
平成14年11月09日 | Be a gothic-V[メトロノーム] | |||||
というわけで土曜日恒例の「Be a gothic」、今日は第五回です。この企画を始めて、もう一ヶ月が経ちました。何せ始めてから一ヶ月ですから、この企画の主旨を忘れている方がいらっしゃるかもしれません。そんな方のために、おさらいをしましょう。毎回おさらいばっかりじゃんという本当すぎる突っ込みをされた方には、色とりどりのマシュマロが部屋を飛び回る級の呪いをプレゼントです。覚悟。 さて、ヴィジュ系バンドの中には、恰好悪く言えば「一言コピー」、もっと恰好悪く言うと「スローガン」を掲げるバンドがいます。それはアイテム登場毎に変わったり、ずっとそのコトバを抱いたまま走り続けるバンドさんもいらっしゃるわけですが。ヴィジュが正しくイメージ商売である以上、そうした「一言」の威力は強力です。 今日取り上げる「メトロノーム」(読み方:めとろのーむ)、ПсиにはTVKを見ていて何度かニアミスした以外の接点はなく、ちゃんと曲を聴くのはたぶん初めてです。そんなПсиは、今回の査収物「プラネット」のジャケットを見て、大変気になるコトバを見付けたのでした。
・・・はあ、そうですか。宗教音楽というタームから「黒百合姉妹」という単語が出るПсиはきっともう駄目ですが、とりあえずインパクトの強いコトバであることだけは確かです。 プラネット[メトロノーム] 意外でした。普通に良さげです。とてもポップな曲調に打ち込みやサイバーな音の多用、印象的なメロディに乗るメロディのループを壊したがるヴォーカル、その特徴的な声・・・。下手をすると「ムック」と違う意味でヒトを選ぶかもしれませんが、それでもとても面白い音を作っていることは確かです。 ただ、いくらヴィジュの世界の懐が広いとはいえ、なんとなくヴィジュっぽくない雰囲気がそこかしこに広がっています。それは、ヴィジュというよりはパンクに寄っているっぽい音の所為かもしれませんし、ただでさえヴィジュの世界には少ない打ち込みとバンドスタイル両方を採っている聞き慣れない音の所為かもしれませんし、時代が時代なら「パンキッシュで歪んだ渋谷系」とかの謎レッテルを貼られそうな曲調の所為かもしれません。 話は唐突に変わりますが、最近、買ってきたアイテムの「SPECIAL THANKS」を見るのが大好きです。仲の良いバンドはもちろん、メンバーがお世話になったお店やライヴハウス、スタジオ、そして事務所が同じだけのバンドなどが名を連ねるこの部分に、Псиはジャンプの巻末コメントの様な楽しみを見出しているのです。
中央二人はどんなパートですかと思いつつ、そのまま視線を流します。
はあ?このCD、GargoyleのKIBAが参加されていらっしゃるですか?パニックに陥ったПсиは、声に注意して聞いてみましたが・・・KIBA独特の、ドスの効いた叫びにも似た歌声は発見出来ませんでした。一ヶ所を除いて。
間奏まで抜粋です。歌詞だけ見るとどこにKIBAがいてもおかしくなさそうですが、考えてみたらKIBAは恋愛な歌詞や誰かに依存な歌詞を書きません。というGargoyle的考察はさておき、実際のKIBAが歌っている(と思われる)個所は、上には書いてありません。でも、上のどこかにKIBAはいます。・・・別に、Псиはレティクルからの電波を受信したわけではありません。この辺りを説明するために、サビの部分を耳コピしてみましょう。
この「oi!」という掛け合いの声がKIBAっぽいです。・・・Gargoyleといえば、結成15周年を迎えたヴィジュの世界の老舗。今でもコアなファンは数多いGargoyleのヴォーカル、KIBAの扱いとしてはぞんざいすぎて素敵です。 ジャケットが見れば見る程意味を探れて好きになれる辺りも含めて、「プラネット」は本当に素敵でした。ただ、惜しむらくはどう宗教音楽なのかさっぱりわからなかった辺りです。それとも、ヒトには解るけど天使には解らないものなのでしょうか。謎です。 Псиは、メトロノームの作品に祝福を送るとともに、そろそろGargoyleのアイテムをまとめ買いしようと思います。 |
平成14年11月02日 | Be a gothic-IV[D=SIRE] |
というわけで土曜日恒例の「Be a gothic」、今日は第四回です。三回過ぎたんだから、もう紹介は良いと思った方、甘いです。どのくらい甘いのかというと、雪苺娘仮想八重洲店の夏期限定ブルーベリー味「なつ娘」並みに甘いです。 さて。ヴィジュの世界では、メンバーが完全に固定で安泰か、もしくは誰が見ても波乱万丈な程にメンバーの流動が著しいか、どちらかふたつに分類できます。後者であっても、その内流動するパートを永久欠番にしてしまうことで前者に転ぶ場合もあります。これはGLAYのドラムやROUAGEのベースなどが良い例ですね。 D≒SIREは、インディーズで登場した時から話題のバンドでした。シングル「静夢」「楽園」「追憶」のコンセプチュアルな作品作りは定評がありましたし、ヴィジュ系雑誌では常に前の方に掲載。言ってみれば、連載開始からなかなか後ろに下がらない「ミスターフルスイング」の様な扱いです。 ここまでD≒SIREの簡単な歴史を振り返ってみましたが、実はПсиが持っていたD≒SIREのアイテムは「終末の情景」のみでした。それも、リアルタイムで買ったわけではなく、少し後に中古で買ったという明かすには痛い経緯があります。 異窓からの風景−失われた終末の情景[D≒SIRE] 解散したバンドにネタっぽさを求めても意味が無い為、月頭のレビューではその後の影響度を評価します。それはアイテムの評価と関係ありませんが、その辺りはお察し下さい。 disc-II[VOICELESS]は、曲名を見る限りdisc-Iと全く同じ。なんだろうと思ったら全曲ヴォーカル抜きでした。悪い言い方をすればカラオケ集ですが、唯一のオリジナルメンバーである幸也の声が抜いてある、という辺りに意味を感じれば良いのでしょうか。ただ、ピアノやストリングスが使われた曲が多い為、映画のサウンドトラックを聴いている様で普通に素敵です。 disc-III[A:DAY]は新曲のみのトラックです。そうはいいつつも「MOON−COMPLETE−」や「想刻−Re:mind #3−」など、アイテム持ちでないПсиには分からない裏技もありますが、タイトルや位置づけを気にしなければ、素敵なミニアルバムです。 D≒SIREは、この後シングル「STAY」、バラードアルバム「転生前夜 Re-BIRTHDAY "EVE"」を発表した後、12月25日に行ったSECRET GIGを最後に解散しました。ワンマンのライヴもメジャーデビューも嫌い、幾度となくメンバーの入れ換えを繰返しながらも作品を作ることに余念が無かったD≒SIREは、こうして伝説になりました。 Псиは、1stと結構曲が被っているD≒SIREの2ndに手を出すかどうか迷いつつ、終わってしまったD≒SIREにも、そして今も走り続けるJILSにも、いっぱい祝福を送ります。 |