◇昔のПсиニュース◇
(Псиニュースの過去ログです)
◇平成15年01月◇
01月27日:絵本「Emily the Strange」の日本語版発売 01月26日:第八版狂想曲 01月25日:Be a gothic-XV[悪夢は寝室で] 01月24日:Buck-Tick Secret Live 2003.01.24 SHIBUYA AX 01月22日:レーベルゲートCD、サーヴィス開始 01月18日:Be a gothic-XIV[眼科行きは免除] 01月12日:h.NAOTOとSHOXXのコラボレーション書籍「h.X」 01月09日:Be a gothic-XIII[思い出せ] 01月04日:Be a gothic-XII[回る歯車] |
平成15年01月27日 | 絵本「Emily the Strange」の日本語版発売 | |
Псиが欲しいのは喪失感。こんばんは、Псиです。みなさんは普段、どの様な本をよく読まれるでしょうか。ライトノベルが電車の中でのお友達という方、ベストセラーにはとりあえず手を出している方、岳本野ばら先生と楠本まき先生の本がほぼ生き甲斐な方、アレな写真集やアレな原画集ばかりが部屋の床を埋め尽くしている方など、様々な方がいらっしゃることでしょう。 さて、ハリーポッターの新作が相変わらず注目を集めていますが、だからといってファンタジー文学のブームは既に終了気味。ヒット作に牽引されて一ジャンルにブームが訪れる、というのはよくある話ですが、次がなければブームはすぐに終わります。そんな中、ブームと言われ続けて終わらない、しかしヒット作を誰も言えないジャンルがあります。そのジャンルこそ絵本です。 そんな、ヒトじゃないПсиの大好きな絵本のキャラクタがEmilyです。Emilyは、CosmicDebrisというアーティスト・チームが創作したキャラクタ。「Emily the Strange」という絵本に登場するEmilyは、シニカルさと辛気臭さの権化の様な存在。その少ない線で存在感を強調しているタッチも受けて、出身のアメリカはもちろん、国境を越えてヒットしました。 その「Emily the Strange」は翻訳されておらず、日本で読むには英語版を入手するしかありませんでした。しかし、2月28日に、この「Emily the Strange」の日本語版が発売されるというのです。・・・日本語版の出版自体は普通に嬉しいことですが、あの独特のブラックユーモアや微妙な語感がロード・オブ・ザ・リング並みの不思議訳になっていたらと思うと、ちょっぴり不安です。
あの素敵文体の猛者、宇多田ヒカルさん!英語が判ることと素敵な訳ができることは違いますが、絵本の様に語彙の少ないものであれば話は別でしょう。また、表現力に関してもとんでもない規模で折り紙付きですから、素直に期待できるところです(上記テキストのソース)。 ともあれ、Псиは普通にこの絵本が楽しみです。価格も1,000円と手頃ですし、なにより仮想原宿にできたEmilyグッズ専門店「Emily's HIDEOUT TOKYO」に行ってからというもの、Emily熱が順調に上昇中。予約はしないまでも、発売日に買っていることは確かでしょう。 Псиは、ゴシック好きにとっての新しい定番となりつつあるEmilyに、無表情の祝福を送信します。 |
平成15年01月26日 | 第八版狂想曲 | ||
Псиは、このカードにすべてを賭けます!こんばんは、Псиです。Псиはヴィジュ好きという世間的には極めてアレな属性の他に、TCG(Trading Card Game)好きというやっぱり世間的には白い目必至の属性を所有しています。 さて、日本語版が発売された初のエキスパンション「MIRAGE」と、その次の大型エキスパンション「TEMPEST」のシリーズが終わったとほぼ同時にMagic自体から足を洗ったという方は、結構多いのではないでしょうか。 基本セットは、2年に一度発売になります。その時、主にレギュレーション落ちしたカードから優れたカードが基本セットに収録され、カードの寿命を伸ばすことになります。そして、次期基本セットである第八版の発売は7月28日ですが・・・それに先駆けて、ショッキングな情報が多々舞い込んでいます。今日は、第八版での変更点に触れることで、旧デュエリストの呆然とした表情を観察したいと思います。 カードデザインの変更 第八版での一番大きな変更点は、カードデザインの変更でしょう。Urza's Legacyから導入された箔押しカード、Odesseyブロックで導入された墓アイコンの他には、カードデザインに大きな変化はありませんでした。 ・・・御覧になりましたでしょうか?Псиが最初にこのデザインを見た時は、どこのモンスターコレクションかと絶句してしまいました。
・・・こうしてカードを写真で見て感じる程の違和感は、実物ではそうまで感じられないということなのでしょうか。とてもそんなことはあり得ないと思いますけれど。 投票による収録カードの決定 第八版のカードを選定するに際して、似通ったデザインのカードを2つ提示し、どちらを収録して欲しいか投票によって決定する、という方法が採られました。もちろん、全てのカードがこの方法で収録が決まったわけではありませんから、これでわかる第八版の姿は微々たるものです。 また、絵に関しても投票が行われました。《テレパシー/Telepathy》は第七版ではなくUrza's Sagaの、そして《慈悲の天使/Angel of Mercy》はInvasionではなくPortal Second Ageのイラストが使用されることになった様です。第七版では大幅なイラスト変更が行われましたが、新イラストがだいぶアレな絵もちらほら。こうして、昔の絵の方が素敵であることを主張出来る機会がある、ということはとても良いことだと思います。イラストレーターは浮かばれませんが。 そうした投票の結果がこちらです。上から順に見ていくと、その内不思議な記述を見つける筈です。それは・・・ 《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》、ついにOUT 緑デッキの一手目の最有力候補である《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》は投票で敗れた為、第八版には収録されません。この投票について、詳しく見てみましょう。
大変簡単に要約すると、「《極楽鳥/Birds of Paradise》はどうなるのか、さっさと決めろ。むしろ、決めさせろ」ということでしょうか(乱暴すぎます)。そこで、WotCは1マナのマナソースクリーチャである《極楽鳥/Birds of Paradise》と《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》のどちらかを第八版で削ることを決定。ただし、削ったクリーチャの代替カードを収録することにしました。 かくして、最古参のクリーチャにして永遠の定番が、また一体消えてしまいました。こうして過程をみれば頷けなくもありませんが、結果だけ聞くと延滞90日分くらいのショックは受けて頂けるに違いありません。 如何でしょうか?とりあえず、Псиはこれだけでもおなかいっぱいです。第四版や第五版でM:tGに別れを告げていた方は、今回の第八版を見てM:tGが随分遠くへ行ってしまったと思われるかもしれません。・・・実際、遠くへ行っているのですけれど、Псиは第八版がそうした方が古巣に戻るチャンスだと思っています。 Псиは、そんなことを言っても戻って来られる方は皆無だろうなあと状況を悲観しているのと同時に、慣れる慣れない以前に、新しいデザインの実物が見たい今日この頃です。 |
平成15年01月25日 | Be a gothic-IV[悪夢は寝室で] | |||
というわけで土曜日恒例の「Be a gothic」、今日は第十五回です。Псиがやすらかな休息を過ごすべき週末に無駄に緊迫感を高め、さらにはПсиの財政も圧迫し続けているこのコーナーも、遂に回数が平成の年数に追い着いてしまいました。だからといって特別なことはしませんが、とりあえず今度は西暦の年数に追いつけるくらいに頑張ろうと思います。もしも「大風呂敷すぎる」と思ったヒトには、結果が常に予測の6cm上を行く様になる類いの呪いを送信します。微妙さが卑怯。 さて、みなさんはヴィジュ系ショップに行ったことがあるでしょうか。ここで言う「ヴィジュ系ショップ」というのは、新星堂の「VISUALIZED SHOCK」のコーナー等は指しません。体裁的には中古CDショップでありながら、並んでいるのはインディーズのバンドのデモテープやCD、そして法外な値札のアイテムの数々。昔ながらの呼び方をすれば「貴重盤専門店」という類いのショップですね。 昔ながらのショップは床にCDやレコードが崩れ、壁や天上に所狭しと貴重アイテムが貼り付けられている上、内装は既にぼろぼろという間違ったアンティークショップの様な佇まいのことが殆ど。最近のショップだと、小奇麗で入り易いながらも入り口周囲がなんとなく異世界という、つまりはどっちにしろ異界なのがヴィジュ系ショップです。 さて、今日はПсиが前々から名前を聴いていて、とても気になっていたにも関らず行ける範囲のヴィジュショップで全滅だった「ナイトメア」(読み方:ないとめあ)のミニアルバム「アウトロー」を取り上げようと思います。
・・・はあ。というか、「豪田 剛」ってジャイアン(©藤子F不二雄)ですか?そう思ってパッケージを裏返してみると、
三曲目はなんですか。そう思ってglass threadさんの資料を参考にさせて頂いたところ、どうやら過去の音源に「ジャイアニズム」「ジャイアニズム痛」が存在する様です。・・・ええと。 さて、それではそろそろCDを聴いてみましょう。ちょっと不安になってきました(Псиは、トンデモ的に笑われるだけのバンドを祝福しません)が、他のタイトルを見る限りではこの「ジャイアニズム惨」も、ジャイアニズムをムック的に見た唄なのに違いありません。なぜムックかは訊かないで下さい。おねがいですから。 アウトロー[ナイトメア] ついに来ました。「良いとは思うけど何故かコトバに詰まる」というアイテムが、ついに来ました。いえ、速い曲もゆっくりな曲もあって構成的にはすごくバランスが取れてますし、何よりどの曲も大変にメロディアス。ダークめ路線というよりもなんとなくPierrotを思い出す1曲目から、切なさ疾走系のラストまで、絶対に退屈はしません。
・・・ジャイアニズムというよりは、ジャイアン観察レポートな気がしますけど・・・それとも、以前の「ジャイアニズム」でそれらのアプローチを採っているため、今回はたまたまこうだっただけなのでしょうか。ちょっとわかりません。 もしかしたら、Псиが「アウトロー」を酷評している様に見えるかもしれませんが、そういうわけではありません。純粋に楽曲の質と作品の質は別という話です。もしかしたら、ナイトメアはライヴが楽しいバンドかもしれません。楽曲を聴いていると、とてもそんな気がしてならないのです。 Псиは、ナイトメアを観察対象に留めて順調に見守って行くのと同時に、HIDEの1stアルバム「PSYCOMMUNITY」の初回版が今でも\8,800辺りが底値の貴重盤専門店の極めてアレな雰囲気に、黄昏時のアンニュイな祝福を送信します。 |
平成15年01月24日 | Buck-Tick Secret Live 2003.01.24 SHIBUYA AX | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
クジ運は悪かった筈なのに。こんばんは、Псиです。Псиはヒトの世界でヒトと似た様な生活をしていますから、往々にして「運」に左右される類いの事象に振り回されることがあります。 さて、そんな暗い年末の1シーンを振り返っている間に、Buck-Tickのシングル「残骸」はとんでもないことになっている様です。8年前のシングル「鼓動」以来のオリコン入り、購入特典のシークレットライヴの申し込みには初日から応募者が殺到、そして音楽好きのココロの拠り所である「JAPAN COUNT DOWN」「CDTV」という土曜深夜(首都圏以外はごめんなさい)のチャート番組で4位を記録・・・なんだか怖くなるくらいの盛り上がりぶりです。
あたった・・・の?この後には、ただ淡々と支払い方法が書かれていました。当選してもライヴ会場は「都内某所」のままというのもかなりアレでしたが、信じられない気持ちのまま、Псиは最寄りの仮想コンビニでチケットを無事引き換え。・・・悪戯メールでなかったことは、手元に残ったチケットと、5250円分の重みを失ったお財布が物語っていました。無理に叙情的にしなくても。 そんなわけで迎えた今日、チケットに書かれた会場は「SHIBUYA AX」でした。渋谷のライヴ会場の大半は、名前に反して原宿の方が近い為、Псиは仮想原宿駅で下車。とぼとぼとAXまでの道を歩きます。 開場は18:00でしたが、Псиが到着したのは18:30過ぎ。1階席ながらもかなり後ろの方でしたが、見ることができるだけ幸福なことです。19:00開演なのでBuck-Tick時間では19:30開演と認識していましたが、始まったのは19:20。ライヴハウスなので気合いが入っていたのか、それともSEの逆再生ヴォイス&ノイズ&断片的オーケストレーション&ピアノの不協和音という、いろいろと感想はありつつも胎教には絶対良くない類いの音源に袖でメンバーがうんざりして開始が早まったのかは定かではありませんが。
・・・MCのアレさに関しては感動したドラマやアニメの脚本集を見て感じる痛さと同様ですので、とりあえずは置いて下さい。応ぜねば訴訟(©藤子A)。 そういえば、「LOVE ME」前のMCと、本編終了後にアンコールの声に消されながらも細々と頑張っていた「HAPPY BIRTH DAY」から、ベースのU-TAさんの誕生日が今日(もしくは付近)であることを初めて知りました。調べてみると、どうやら誕生日は今日だった様です。・・・U-TAさん、おめでとうございます(遅すぎます)。 というわけで、新しいアルバムについては一切判らないままでしたが、それでも素敵なライヴだったことには変わりありません。 Псиは、Buck-Tickのアウトプットとその活動に、ココロからの祝福を送るとともに、今回の当選に悪乗りして宝くじの購入計画を立てようと思います。 |
平成15年01月22日 | レーベルゲートCD、サーヴィス開始 | ||
最近購入のCD&DVDがヴィジュばかりで、なんとなく気が滅入っているПсиです。こんばんは。音楽に関しては、Псиは基本的に雑食。ПсиはCDやDVDを48枚入りCDファイルで管理していますが、中を見るとムックのアルバム「葬ラ謳」と宇多田ヒカルの「UH3+」が同居していたりと、混沌の極みです。 ですが、ПсиがメジャーのCDを買わない理由が、期せずしてもうひとつ増えてしまいそうなのです。Псиは、本日発売の陰陽座のアルバム「鳳翼麟瞳」が欲しくてたまりません。でも、ПсиはこのCDを買うのを躊躇しています。・・・お金はなんとかなります。ショップにも、限定版が普通に置いてあります。なのに、どうしてПсиは買わないのでしょうか。理由は簡単、「鳳翼麟瞳」はCDSを採用したCCCDだからです。 CCCDや、その方式であるCDSについては、みなさんももうご存知かもしれません。簡単に説明すると、CCCDとはPCでの保存や複製が出来ない様に特殊な加工が施されたCDの総称、CDSはMIDBAR Tech社が開発したコピーコントロールの方式です。avexを皮切りに、東芝EMIやビクターなどのレコード会社も、CDSを採用したCCCDで音源を提供し始めています。CDSについては以前取り上げたので、お手数ですがそちらを御参照下さい。 まず、「レーベルゲートCD」とはどの用な方式でしょうか。公式ページを見ると、こんな構成になっている様です。
ポイントは、PIDを用いたネット認証により、課金によってHDDにコピーできるという仕組みです。ATRAC3は元々MDで使われている圧縮方式「ATRAC」を進化させたもので、音質面ではかなり評判が良いことで知られています。ただし、当然ながらOgg Vorbisの様なオープンソースの方式ではない為、再生できる環境が限定されるという難点があります。 レーベルゲートCDについて、SMEの広報の方はこんな風に話しています。
考え方は間違えていないと思います。むしろ、CCCDの方式に関してはCDSに決め打ちせず、状況に応じて方式を変化できる様にした、という柔軟性は評価できるでしょう。・・・もっとも、どうしてSMEの取り扱う輸入版で用いられているKey2audioを使わないのか、Псиにはさっぱりわかりませんけれど。
・・・この記事を読む限り、SONYによる囲い込みにしか見えません。レーベルゲートCDでDLした音楽データの友好的な利用法としてOpenMGをちらつかせ、新規メーカーの参入と、対応商品の販売→それに伴うライセンス料の回収・・・ちょっと邪推気味ですけれど、世界のSONYが立てるシナリオとしては悪くないと思います。 レーベルゲートCDを意識したのか、CDSも最近HDDに1度だけ楽曲を複製できるCDS 300という新しいヴァージョンを発表しました。現状、多くのレコード会社がCDS 200を採用しているわけですが、現状維持か、それともCDS 300やレーベルゲートCDを採用するのか、CDSから完全に手を切るか、これからの対応に注目したいところです。というより、健全な消費者として注目せざるを得ません。 Псиは、CDSに面ぶれで徐々に耳が破壊されていく類いの呪いを送信するとともに、ラインナップの中でひときわ異彩を放つ、ただでさえ売れないでしょうに、CCCDになった所為で余計に売れなさそうな「アセレヘ〜恋のケチャップソング」のカヴァー曲に黙祷くらいは捧げておきます。 |
平成15年01月18日 | Be a gothic-XIV[眼科行きは免除] | |
というわけで土曜日恒例の「Be a gothic」、今日は第十四回です。急に思い立って「14」でGoogle検索を行ってみました。・・・1位が某ネカマアイドルさん(永遠の14歳)、2位が某半なまAA描きさん(14歳・可変)でした。このお二人を御存知無い方、世間的には大変正常です。大変正常ですので、もれなく世間的にアレなものを大プッシュしたくなってしまう類いの呪いを送信します。今更「すしあざらし」とか。 さて、ヴィジュの界隈に身を置くヒトの不満として、昔も今も変わらないものにアイテムのコストパフォーマンスの悪さがあります。どれだけ高かろうが、曲が良ければそれで良いとは思います。ただ、だからといってシングル2曲で2,000円とか5曲入りミニアルバムが3,200円などの価格設定を見ると、ちょっと手を伸ばし辛いところです。 さて、今回はヴィデオ作品を見てみようと思います。昨年から気になっていた「蜉蝣」(読み方:かげろう)のヴィデオ作品、「蜉蝣のビデオクリップ」です。・・・タイトルがストレートすぎて、いきなりアレな感じを醸し出しています。 蜉蝣のビデオクリップ[蜉蝣] 驚きました。まさか、蜉蝣が猟奇だとは思いませんでした。1曲目の「夕暮れの謝罪」は人形の側で臓物を食べる様な猟奇っぷり、2曲目の「アイドル狂いの心理学」は閉塞した狂気が全開(微妙な日本語です)。「夕暮れの謝罪」の歌詞を見てみましょう。
・・・歌詞をちゃんと見てみると。猟奇というよりも、情けなくなったムックという気がしなくもありませんが、剃刀付きメールは勘弁なのでお口にチャックです。んー、んー(じたばた)。 後半2曲はゆったりとしたテンポの曲なのですけれど、Псиは「午前三時の太陽光線」が妙に引っ掛かりました。妙にドラムが浮いて聞こえる辺りを始めとして、静かめな曲に関してはアレンジャーに恵まれていないんじゃないかと感じたり。そして、何よりも他の三曲のクリップが作れていながら、このクリップはどうなのかという疑問が生じました。 4曲とも見終ると、唐突にライヴ映像が。激しい演奏と猟奇な歌詞が流れる中、ライヴのダイジェスト映像が流れます。素敵な表情もアレな表情も結構あるなあと感心する中、やっぱりベースのヒトは髪を下ろした方が綺麗だと再認識しました。ちなみに、この曲の曲名は「リストカッター」だそうです。確かに鬱々とした歌詞っぽかったですけれど。 Псиは、蜉蝣のアウトプットはとても興味深いと感じながらも様子見で行くのと共に、その後に見たPsycho le cemuの「愛の唄」のクリップが群を抜いてアレだったので、いっぱい泣きたい気分です。うわあん、うわあん。 |
平成15年01月12日 | h.NAOTOとSHOXXのコラボレーション書籍「h.X」 |
週一回更新はデフォルトではありません。こんばんは、Псиです。Be a gothic以外の更新をしようと思って、いろいろとネタを溜めていたにも関らず、気がついたらこの有り様。たとえて言うなら、模試だけ満点のシンジくんです。それはちがう、と綾波の様な突っ込みを入れたヒトには、暴走されて暴れられて食べられる呪いを送ります。 さて、そんなSHOXXと、ヴィジュ系少女御用達の服飾ブランドh.NAOTOによるコラボレート書籍「h.X(エイチドットエックス)」が12月20日に発売になりました。価格は\3,500、グラビアは実に60Pで、バロックの怜、riceのYUKI、Psycho le cemuのseek、wyseのKENJI、そしてPENICILLINのHAKUEIがモデルとして登場する様です。また、h.NAOTOのヒストリーも掲載している他、付録としてダブル・ネーム・Tシャツも付属されるそうです。 年明けと共に買ってきながら今日初めて封を切った「h.X」ですが、なかなかの出来でした。前半はSHOXXのインタビュー抜きグラビアが連続、後半はh.NAOTOの特集記事、といった構成です。h.NAOTO領域も、前半はh.NAOTOが世界のストリートで撮ったという素敵でアレな写真が満載。U.K.に始まって、U.S、Israel、Spain、Chinaと世界のストリートを・・・Chinaは群を抜いて微妙ですが、細かいことには目を瞑りましょう。 そうそう、気になるTシャツですが、ボール紙で保護されている上、真空パックされているという、X JAPANやTMNに見せつけてあげたい様な心配り。気になる柄は、黒地に赤でh.NAOTOっぽくぐちゃぐちゃと文字が配置された、割といつもの感じのTシャツです。もちろん、銘打ってある通りに「h.X」の文字が入っていますが、なんとなく勿体無くて真空パックを開けられません。ですから、Tシャツの裏面がどうなっているか、Псиにはわかりません。うわあん。 インタビューは巻末に各アーティスト1ページのみ。しかも、ファッション談義でありながら冠のh.NAOTOは名前すら出て来ないという素敵な内容。両方のスタッフが割と好き勝手に創っている様が見えて、普通に面白いかもしれません。 Псиは、いつからMoi dix Moisに加入しましたかと問い詰めたくなる様な衣装のHAKUEIと、衣装好きとKOME KOME CLUB好きが興じてこの業界を歩き始めたと仰しゃっていたh.NAOTOのアウトプットに、無駄にパンキッシュな祝福を送ります。 |
平成15年01月11日 | Be a gothic-XIII[思い出せ] | ||
というわけで土曜日恒例の「Be a gothic」、今日は第十三回です。妙に某宗教がかった概念を持ち込みたがるヴィジュ界隈のこと、「13」という数字には色々とアレな意味が含まれることがありますが、それはそれとして今日も普通にお届けします。嫌だと言い張る方には、道行くヒトがみんなホッケーマスクを被っている様に見える類いの呪いを送信します。オプションで手にチェーンソーも。 これはヴィジュに限った話ではありませんが、最近になって数多くのバンドが復活しています。純粋に復活を果たしたバンドもいれば、新しく登場したバンドの筈がメンバー構成がどう見ても昔見たことがある類いのバンドなど、そのカタチは様々。ともあれ、リバイバルブームに乗ってか、それともいい加減生活が厳しくなってきたのか、その両方か、様々なバンドが復活しました。 さて、話は唐突に変わって、ヴィジュのバンドのお話です。ヴィジュの界隈ではメンバーチェンジは日常茶飯事。「音楽性の違い」というファン的にはアレな理由で、「あのバンドの誰が抜けた」とか「このバンドの誰が消えた」などの話は、ごくごくありふれたお話でした。最近はよくわかりません。・・・いえ、ですから、Псиは最近のヴィジュをよく掴んでいないんですってば。 LAREINEの特徴と言えば仮想フランス。その一言に尽きます。ヲタ的には「薔薇は美しく散る」をカバーしたバンドといえば、その素敵さをわかって頂けるでしょうか。その無駄な程のロマンチスト具合、耽美的苦悩、それでいてちっとも重くない音、まさしくヴィジュと仰しゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここまで揃っていると逆に異端です。
・・・何の冗談ですか?調べてみると、どうやら復活LAREINEはKAMIJO以外全員サポートメンバーで構成されているそうです。突っ込む気も起こりません。 ETUDE[LAREINE] ・・・LAREINEはLAREINEでした。旧LAREINEの頃も、シングルばかり買っていた上にロクに聞き込みもしなかったПсиには、あの頃と何が違うのかよくわかりません。とりあえず、ジャケットに関してはKAMIJOがHAKUEI路線で好き勝手しています。
・・・ちゃんと情景描写をしているPENICILINの歌詞というか、間違った方向で完成したElDoradoの歌詞というか、アンジェリーク好きをターゲットにしたつもりがシスタープリンセスに近付いてしまった世界観というか、ともかくアレな例を出さないとコメントすら困難です。いえ、一言で言うことはできるのですが、Псиも夜道を普通に歩きたいので保留しておくことにします。 さて、一緒に付いてきたメッセージCDですが・・・再生した途端、「蝶の花」のピアノヴァージョンが演奏されます。そのまま暫く待つと、突然「めりー・・・くりすます」という不思議な声が。その後、3月26日のAXライヴのことや、「ETUDE」は復活の序章に過ぎず、第二章はそのライヴから始まる等の極めてそれっぽいことを羅列して終わってしまいます。 とりあえず、Псиは3月のライヴに行く気はまったくありませんし、今後のLAREINEのアイテムを購入するかどうかも微妙です。楽曲次第と言いたいところですが、LAREINEのテレビ露出は人間椅子のテレビ露出並みに皆無でしょうから、結局はジャケットと魔の差し具合で決めてしまうのかもしれません。 |
平成15年01月04日 | Be a gothic-XII[回る歯車] | |
というわけで土曜日恒例の「Be a gothic」、今日は第十二回です。年明けなのに微妙な数ですが、聖闘士星矢のDVD-BOXの発売に免じて許してあげてください。もしも全然興味が無いという方には、黄金の甲冑を纏ったヒトに四六時中電柱の陰から見詰められる類の呪いを送信します。美形っぷりが痛さを強調。 さて、今も昔も日陰の道を歩きつづけているヴィジュ界隈ですが、そんなヴィジュの世界にも何度かムーブメントが起こりました。一般を巻き込む程巨大なものもあれば、ヴィジュの界隈に居るヒト以外は鼻で笑う手間さえ惜しむ類のものもありましたが、ともあれヴィジュの界隈も数々の波を掻い潜ってきたわけです。 こうして名古屋ではヴィジュのバンドが着々と育ち、また、次々と情報発信されていったおかげで、名古屋発のバンドが異常な盛り上がりを見せたのが、俗に言う名古屋系ムーブメントでした。・・・関東でも、YOSHIKIが立ち上げたEXTASYレーベルがそこそこ元気でしたし、プログラムの80%が音楽番組か競艇のTVKもあったのですが、如何せんローカル局は駄目だった様です。 NK AUG.26.2000[ROUAGE] このライヴ盤、基本的には最後のオリジナルアルバム「Lab.」の楽曲を元に構成されているのですが、「Lab.」に収録された楽曲と比較すると明らかにアレンジがライヴ向けです。・・・いえ、そんなことは当然のことなのですけれど、「クロール/バタフライ」の「5..4..attention..butterfly」というヴォイスが全然レコーディング声じゃなかったり、元曲よりもテンポが明らかに遅かったり、所々声が抜けたり(注:ROUAGEのライヴでは仕様)と、ライヴな感じをこれでもかというくらいに聴かせてくれます。
とてもROUAGEっぷりが全開の歌詞です。最後の最後でなんて前向きなのでしょうか。ライヴではこれで本編が終了、アンコール(2枚目)へと続きます。 Псиは、良い具合に進化を続けていったROUAGEの楽曲に祝福を送るとともに、今なお頑張り続けているSTRAY PIG VANGUARDの楽曲にも祝福を送ります。 |