◇Пси日記◇
(Псиの日常生活で起こった出来事をつづる日記です)

◇2003年11月◇

日記中に登場する歌詞の様なフレーズは、オリジナルと全く同じ
表記である保証はありません。
もしも日記にリンクを張られる場合は、この注意書きの直下にあるメニューのリンクを
ご利用下さい。

26:南国-II[La'cryma Christi]
22:南国-I[La'cryma Christi]
19:Maybe Tomorrow-I[REBECCA]

 

平成15年11月26日 煩悩の華を首に下げ、深いその海へふたりの涙を静かに流そう。

 キングダムハーツは、プレイすればする程ドナルドやグーフィーが嫌いになれるというすばらしいゲームです。アメリカの文化が日本人を狂わせる、ディズニーはその象徴だっ、なんて叫びながらもこっそりトゥーム・レイダーをコンプリートしている様なヒトは、ぜひぜひプレイしてみてくださいな。
 なんだかんだ言ってもFF系のゲームなので、エリア毎にたくさん隠しアイテムが配置されているのですけれど、それらは意地悪なんてコトバでは語れないくらいにひどい配置をされているのです。
 ただ、配置だけが問題だったら、Псиもそうそう文句はいいません。たまにどう頑張ると取れるのかさっぱりわからない宝箱などを見ると、ちょっとだけ殺意が沸きますけど、それらは葡萄を見つけた狐のごとく、すっぱり諦めることにしています。
 一番の問題は。このゲーム、かなり早い段階で、ドナルドとグーフィーが仲間になるのですよ。フィールドを歩き回っている時にも、ドナルドやグーフィーは主人公の周りにいるのですが・・・先程も言った通り、このゲームの隠しアイテムはひどいところばかりにあります。足場が一キャラ分しかない足場のぎりぎりまで歩いて跳躍、同じく一キャラ分しかない足場に着地して、狭い足場をずりずり歩いて宝箱に行き着く、なんてことは割と日常茶飯事です。なのに。

 向こうに宝箱が見えます。宝箱は狭い足場の上にあり、主人公がその足場に乗る為には、同じくらい狭い足場から跳躍しないといけません。目測だと、跳躍の際の距離的な余裕は一切無し。ぎりぎりから飛んで、レバーで正しい方向をキープしなければ、足場に引っかかることもなく落ちてしまうでしょう。
 ストイックな要求に応えるべく、ココロの中で跳躍までの課程を何度もシミュレートして。まずは跳躍に向かうべく、狭い足場-Iに降り立つと・・・一緒に降りてきたドナルドとグーフィーに跳ね除けられ、主人公が足場から落下。幸い、主人公が足場に手をかけた所為で、なんとか足場に復帰することができましたが・・・気を取り直して跳躍をしようと、宝箱の方を向くと。
 視界がグーフィーで埋まっていて、前が見えません
 はっきり言って邪魔ですが、ちまちまグーフィーの方へ移動してもグーフィーはただただ押されるだけ。ちょっと強く歩かないとどいてくれないのは判りますが、押しのける様な歩きをするには狭すぎる足場。それでもなんとか頑張ってグーフィーを押しのけると、足場に手をかけたグーフィーがちゃんと立ちなおす時の判定で主人公が落とされました。なんですか、それは。

 他にも、ターザンと一緒にミニゲーム(というよりはダイナミックな移動)に興じることがあって。迫り来る枝などをよけないといけないのですが、主人公は背が低いのでほぼ何もしなくても通過できるのに比べ、ターザンは馬鹿みたいに引っかかり。しかも、そうやって転倒するターザンに画面を奪われて、こっちはこっちで先が見えないという最悪な事態。おねがいですから、当たり判定と可視性のどちらかを削って下さい。
 他にも、フィールド時のカメラワークがプレイすればする程駄目だと思い知る今日この頃ですが、せめてこの2つがなんとかなれば、もうちょっと頑張れる気がします。気がするだけ。

 あと、攻撃を避けられないのは、そういうアビリティを持っていないだけでした。・・・そういうアビリティを持ったのは良いとして、こんなに大仰に避けなくてもいいんですけど。


「追伸、僕は死にました   

見知らぬ空落ちてくる 影絵咲いた僕の町 こんな空間でひとりぼっち 暗い窓の外飛び降りたのかい?

君の声を読みました
黒い思い出が痛いよ
涙で束縛されるのなら
用意された葬列
ミナゴロシニシヨウ!

教室の窓から飛ばした紙飛行機
風に吹かれながら小さくなっていった
初めて見た君のひどく優しい笑顔
目を綴じればいつも浮かんでは消える

僕の声を書きました
少しぎこちないけれど
きっと君に届くだろう
紙飛行機に育ててみたから

「僕は、君のことが大好きでした   

ごめんなさい
僕は君を壊していた
朱に交わりながら
哀しい奇形作用
だけど君の所へ
あとで遊びに行くから
あの笑顔を見せて下さい
僕が育てた紙飛行機
君の所に飛ばすから

届け届け君の心へ
遠い遠い君の所へ
届け届け君の心へ
僕の心空の向こうへ
だけど日は暮れる・・・

リンチ[cali≠gari]


 掲示板の書き込みに関連して。ええと、昨年の12月に清春フィギュアについてメモで取り上げたことがありました。1,000体限定で、20,000円くらいの結構な価格で、シリアルナンバー付きで、要は清春語の「ファン」を地で行っているというヒト向けのもの。1,000円くらいでトレーディングフィギュアみたいな感じで量産して、白塗り生きていた中絶児版とか中性feminism版とかの全5種類、シークレットとして首吊りもご用意、とかだったら間違いなく買うんですけどね。1種類だけ清春コスのガラさん(メリー)とか。
 なんでしたっけ。そうだ、そんな清春フィギュアですが、そういえば全然感想を見たことがないと気づいてしまったのですよ。造形がどうなのか、価格に見合うものなのか、いろんな煩悩を昇華できるものなのか、野次馬ながら気になる点は多々あるのに、発売から1年近く経っても全然Web上で感想を見たことがないのです。話題が話題だけに、Псиが伸ばしているアンテナに勝手に引っかかると思っていたのに。
 というわけで、ちょっと本気でフィギュアについて調べてみました。複数の検索エンジンで検索をかけたところ、「清春フィギュア」のhit件数はあまりにも少なく、既に前途多難っぷりが浮き彫りに。加えて、引っかかったページも2003年5月の発言「フィギュアが来ない」に10月「まだ来ない」とレスがついて終わっている掲示板スレッドといった、まさに地獄の果ての悲哀情。

 こんなときに頼れるのは、やっぱり2ちゃんねるです。むしろ、こういうときだけ頼るべきといいますか。SADSスレッド過去ログ置き場に行き、適当に清春フィギュアに関して調べてみました。すると

  • 10月15日(Part15:52)、既に入金したヒトがいる
    FC限定(?)と一般発売が別だったらしい(Part15:60)
  • 10月30日(Part16:48)、予約ナンバー(=シリアルナンバー)が届いたヒトがいる
  • 12月02日(Part17:410)、微妙に話題に上る
  • 02月09日(Part20:774)、「鋭意製作中」という葉書が来る
  • 03月30日
    「13で、浮かれてるけど、例のフィギュアはどうなった?
    4月ごろ発送とかなってたと思うけれど・・・
    随時経過報告するはずだったが、全然ないな」
  • 04月17日(Part28:171)
    「フィギュアの発送はプロダクションとアーティストでつめをしてるので
    7月上旬になるそうだ
    遅れる葉書をだすそうです」
  • 04月30日(Part30:441)、葉書が来ない
  • 05月23日(Part34:34-)、フィギュアが本当に1,000個売れたのかの議論(どこかで完売の発表でもあったのかも)
  • 06月03日(Part36:842)、清春のラヂオ発言
    「身長190あるから1/6フィギュアはポストに入らないかも
    体は完成しているが顔などはこれから
    アクセサリ、ラバーソール等を作っている

    蛇足ながら、「身長190」はネタ(実際は171cm)。あるいは単位がcm以外
  • 06月07日(Part38:308)、フィギュアを予約しようか迷っているヒトがいる
  • 07月01日(Part46:12)、「フィギュアまだ〜?」AA
  • 07月09日(Part47:603)、「フィギュアまだ?」AA
  • 07月15日(Part48:845-)、フィギュアが本当に来るのかが雑談ネタに。6月に予約したけど連絡がない、というヒトも
  • 07月19日(Part49:957)、公式掲示板でのフィギュアに関する質問・返答が削除される
  • 07月20日(Part50:258-)、フィギュア議論。掲示板書き込みに対しても有効な意見が無かったことから、いいかげん悲観論が高まっている。
  • 07月24日(Part50:626)
    「退屈がてらに、ミラクルに電話したw
    フィギュア、発送予定はまったくついていないようです。
    7月は無理とみた。
    ミラクルも、困ってる様子だったぞ。」
  • 07月29日(Part52:75)、フィギュアの説明が無いまま公式ページが一時休止したことで、怒りの声
  • 07月31日(Part52:296-)、特に発表も情報も無いまま7月が終わるということで、怒りの声多発
  • 08月05日(Part53:350)、
    「久しぶりにここにきた。
    つかライブDVDまだ発売してないのにオフィシャル一時閉鎖するなよ…
    発売までに復活するのかな?
    単にフィギュア出来てないからだったりしてw」
    このライヴDVDは、結局09月13日発売になる。フィギュアについては情報無し
  • 08月30日(Part54:979-)、フィギュアの話自体、ネタが無い時の常套句として定着
  • 09月13日(Part58:597)、フィギュアの話が出るも乗るヒト無し
  • 09月16日(Part59:32)、フィギュアの話が出る
  • 09月23日(Part61:181)、
    「フィギュア来たヤシいる?
    ミラクルが9月上旬発送て言ってたんだけど」
  • 09月28日(Part62:86)、フィギュアを申し込んで1年経つのに未だに届かないという声。フィギュアの存在自体がほとんどネタ化
  • 10月10日(Part64:315)、本当に1年経ってしまったけど進展無し、という声

 暇とか言わないでください。過去ログを開けては「検索」を繰り返しただけなのでそんなに時間はぐうぐう(ねるな)。ちなみに、日付・文章の強調はПсиが行いました。
 Псиの掲示板に、ミラクル通販部が取り扱っているチケットが未だに来ない、という書き込みをされた方がいらっしゃいました。確かに、Googleで「ミラクル通販部」を検索をしても、Псиが清春フィギュアを取り上げた時のメモとピンクレディーのツアーチケットに関するページしか出てきません。
 チケットを取り扱う様な企業がこんなにも検索に引っかからないのはおかしいですし、各種の企業検索で調べてみても引っかからなかった為、変な色眼鏡を装備してしまいましたが。どうやら、清春フィギュアに関してだけ言えば、事務所の対応もかなり問題があったみたいです。上には簡単にしか書きませんでしたが、スレを見ている限りでは「ミラクル通販部に苦情がちらほら」→「事務所からははっきりした返答が来ない」→「声明を出そうにも出せない」という状況が有り得そう。もちろん、事務所から返答をもらっているのにミラクル通販部がぶっちぎっている可能性もありますけれど。

 というわけで、SADSをしっかり追いかけているわけではなかったПсиとしては、「フィギュアは今になっても来ていないのか」という情報が気になっています。同時に、ミラクル通販部は悪徳商法マニアックスさんで検索しても引っかからなかったですが、対応が悪かったり発想が遅れたりすることは頻発しているのでしょうか。
 そもそも、掲示板での話題であるチケットの発送遅れ+電話をしても埒が明かないなんて対応をしている時点で、かなり致命的な会社だとは思うのですけれど・・・。もちろん、ミラクル通販部の扱う商品を買ったことがあるけど普通に取引ができた、という情報もお待ちしています。


 ・・・って、知らないうちに探偵ナイトスクープみたいになっちゃってますし。全部キングダムハーツの所為です。ええ、全部。根拠は内緒ですけど、全部ターザンの所為なんです。ちょっとすっきり(嘘)。

 

平成15年11月22日 What's a mervelous sea, I am in.

 .hackがいまだにおわりません。こんばんは、Псиです。.hack、どこで詰まっているかといえば未だにvol.3。いえ、話は面白そうなのですよ。順当に強くなっていけば無茶なゲームではない、ということはわかったのですよ、vol.2を終わる頃に
 ただ、//SIGNイヴェントと呼ばれる、アニメ版のキャラクターと絡んだイヴェントがvol.3から異常に増えたのと同時に、サイドイヴェントであるゴブリン退治イヴェントがvol.3で一気に敷居が上がった所為で、vol.3自体は解いているのにvol.4へ行けないという悲惨な状態。さっさと解いてしまいたい欲求はあるものの、サイドイヴェントが終わらない内に進めてしまうのもシャクですし、結局放置テンポラリリストに追加してしまったのでした。
 大体、サブイヴェントなんて文字通りサブなんですから、そんなに必死に解かなくても良い筈です。ただ、このゲームのサブイヴェントは軒並み次作でも攻略可能かどうかわからないという性質を兼ね備えている為、潰せるものは潰しておかないといけないわけです。でも、サブイヴェントが越せない。それはつまり次へ進めないということで。

 そうして腐っているПсиのもとへ、次の兵器が送り込まれてきました。それは、「キングダムハーツ Final Mix」。SQUAREとディズニーキャラが脅威のコラボレートを図り、根強い人気を誇るSQUARE・FF系同人界隈で同人化自主規制という、ある種の伝説を打ち立てたゲームです。もっとも、相手は小学校の卒業記念で小学生がプールにペイントしたミッキーマウスですら消しに来るという脅威のターミネーター軍団。そうした対策はむしろ必要最低限といえます。・・・というか、ディズニーキャラ以外のKH本は結構ありますけどね。
 さて、キングダムハーツをプレイしてみると・・・ええと、プロローグの感じでは、Nightsの雰囲気で鬼武者というか。FFXばりのとんでもないグラフィック、映画を意識した素敵な字幕、それっぽい雰囲気を醸し出す英語音声、別のFFキャラと外見が似たキャラによる導入の容易さ、そして随所に盛り込まれた操作のいらない親切ムービー。と、ネタ的エスカレートは置いて。
 でも、FFXとかと比べれば、ちゃんとゲームです。チュートリアルは親切ですし、ムービーもほとんどありませんし。ただ、戦闘がすごく難しいこと、そしてカメラ操作がどこまでも最悪なのが残念です。おねがいですからズームアウトをつけてください。遮蔽物に視界が阻まれると向こうの茂みで戦いが状態ですし、パンのスピードが異常に遅いので、パンしている間に相手が飛んでどこかへ行っているとかもよくあることですし。
 戦闘も、防御の概念が無いのかどうかわかりませんが、とにかく逃げて逃げてタイミングを図って殴るという、大変原始的な攻撃がメイン。後ろに避けるのもいちいち後ろを向いて走り出すので、振り返ったところで背中から攻撃されるという相手がネプチューンマンだったら瞬殺必至のパターンも多々あったり。

 プロローグを終えると、ユウナまがい髪を灰色にしたXの主人公まがいなどと一緒に、どこだかの島へ到着。イカダをつくってどこかへ行こうという話をすっぱり聞き逃し、いっぱい怒られながら島をうろつきまわっていると、Xの主人公が木に座って黄昏ています。しゃべってみると、「今日こそ決着をつけよう」などと言われて戦闘に。意気揚々と戦うと・・・
 完敗
 何度やっても全然戦闘のコツがつかめず、マニュアルを読んでも防御や特殊な攻撃等の操作も一切無し。そんなわけなので、剣の振り下ろしと水平薙ぎの使い分けが意味不明という、なかなか素敵なシステムなのです。上段切りを上段切りで受けるとテクニカルボーナスで経験値が入るので、この辺は結構重要なのですけれど・・・。
 とりあえず、この似非Xに勝ち越すまでは頑張ろうと思って戦いを挑むも、負けること負けること。気がついてみれば8勝47敗。でも、これから怒濤の50連勝を決めれば、勝ち越しも夢ではありません。よおし、がんばるぞお。

 ・・・そうして戦いを続ける内に。この勝負、サイドイヴェントと扱いがなんら変わらないじゃないかと気がついてしまって。自分がとても寂しい存在だと気づいてしまったПсиは、「第4実験室」を大音量で再生しながら電機を全部消しておふとんの中に丸まる、といういつものモードに戻りましたとさ。


 しかしその2時間後、Псиが鍬を使っていっしょうけんめい砂浜に穴を掘っている夢を見て、ふと目が醒めると。ПсиはPS2のコントローラを握り締めていて、画面を見ると49勝48敗と勝ち越して喜んでいる主人公がいました。・・・あれ?気づかない内に、伊集院さんと似た様なスタンドを実装をしていた模様。わあい(へろへろと手を挙げながら)。

 

平成15年11月19日 哀しい想いは、夜の闇の中に隠してしまおう。

 ええと、復帰前にこっそり日記を追加する予定でしたが、諸々の事情によってアウトになりました。そんな、自分以外の誰の気休めにもならないコトバでこんばんは。Псиです。それにしても、「諸々の事情」って本当に便利なコトバですよね。


 というわけで、今日はPlastic Treeのライヴ「シロクロニクル」仮想渋谷AX公演へ行ってきました。ひさしぶりのPlastic Tree、ひさしぶりのAX。そもそもハコ自体が夏のメトロノーム体力測定以来という気の抜け方なので、果たしてヘドバン中に背骨の腰側の付け根がぱっきり折れるとか、腕を振っていたら肩が有り得ない音を発するとか、そうしたクリティカルにフィジカルな問題を迎えたらどうしようなんて、いつにも増して後ろ向きな思考。いえ、本気でそんな心配をしているわけではないですが。
 でも、今回のツアーはアルバム「シロクロニクル」が中心で。シロクロニクルの収録曲はライヴで楽しいことになる曲ばかりだと予想していた(Buck-Tickで言うところの「Mona-Lisa OVERDRIVE」ですか。ちなみに、前作「トロイメライ」はたぶん「ONE LIFE, ONE DEATH」。・・・この例えが有益な方が何人いらっしゃるのか疑問ですけど)ので、今回のライヴはかなり楽しみにしていました。
 加えて、「シロクロニクル」というタイトル。最近のПсиは音楽雑誌をちっとも読まないので、このアルバムタイトルの由来はさっぱりわかりません。推測しようにも、名前に反してジャケットはカメレオンで、相反しすぎです。Пси、最初はこのタイトルをヴィジュ系年代記だと解釈していましたが、アルバムの内容は全然違いましたし、Plastic TreeのCHRONICLESと考えてもやっぱり違いますし。もっとも、実は深い意味なんか無いのかもしれませんけど、そうやって無駄なことに思いを馳せるのは、きっと無意味だけど楽しいことだよ(©アルクェイド・ブリュンスタッド)。

 さて、そんなぐちゃぐちゃした思考を持ったまま迎えた今回のライヴ、果たしてどんなだったかというと・・・


Plastic Tree TOUR 2003 "シロクロニクル" 2003.11.19 SHIBUYA AX[Plastic Tree]
 総合 :☆☆☆★*
 楽曲 :☆☆☆☆*
 映像 :☆☆☆☆*
 演出 :☆☆☆★*
  MC :☆☆☆☆☆

 以下、ネタばれっぽいので伏字です。FONTのアトリビュートで文字色を背景色と同じにするという、大変アナログでお手軽な方法なので、もしも世界はIEで回ってるんじゃありません、w3mですとか主張される熱い方は、遥か下まで読み進められた方が。・・・ええと、w3mだとhrエレメントってちゃんと横線なんでしたっけ?だったら、次の横線までページ送り推奨。ともあれ、これから見に行くヒトは注意です。
 シロクロニクル以外の曲は「割れた窓」「青い鳥」「理科室」「グライダー」「May Day」「懺悔は浴室で」「エーテルノート」「ツメタイヒカリ」「エンジェルダスト」「lilac」「サイコガーデン」といったところでしょうか。代わりに、シロクロニクルからは「もしもピアノが弾けたなら」がありませんでした。どうでもいいことですが
 映像や照明効果を、とにかくこれでもかというくらいに使ったライヴ・・・なのはいつものことですが。字幕付きの歌詞が流れる(シロクロニクル限定版のジャケットの、あの白+黒の明朝体が美しいと思ったヒトは、たぶん泣くほど感動しそうな映像演出もちらほら)といった最近のスタンダードも踏襲しつつ、今回はスタート後に「イロゴト」「ナショナル・キッド」「割れた窓」「水色ガールフレンド」と順調に進んだ後に突然紗幕が落ちて、紗幕にアンビエントな映像を流しながら「蒼い鳥」「理科室」というかなり斬新な演出も登場。
 ちょっぴり、どこのClimax Togetherですかとか、La'crymaChristiの「Angolmois」ツアーの1曲目の「Angolmois」とか、そういった邪念が頭を過りましたが、ライヴ途中で幕がすとんと下りる様は圧巻。特に、「理科室」の間奏でメンバー全員がインナースペースに入り込む程弾き狂っている様が、ステージ上のスポットで照らされて、紗幕に映る影があまりにも素敵で。ひとりぼっちでうだうだと悩みつづける「理科室」という曲と、本当にマッチしていたと思うのですよ。

シロクロニクルのツアーということで、ほとんどのシロクロニクル収録曲には何かしらの視覚効果がついていました。Bメロになると、Bメロ歌詞の抽象的表現を全部抜き出して箇条書きにした字幕映像が流れる「ピカソごっこ」とか、もう素敵。あと、どの曲かは忘れてしまいましたが、延々と首都高を走行早回しwith輪郭抽出な映像が流れていた曲があって。あの絵も素敵だったなあ。
 でも、圧巻は「蒼い鳥」と「バリア」。紗幕に映る青空は本当に素敵でしたし、なによりバリアのウルトラ念力白黒版みたいな照明効果が本当に素敵。でした。
 難を言うなら、歌詞がゆっくりとスクロールする「最終電車」、レートがあっていない所為かプロジェクタの問題か、すごく文字がちらついて。「日」とか「電」とかの、中央辺りに細い横棒がある文字は軒並みちらつきの餌食。まあ、しかたないことかもしれませんけど。

 曲としては。思ったよりも「シロクロニクル」の曲はライヴ映えしなかったなあ、とか。いえ、盛り上がるには盛り上がったのですけれど、どうもこなれていない感をひしひしと感じてしまって。「ガーベラ」とかのスロットに「サンデー」が入るまでには、もうちょっと時間がかかるのかもしれません。
 楽しさ満載の「秘密のカーニバル」、激しさ炸裂の「ピカソごっこ」「バリア」とかは、ライヴ定番曲になれそうな勢いなのに。「続・シロクロニクル」が終わった頃には、かなり印象が変わっているのでしょうか。

 MCは相変わらず弾けてました。特異点としては、ブッチさんがたくさんしゃべりました。これで、ブッチさんのMC頻度はINORAN並みから櫻井並みへ
 アンコールで太朗さん以外の三人が出てきた時、何気なく「絶望の丘」セッションが始まって。イントロが終わっても太朗さんは現れず、そこで演奏が終わってしまったのですが。もう一回セッションが始まり、今度はイントロが終わっても曲が続いたので観客全員で歌い始め、場は壮大な舞台の垣根を越えたスーパーセッション。1番のサビが終わる頃に太朗さんが登場し、「なに絶望の丘なんかやってるんですか?」「帰っていいですか?」と明さんに問い質す様が愉快でした。
 素敵MCは他にもあって、アンコールで出てきた明さんが「今までのPlastic Treeはニセモノです」「さっきまでのPlastic Treeは照明代とか特効代の150円分で、これからが4000円分です」とか言い出したのは面白かったです。正さんは明さんに同調して「細かいディテールまで真似してた」とか言っているのに、太朗さんは全然話に乗れず、「そういう突発的なのはやめてください」なんて。
 そういえば、今回の太朗さんは異常に明さんにくっつきたがったり、キスまでしてるのを見て、・・・ごめんなさい、別に何も感じないや

 というわけで、楽しいライヴでした。「蒼い鳥」をはじめとした数曲は、演奏後に拍手も歓声も起こらず、ただ静かに次の曲を待つという不思議な流れができていたのも画期的だったでしょうか。そんな不思議な「間」の解釈はヒトそれぞれでしょうけど。
 ただ、Пси、はじめてPlastic Treeのライヴで痛いヒトに遭遇してしまって。とっても凹みました。こんなことハコでは日常茶飯事なんでしょうけど、しばらくライヴハウスへは行きたくないと思うくらいに引いてみたり。その直後の「サイコガーデン」とか、もう自棄になってヘドバンしました。全然気分は晴れなかったですけど。ライヴは良いのに気分が最悪という、普通に有り得ない心象風景でしたけど。
 あと、全然関係無いですが、「アンコール」の掛け声でマジカルバナナを始めるのは、そのコトバを迂闊もに耳に入れてしまったヒトのココロを絶対零度にまで下げてしまうので、やめた方が良いと思います。愚痴終わり。


 さて、グッズを先に買ってしまったПсиのライヴ終了後のお楽しみといえば、やはりビラ撒きさんにちょっかいを出すことでしょう。とはいっても、ちょっかいは基本的に仮想脳内でのみ出し、実際には来るもの拒まず去る者追わずなスタンス。
 一時期の仮想原宿の駅前のごとく、ちょっと歩いただけで両手に余るポケットティッシュのごとく集積するビラ。でも、ポケットティッシュはティッシュとして使えますけど(略)
 そんな中、「無料CD配布」なんて景気の良いことをやっているヒトが、横断歩道隣にちょこんと立っていて。話もろくに聴かずにCDをげっと、あとで電車の中でよく見てみると・・・

無料配布でもらったRUNAのCD

 慣れない念写なのでぼやけている上に、何の変哲も無いジャケットですが。裏を見ると、メンバー紹介と簡単なバンド略歴が。どれ、メンバーは。

  • Vo.YABUKI(ex.賛美歌)
  • Gt.彩華
  • Ba.頼朝
  • Dr.KEN(ex.刹那)

 ふ〜ん、Vo.はYABUKIええええええええええええええ。YABUKIって弥舞姫!?賛美歌って、あの賛美歌!!?下手に口にするとLucifer様並みに恐いファンに殺されそうな数々の伝説を残した、あのYABUKIですか!!
 この配布CD、7曲入りのCD-Rでジャケットに曲目が書いてあって。7曲目に「聖夜に響く賛美歌の調べ」とか書いてある時点で、まさかとは思ったのですが。どうやら、2002年7月に活動を開始したRUNA、2003年1月のライヴで賛美歌時代の動員記録を塗り替え、8月には沖縄でもう一度塗り替え、更に9月のバンコク(タイ)の2DAYSが即日ソールドアウトと、相変わらずよくわからない活動です。そんな輝かしい活動内容がちまちまと書いてある上に、大きく「2004.1.4(SUN) 埼玉会館」とか書かれても。
 他にも、ミニアルバムと配布CDがどちらも7曲収録なのに、ただの1曲も収録曲が被っていないとか、写真がYABUKI以外はファミコン画質だったりとか、もう何が何やら。

 そうですか、また賛美歌の時代が来るですか。是非是非地区別限定シングルが全種類普通にお店に並んでいるという、あのおかしな状況の再現を希望。ああ、最後の最後で楽しいイヴェントに遭遇したですよ。最近気になってはいつつも音源が買えなくて呆然としているAtomos*Noteのビラが綺麗でしたし、今日という日を一言で纏めると先負ということで(絶対違います)。


 どうでもいいですけど、こんなに聴くのに勇気が必要なCDも無いなあ。太朗さんは散々「また明日」と仰っていましたが、さすがにПсиは二日連続では行けませんから。今日行かれる方は、是非是非RUNAのCDをCheck up!(©今井寿)

 

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